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市報うんなん2016年10月号

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雲南病院だより

第6回 病院祭

9月3日(土曜)、第6回病院祭を開催しました。この病院祭は当院が平成23年4月に市立化してから毎年開催しています。市立病院として地域により密着した活動をすることで、市民の皆さんと病院職員とが親睦を深め、顔と顔が見える関係づくりや、ふだんの生活では分からなかった病院の中(仕組みなど)を知っていただき、理解と関心を深め、病院を身近に感じてもらい、安心して受診ができる病院を目指すことを目的として開催しています。
今年は“笑う顔には福来る!~笑顔が運ぶ健康なくらし~”をテーマに、院内外のスタッフによる手作りの催し物や展示を行い、総勢400人以上の方々に来場いただきました。
オープニングセレモニーでは、院内保育所“ほたるキッズ”の子どもたちがステージに登場し、元気なお遊戯を披露して病院祭がスタートしました。

ほたるキッズ
ほたるキッズによるオープニングセレモニー

はじめに、春雨や落雷(初代)さんによる古典落語と、「笑いと免疫…そして健康」をテーマにした医学講話を笑いを交えて講演いただきました。笑いの不思議な力について面白おかしく語っていただき、会場全体が大いに盛り上がりました。

古典落語
春雨や落雷さんによる古典落語

午後の部では、たかはし音楽教室M-kids(エムキッズ)による歌と演奏の発表会が行われました。子どもたちの愉快で楽しく可愛らしい歌声と演奏が会場全体に響き渡りました。

たかはし音楽教室
たかはし音楽教室による歌と演奏

引き続き、“おしゃべりエンターテイナーゆーき”さんによる、マジックと腹話術を交えた「くすっとエンターテイメント♪」が行われました。巧みな腹話術と不思議なマジックで会場全体が盛り上がりました。

マジックと腹話術おしゃべりエンターテイナーゆーき
おしゃべりエンターテイナーゆーきさんによるマジック・腹話術

そして、職員有志で結成された“サウスクラウドアンサンブル”による歌と演奏のコンサートでは、来場者の方々と一緒に「赤とんぼ」、「蘇州夜曲」、「川の流れのように」を歌い、会場が一体となりました。

サウスクラウドアンサンブル
サウスクラウドアンサンブルのコンサート

最後は、毎年恒例となる病院職員・ボランティアによる「安来節ショー」を披露しました。「安来節ショー」では病院長と看護師チームによる「銭太鼓」、医師による「どじょうすくい踊り」などで、ふだんは見ることのない医師の姿に、会場は大いに沸き上がりました。

銭太鼓
職員による銭太鼓

どじょうすくい
どじょうすくい

展示コーナーでは、病院各部署の紹介、病院ボランティアの活動紹介などを展示しました。今年も三刀屋高校から医療現場体験として参加した学生の学びの報告も展示しました。また、新病院建設現場が見学できるよう5階作業療法室を開放し、模型を使って現在の病院建設の状況を説明しました。

展示コーナー

三刀屋高校ポスター展示
三刀屋高校ポスター展示

今回の病院祭も多くの方々に来場いただき、皆さんと会場で一体感を感じることができ、病院と市民の皆さんとのつながりができたと感じました。今後も病院祭を継続していこうと思います。

ペッパーくん来場

大東高校介助ボランティア

7月25日から8月18日の間、12人の大東高校生が日替わりで正面玄関の介助ボランティアに参加されました。参加された生徒さんには、このボランティア活動を通じて患者さんとふれあい、地域活動に興味を持ってもらえたらと思います。
病院ボランティア「てごっ人(と)」の方々から車イスの介助の指導を受け、一人ひとりが真剣な眼差しで患者さんと向かい合っている姿はとても印象的でした。
今回の体験が、将来の自分の役割を考える上で役立つことを願います。

介助ボランティア

介助ボランティア

介助ボランティア

【保健推進課より】

当院では、健康増進・疾病の発症および悪化予防のために各種教室を開催しています。主な3つの教室を紹介します。

糖尿病学舎(まなびや)

この教室は、患者さんがよりよい血糖コントロールを行っていくうえで療養生活にお役立ていただきたいと考え、当院の糖尿病サポートチームで企画・開催しています。
第1回目の7月14日は、「眼の合併症」と題して、医師が糖尿病による失明の阻止、管理栄養士が夏に気を付けたいこと、薬剤師が正しい目薬の入れ方についてそれぞれお話をしました。また個別相談では治療の中での心配なことをスタッフに相談されました。糖尿病患者さんやご家族に限らず、どなたでも勉強になる内容となっています。
平成28年度は、下記のとおり開催予定です。予約制ですが当日でも参加できます。ぜひ参加ください。

10月13日(木曜) 「皮膚疾患について」/大藤 聡(おおふじさとし)皮膚科医師
 ☆フットケアについて(看護師)
 ☆血糖測定器点検
 ☆血糖測定

12月8日(木曜) 「糖尿病の合併症」/服部修三(はっとりしゅうぞう)内科医師
 ☆検査・日常生活の注意点(検査技師・保健師)

3月9日(木曜) 「泌尿器疾患について」/平岡毅郎(ひらおかたけお)泌尿器科医師
 ☆運動・骨密度測定について(理学療法士・放射線技師)
 ☆血糖測定器点検

健診事後フォローアップ教室

8月19日(金曜)に開催しました。この教室は、人間ドックや健康診断を受けられた方を対象に、肥満を是正して血圧・血糖・脂質異常などの改善をはかることを目的としています。この日は21人の方に参加していただきました。
教室の主な内容は次のとおりです。

■プチ健診
 (身体計測、血圧測定、血液検査〔脂質、血糖、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)、肝機能〕)
■食事指導
 (病院オリジナル健康食の提供、管理栄養士からの話、目標設定)
■体重減少に効果的な運動指導
 (身体教育医学研究所うんなんの運動指導士による講義・実技、目標設定)

参加いただいた方からは、「はじめての参加で不安だったが、いざ参加したらとても充実した半日だった」「日頃気を付けていても、講師の話を聞くと改めて健康に対する意識が高まる。新しい知識をもらい、また頑張る気になる」「1人ではなかなか頑張れないが、ここで同じ意識を持つ仲間に出会える」などの感想をいただいています。これまで教室に参加されたことのない方や、人間ドックや健康診断を受けたことのない方でも、どなたでも参加できますので、ぜひ参加ください。
次回の開催日は、2月24日(金曜)です。予約制です。

市民健康講座 ~家族を守り隊!ここで学んであなたも“おうちナース”になろう~

9月7日に開催しました。この講座は、病院の専門スタッフが、地域の皆さんに健康に関する情報を提供し、今後の生活に役立てていただくことを目的に開催しています。
この日は「命をつなぐためにわたしができること~もし明日この町で地震が起きたら~」と題して、今年4月に発生した熊本地震の被災地へ出動した雲南市立病院DMAT(ディーマット)(災害派遣医療チーム)が支援活動の話を、森脇義弘(もりわきよしひろ)副院長(外科医)が災害時の応急手当について話をしました。
参加者からの事前質問に答えながら実技も交えてお話しました。48人の方に参加していただき、「雲南病院からDMATが被災地へ行ったことをはじめて知り、感動した」「これまで何気ない言い伝えなどで処置をしていたが、正しい応急処置を知り、もしもの時に対応できると思う」などの感想をいただいています。
今年度は12月と2月にも開催予定です。どなたでも参加できますので、ぜひ参加ください。予約制です。

出前講座のお知らせ

保健推進課の保健師は、出前講座にも出かけています。
子どもから高齢者まで健康に過ごすための、年代に応じた生活全般(食生活や運動など)について受講者参加型で学べるお話をしています。血糖値や血圧を測って自分の数値を知ってもらったり、クイズ形式などで楽しく情報をお伝えしています。また、熱中症対策、風邪予防、高齢者については肺炎球菌予防接種制度の情報提供など、季節や年代に応じてお話をしています。ぜひご利用ください。

【問い合わせ】 雲南市立病院 総務課 電話0854-43-2441

【地域連携室より】 相談員の紹介

雲南市立病院南棟2階 健康管理センター地域連携室には3人の相談員が在籍し、当院に入院・外来通院中の患者さん・ご家族のさまざまな相談に応じています。具体的には、「入院生活」、「疾病」、「医療」、「医療費」、「退院後の生活」、「職場」、「社会復帰」、「医療福祉制度・介護保険・自立支援法に関すること」など、さまざまな悩みや心配ごとの相談をお受けしています。何かお困りのことがありましたら、病棟スタッフに声がけしていただくか、もしくは直接地域連携室へ相談ください。また、各病棟専任の退院支援担当者(相談員3人・看護師1人)と兼任しており、住み慣れた地域で安心して療養や生活を送れるように、入院早期から声をかけさせていただいています。

一般的に医療機関で働く相談員のことを「医療ソーシャル・ワーカー」と言います。この仕事に就くために必須とされる資格はありませんが、福祉に関する専門的な知識が必要とされるため、国家資格である「社会福祉士」等の有資格者であることが求められます。当院の相談員は、社会福祉士資格を全員が取得しています。また、精神保健福祉士や介護支援専門員(ケアマネージャー)等の複数の有資格者もおり、専門的な知識をもって相談業務を行っています。

医療ソーシャル・ワーカーの具体的な仕事内容・役割(厚生労働省 医療ソーシャル・ワーカー業務指針参照)

1.療養中の心理・社会的問題の解決、調整援助
2.退院援助
3.社会復帰援助
4.受診受療援助
5.経済的問題の解決、調整援助
6.地域活動

*相談員のある1日のスケジュール
8時30分 朝礼
 入退院の患者数やベッドの空き状況、地域連携室スタッフの1日のスケジュール確認・情報共有
9時00分 病棟・病室訪問
 直接患者さんと会ったり、院内スタッフ(医師・看護師・リハビリスタッフ・薬剤師等)から情報収集
10時00分 面談
 入院中の患者さん・ご家族と面談し、介護保険制度や退院後に必要な在宅福祉サービスについて説明
11時00分 多職種会議
 院内スタッフと治療方針等の確認や今後の支援について検討
12時00分 昼食
13時00分 診察同席
 主治医から患者さん・ご家族への病状説明に同席
13時45分 電話調整
 担当ケアマネージャーと在宅福祉サービスについて相談
14時00分 自宅訪問
 在宅療養に向けて、患者さん・ご家族の自宅を訪問し、リハビリスタッフ・看護師とケアマネージャー・福祉用具担当者・工務店等を交えて住宅改修の打ち合わせ
16時00分 記録作成等
 面談記録・日報等、事務作業
17時15分 終業

院内サロン ふれ愛

10、11、12月の開催日(毎月第2・第4金曜日)
 10月14日(金曜)・28日(金曜)
 11月11日(金曜)・25日(金曜)
 12月9日(金曜)
時間:13時30分~15時30分
場所:雲南市立病院 南棟2階「検診・人間ドック室」

参加費や予約は必要ありません。

院内サロンとは:
 病気についての不安を抱える患者さん・ご家族の交流の場であり情報交換・学習の場です。
 参加費は必要ありません。どなたでも自由に参加できるサロンです。

【問い合わせ】 雲南市立病院 健康管理センター 電話0854-43-3602


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