市報うんなん2016年6月号

雲南病院だより
ふれあい病棟移転開所式
新病棟建設に伴い、既存の「ふれあい病棟(介護療養病棟)」を移転することになり、移転先である南棟4階の改修工事を行っています。先般改修工事が終了し、4月16日(土曜)、17日(日曜)に引っ越しを行いました。
そして4月21日(木曜)には、患者さんや親族、病院関係者とで、内覧会と開所式を行い、約60人の参加がありました。はじめに大谷 順(おおたにじゅん)院長と雲南市健康福祉部の岡田志保(おかだしほ)次長の挨拶があり、その後、記念イベントとして三刀屋中野交流センターの音楽療法士の金築朋子(かねつきともこ)さんによるミニコンサートを行いました。会場は金築さんの素敵な歌声とピアノの弾き語りに包まれました。また、病棟にはこいのぼりなどを飾り、手作り感のある開所式となりました。
※ふれあい病棟…平成14年4月旧特別養護老人ホーム簸の上園の施設を譲りうけ介護療養型医療施設として開設。
※介護療養型施設…比較的重度の要介護者に対し、充実した医療処置とリハビリを提供する施設。(療養病床)
病院建設情報
5月始めの状況です。7月中旬頃に新棟の建設工事に着手する予定です。
機器更新・病室案内
474号室
外の景色をきれいに眺めることができます。
特浴室
ミストシャワーに更新しました。スリット式カーテンを採用し、カーテンを閉めたまま身体が洗えます。
雲南市立病院医療出前講座「飛び出す!雲南病院講座」
病院総務課 電話0854-43-2441
雲南市立病院では、平成23年度より「病気の早期発見」「生活習慣病などの予防」や「医療に関する情報の提供」などを目的に医療出前講座を行っています。
この出前講座は、市内の各種団体の皆さんから大変好評を得ており、平成27年度は全60回、約1,500人の方々に参加していただきました。平成28年度につきましても、地域住民の皆さんが“知りたい”“聞いてみたい”内容の講座となるよう多様なメニューを用意しておりますので、ぜひ利用ください。
【対象】原則、市内に在住、在勤、在学している10人以上の団体、グループなどです。
【会場】市内に限ります。
【時間】土曜・日曜・祝日を除く平日の14時から17時までのうち1時間程度です。
【講師料】無料(ただし、実習費等については実費負担していただきます)
【申込み】開催予定日の2ヵ月前までに病院総務課へ申込書を持参いただくか、電話・FAX・メールで申し込んでいただき、日程調整をさせていただきます。
【その他】会場の手配、参加者への連絡等は主催者側でお願いします。
申込書は病院総務課に用意してあります。また、病院ホームページからダウンロードすることもできますので利用ください。
No. | テーマ | 内容 | 担当 |
---|---|---|---|
1 | 腰痛について | 腰痛について分かりやすく説明します。予防方法についてもお話しします。 | 整形外科 三木尭明(みきたかあき)医師 |
2 | 足腰の手術のタイミングとは? | 腰痛やその他の整形疾患について、具体的な手術のタイミング等説明します。質疑もお受けします。 | |
3 | 腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)について | 腰部脊柱管狭窄症について分かりやすく説明します。 | |
4 | 人工股関節・膝関節について | 人工関節について分かりやすく説明します。 | |
5 | 救急医療について | 救命手当をいかに早く行うか?その時あなたにもできることをお伝えします。 | 森脇義弘(もりわきよしひろ)医師 永瀬正樹(ながせまさき)医師 |
6 | 在宅医療の必要性について | 雲南での暮らしをより充実したものにする、自宅での安全安心な医療について分かりやすく説明します。 | 地域ケア科 太田龍一(おおたりゅういち) 医師 笠 芳紀(りゅうよしのり) |
7 | 豊かな暮らしのために ~伝えよう!自分の望む「医療」について~ | これから受ける医療やケアについて、あなたの考えを家族や医療者に伝えておく、その大切さと方法を分かりやすく説明します。 | |
8 | いざという時役立つ救急法 ~わかりますか?AEDの使い方~ | 心臓マッサージとAEDの使い方を説明します。併せて体験も行います。 | 看護師 |
9 | 心配だけどだいじょうぶ?こどもの救急対応 | 正しい知識を習得していただき、不安を解消します。 | |
10 | 病院の介護施設ってどんなとこ?介護療養型医療施設とは | 施設の概要、入所~退所、施設での生活の流れについて説明します。 | |
11 | 今から始める介護の1,2,3 | 介護をしている人にも、これから介護をする人にも分かる、簡単な介護1,2,3を説明します。 | |
12 | 緑内障について知識を深めよう! | 緑内障の種類、症状、検査などについて説明します。 | 視能訓練士 |
13 | 腰痛予防 | 生活での注意点や予防体操などについてお話します。 | 理学療法士 作業療法士 |
14 | ひざ痛予防 | 生活での注意点や予防体操などについてお話します。 | |
15 | 肩痛予防 | 生活での注意点や予防体操などについてお話します。 | |
16 | 正しい検査結果を得るためにあなたにも出来ること | 検査データは検体採取前の“ちょっとした事”で変動します。その“ちょっとした事”“気を付けて欲しいポイント”をお伝えします。 | 臨床検査技師 |
17 | お薬の飲み方 | 薬の飲み方などについて、素朴な疑問を薬剤師と一緒に考えます。 | 薬剤師 |
18 | 薬剤師からみた糖尿病治療 | 糖尿病とはどんな病気?、どうして治療が必要なの?など、糖尿病を分かりやすく説明します。 | |
19 | 薬剤師からみた緩和治療 | 痛みをがまんする必要がないこと、痛みをとることができることを分かりやすく説明します。 | |
20 | 乳がん検診について | 撮影(検査内容)、その他注意事項などを説明します。 | 診療放射線技師 |
21 | 初歩的な介護保険のおはなし | 初めて利用するときのために使用できるサービスと介護度について説明します。 | 相談員 |
22 | 健診の現場からアドバイスできること | 健診現場の実態から、健康生活へのアドバイスを行います。 | 保健師 |
23 | 若い人からお年寄りまで健康に過ごすための良い生活をアドバイスします!! | 年代に応じた生活全般(食生活や運動など)について受講者参加型の楽しく学べるお話をします。 | |
24 | 生活習慣病を防ぐ食事 | 糖尿病、高血圧、脂質異常症、骨粗しょう症などを予防する食生活についてお話します。 | 管理栄養士 |
25 | 高齢者に大切な食事について | 高齢者向けの食生活についてお話します。 | |
26 | 床ずれ予防について | 床ずれにならないようにするにはどうしたら良いか説明します。 | 褥瘡(じょくそう)委員会 |
27 | 流行している感染症から身を守ろう! | インフルエンザ、ノロウイルス感染症など様々な感染症の知っておきたい情報を分かりやすくお話します。 | ICT(感染対策チーム) |
28 | DMAT(ディーマット)(災害派遣医療チーム)について | 災害時における対応やDMAT(災害急性期に活動を行う災害派遣医療チーム)について説明します。 | DMATチーム |
29 | ふるさと教育~雲南の医療現場から~ | 小中高校へ病院のスタッフが出向きます。医療現場の状況や働く喜びなどについてお話します。 | 事務員 |
30 | 病院でお支払いされる医療費について | 保険診療のしくみ、医療費の計算方法について説明します。 | |
31 | 病院経営について | 病院の経営状況、人材育成事業・ボランティア活動などを紹介します。 | |
32 | 病院建設について | 病院建設における現状と今後の予定について説明します。 | |
33 | これからの地域医療について | 地域医療を取り巻く現状や課題、これからの方向性について説明します | 大谷 順(おおたにじゅん)院長 |
雲南市立病院DMAT(ディーマット) 熊本災害派遣報告
平成28年熊本地震に雲南市立病院DMAT(災害派遣医療チーム)が出動しました。
4月16日(土曜)1時26分に熊本地方を震源とする震度7の地震(本震)が発生し、島根県からの要請を受け出動しました。各個人の装備と医療資機材を救急車に搬入し、16日9時30分に出発、約10時間かけて参集拠点本部の熊本赤十字病院に到着しました。被災地には西日本を中心に100チーム以上のDMATが集結しました。
4月17日(日曜)に、天草地方の支援に必要な避難所の選別後の指示を受けて出動しましたが、天草地方の被害状況は軽微であったこともあり、すでに避難所は閉鎖されていました。
4月18日(月曜)の活動は、倒壊の恐れのある熊本市内の病院から、八代市や玉名市の被害が比較的軽微な近隣の病院に患者さんを搬送することでした。周辺の高速道路の不通により迂回路の一般道では渋滞が発生しており、さらに路面には亀裂や段差が生じていました。通行には注意を要しましたが、転院先に無事搬送することができました。また病院支援活動として、患者搬送一覧の作成や情報収集を行いました。
被災地での活動中は、動作を止めてしまうような揺れを何度か感じました。体感しないものを合わせると数え切れないと思いますが、震度5以上の揺れには遭遇することはありませんでした。それでも小さい揺れを感じる度に次は大きな揺れが来るのではないかという不安があり、張り詰めた緊張感のなかでの活動でした。
活動を振り返ると、出発までの準備時間をさらに短縮できないか、機動性確保のために、さらに装備を絞り込めないか出動時の院内連絡体制はどのようにするのか、などの課題が浮かび上がってきましたので、問題を改善し、今後の出動に備えたいと思います。また、これからも訓練に参加し経験を積み重ねたいと思います。
雲南市周辺が万一被災した場合、混乱を最小限に抑え機能するためには、日ごろの訓練と備えが重要だと、改めて思いました。職員の災害への意識向上に繋げられるように今回被災された病院の状況や対応を、院内でも積極的に共有していきます。
世界の地震の10%は日本とその周辺で発生していると言われています。今回の地震では日本に住んでいる限り地震とは無縁ではいられないと再確認させられました。大きな地震が少ないと言われる島根県ですが、準備を怠ってはいけないことを、心に刻みます。
最後に、被災された方々にお見舞い申し上げるとともに、一日でも早く、安心できる生活に戻られることを、心よりお祈りいたします。
出発式
活動拠点本部
本部ミーティング
患者搬送打合せ
患者搬送
糖尿病学舎(まなびや)
今年度のテーマは合併症・重症化を防ぐ
平成28年度年間計画
7月14日(木曜) 「眼の合併症」 白根授美(しらねじゅみ)眼科医師
☆食事・薬物療法について(管理栄養士・薬剤師)
10月13日(木曜) 「皮膚疾患について」 大藤 聡(おおふじさとし)皮膚科医師
☆フットケアについて(看護師)
☆血糖測定器点検
12月8日(木曜) 「糖尿病の合併症」 服部修三(はっとりしゅうぞう)眼科医師
☆検査・日常生活の注意点(検査技師・保健師)
平成29年3月9日(木曜) 「泌尿器疾患について」 平岡毅郎(ひらおかたけお)泌尿器科医師
☆運動・骨密度測定について(理学療法士・放射線技師)
☆血糖測定器点検
時間:(4回とも)13:00~15:00 場所:4階大会議室
参加費無料
毎回個別相談受け付けます♪
問い合わせは・・・雲南市立病院 保健推進課 電話0854-43-3602
展示コーナーの紹介
院内には地域の皆さんの協力により、さまざまな作品展示を行っています。 皆さんぜひご覧ください。
『初夏』
大東おりづる会
『花見』
大東おりづる会