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市報うんなん2015年8月号

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未来をつくる若者チャレンジ

市が毎年実施している若者チャレンジ支援『幸雲南塾』の塾生を紹介します。

第4回目は幸雲南塾3期生 岡本茉由(おかもとまゆ)さんです。

~幸雲南塾は、私の人生を豊かにしてくれています~

――幸雲南塾に参加するきっかけを教えてください。

私は、江津市出身で、実は雲南市のことを詳しく知りませんでした。がんで苦しんだ親族を看取ったことがきっかけで、それまでの人生がいくら充実していても最期が悲しい形になるとよくない、何とかしたいと思って、島根県立大学で看護を学んでいた頃に、3期の幸雲南塾に誘われました。看取りのことばかり考えていたのですが、幸雲南塾への参加をきっかけに予防を考えるようになっていました。

――どんなマイプランを発表したのですか?

「まゆちゃんの宅配便」です。一人暮らしの高齢者の方に、重たくて買いに行くのが大変な砂糖や醤油などを持って行って、健康情報も届けるというプランです。一人暮らしだと、人と交流する機会がどうしても少なくなったり、ご飯をつくるのがおざなりになったりしますが、私が訪問することで、気分転換になるし、生活にメリハリがつきます。
このプランは、幸雲南塾賞をいただきました。

――その後、雲南市で就職したと聞きました。

はい、雲南市立病院です。もともと、近しい関係で看護したい、地域医療をしたいなと思っていましたが、何年か後にできたらいいな、まずは都会に出ようというイメージでした。そう考える医療系学生が多いように感じます。そのため地域の病院が育ちにくくなっている部分もあると思います。自分が雲南市立病院に入ることで、他の人も大学を卒業してすぐに地域病院に就職するきっかけになってほしいと思いました。

――働いてみて1年、どうですか?

新人が3人で、職場の皆さんが声をかけてくれて、丁寧にじっくり育ててくれるので、就職してよかったです。いろんな分野の対応ができることも勉強になっています。幸雲南塾で多くの方に出会い、多くの視点と多くの幸せをもらいました。それに「まゆちゃんの宅配便」も久野地区で続けています。地区の皆さんはすごく喜んでくださいます。今年1年は、「まゆちゃんの宅配便」を、もっと前のめりでやっていきたい。予防から看取りまでどう繋げていくか考えていきたいです。こんなふうに考えて、行動していく力をもらった幸雲南塾は私の人生を豊かにしてくれています。


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