市報うんなん2016年11月号

永井隆平和賞発表式典
三刀屋町は、放射線医学の研究と原子爆弾により白血病に侵されながらも、『長崎の鐘』や『この子を残して』などの名作を著し、「平和を」の願いを全世界へ訴え続けた永井隆博士のふるさとです。三刀屋町では永井博士の業績を顕彰するとともに、博士の愛と平和の精神を、次代を担う若い世代へ伝えていくために、平成3年に「永井隆平和賞」を創設し、広く作文や小論文を募集してきました。合併した雲南市でもこれを引き継ぎ、26回目を迎えた今年は、全国19都府県より1392点の作品応募がありました。そして、1次、2次、最終選考を経て選ばれた21点の受賞作品の発表式典を9月11日(日曜)に三刀屋文化体育館アスパルで行い、市内外より約700人が参加しました。
式典では21人の受賞者のうち17人が出席し、表彰の後、各部門の最優秀賞受賞者が作品の朗読を行いました。小学生低学年の部で最優秀賞を受賞した掛合小学校3年の和泉樹音(いずみじゅのん)さんは、友達とのけんかの中から考えた、自分にとっての「にょこあい人」について発表されました。また、今年は木次小学校の児童による「長崎の鐘」の合唱の披露や、三刀屋中学校の生徒が司会進行や表彰の補助を行い、式典に華を添えました。
受賞者記念撮影
表彰式
作品の朗読
第26回永井隆平和賞 受賞者(敬称略)
小学生低学年の部:応募数229点
結果 | 氏名 | 学年 | 題名 | 学校名 |
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最優秀賞 | 和泉樹音(いずみじゅのん) | 3 | ぼくの「にょこあい人」 | 掛合小学校 |
優秀賞 | 須山嵩真(すやましゅうま) | 3 | 家族がいるからぼくがいる~ぼくのおつとめ~ | 鍋山小学校 |
佳作 | 石田慶太(いしだけいた) | 2 | 人のことをたいせつにできる人に | 西小学校 |
佳作 | 高原健人(たかはらけんと) | 2 | バスケットっていいね | 三刀屋小学校 |
小学生高学年の部:応募数566点
結果 | 氏名 | 学年 | 題名 | 学校名 |
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最優秀賞 | 龍谷南(たつたにみなみ) | 6 | 曾祖母から学んだ生き方 | 三刀屋小学校 |
優秀賞 | 永瀬天磨(ながせてんま) | 6 | 相手を思いやる心 | 佐世小学校 |
佳作 | 陶山晴香(すやまはるか) | 6 | 命の恩人は私の身近に | 大東小学校 |
佳作 | 山根麗奈(やまねれな) | 6 | 当たり前じゃない大切な平和 | 加茂小学校 |
佳作 | 景山 桜(かげやまさくら) | 6 | 伝えよう!!太鼓の響きに乗せて | 三刀屋小学校 |
中学生の部:応募数365点
結果 | 氏名 | 学年 | 題名 | 都道府県・学校名 |
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最優秀賞 | 前原未来(まえはらみき) | 3 | 私の核廃絶~曾祖父といっしょに~ | 広島県盈進中学校 |
優秀賞 | 加藤大良(かとうたいら) | 1 | 高祖母と曾祖母から受け継いだ戦争への想い | 掛合中学校 |
佳作 | 福原(ふくはら)すずな | 3 | 未来へ語り継ぐために | 沖縄県八重瀬町立東風平中学校 |
佳作 | 国元(くにもと)アイコ | 1 | 「さよなら」の意味は | 出雲市立斐川東中学校 |
高校生の部:応募数200点
結果 | 氏名 | 学年 | 題名 | 都道府県・学校名 |
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最優秀賞 | 作原愛理(さくはらあいり) | 2 | 二つの思い、願いは一つ | 広島県盈進高等学校 |
佳作 | 後藤(ごとう)ゆうひ | 3 | 博士と祖父の志~許し愛~ | 秋田県立横手高等学校 |
佳作 | 伊藤正子(いとうまこ) | 3 | 斑な世界へ | 愛知県滝学園滝高等学校 |
佳作 | 伊敷江理(いしきえり) | 1 | 先人たちの思い | 沖縄県KBC学園未来高等学校 |
一般の部: 応募数32点
結果 | 氏名 | 年齢 | 題名 | 都道府県 |
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最優秀賞 | 錦織博子(にしこりひろこ) | 68 | 遺影 | 島根県 |
優秀賞 | 末国正志(すえくにまさし) | 59 | 母から聞いた満州引き揚げのこと | 広島県 |
佳作 | 渡部千秋(わたなべちあき) | 49 | 先生 あしたもくるけぇ | 島根県 |
特別賞
結果 | 氏名 | 年齢 | 題名 | 都道府県 |
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永井隆特別賞 | 長澤諄(ながさわまこと) | 90 | 生と死は紙一重 | 島根県 |
山里(やまざと)小学校と三刀屋小学校の姉妹校調印
式典に合わせ、「長崎市立山里小学校と三刀屋小学校の姉妹校調印式」を記念イベントとして行いました。永井博士の母校である飯石小学校は、博士とゆかりのある山里小学校と交流を続けてきましたが、今年の3月に飯石小学校が閉校になった後は、三刀屋小学校がその交流を引き継ぎ、この度の調印式では今後の交流について誓いを新たにしました。
また、記念イベントのオープニングでは三刀屋高校掛合分校の生徒による朗読が行われ、イベントを盛り上げました。
山里小学校からは児童4人を含む7人が雲南市を訪れ、三刀屋小学校や旧飯石小学校、永井博士生い立ちの家などを訪問されました。
三刀屋高校掛合分校の生徒による朗読
山里小学校児童による学習発表
調印式
三刀屋小学校で記念植樹
旧飯石小学校で地元の方との記念撮影