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昨年、国では、人口減少・超高齢化という我が国が直面する大きな課題に対し、政府と地方自治体が一体となって取り組み、各地域がそれぞれの特徴を活かした自立的で持続的な社会を創生できるよう、まち・ひと・しごと創生本部を設置されました。
雲南市では、国のまち・ひと・しごと創生総合戦略を踏まえつつ、地域・団体・公募委員などで組織された総合計画策定委員会でまとめあげられた、第2次雲南市総合計画（H27-H36）を基に、県内の他市町村に先駆けて、このほど「まち・ひと・しごと創生　雲南市総合戦略」を策定しました。
これからの10年、第2次雲南市総合計画及び雲南市総合戦略に掲げる本市のめざす姿の実現に向け取り組み、人口の社会増及び持続可能なまちづくりをめざします。
今月は、「まち・ひと・しごと創生」における雲南市の取り組みについてお知らせします。

総合戦略に掲げる重点方針

「まち・ひと・しごと創生」をけん引する事業として、「子どもから大人までのチャレンジ」を中心としたプロジェクトに取り組みます。これを雲南市総合戦略の重点方針として位置づけ、高齢化率が国のおよそ25年先をいく「課題先進地」である雲南市が、「課題解決先進地」の実現への先導的役割を果たします。

子ども×若者×大人　チャレンジの連鎖による持続可能なまちづくり
～若者誘致と人口の社会増へ～

▲中学生の職場体験	▲若手人材を掘り起こす幸雲南塾（大人版）
▲地域自主組織による預かり保育「うしおっこクラブ」

総合戦略のねらい

国がすすめる「ひとの創生」「しごとの創生」「まちの創生」の好循環を支えるのはすべて「ひと」であり、「ひとの創生」こそが地方創生の基礎だと雲南市は考えます。それによる地域課題の解決に向けたチャレンジから生まれる「しごとの創生」。そして多様な人材や働き方の展開から生まれる、市民・地域（事業者）・行政の「総働」による「まちの創生」。この好循環を生みだすことで雲南市は「人口の社会増」をめざします。

▲中野笑んがわ市

【ひとの創生】次世代の課題解決型人材の育成

子どもたちのキャリア教育や大学機関との連携による将来の担い手育成と、課題解決能力を有する人材の誘致・育成による市外と市内の若者の育ち合いを促進し、課題解決型人材の自給自足を図ります。

【しごとの創生】課題解決型ビジネスモデルの創出

市内の地域や学校、事業所、NPO等と地域の課題の解決に必要な人材をつなげ、若者や地域が自ら課題解決に取り組む新たなチャレンジを生み出し、さらに起業や事業承継など様々な産業振興ニーズに対応する雲南市産業振興センターにより持続可能なビジネス展開を支援することで、課題解決型ビジネスモデルを創出します。

【まちの創生】多様な人材・団体による総働の地域づくり

市民と行政などの間に立って、様々な活動を支援する中間支援組織の育成・確保や地域自主組織の活動力を高める「法人化」により、多様な人材や団体が課題解決にチャレンジする総働の地域づくりをすすめます。

この戦略をすすめていくために、下記の6つのプロジェクトに取り組みます。これにより、キャリア教育による「子どもチャレンジ」、志ある若者による「若者チャレンジ」、地域自主組織や事業者による「大人チャレンジ」の連鎖を切れ間なく創り出し、地域が継続的に運営されていく魅力ある雲南市を実現します。
雲南市はチャレンジに優しいまちとなり、雲南市でチャレンジするUIターン者が生まれ、人口の社会増へと向かう。雲南市はそんな未来づくりに挑戦します。

新たな6つのプロジェクト

【プロジェクト1】地域やNPO等との協働による質の高い教育の提供への挑戦　《ひとの創生》

教育系NPOと協働し、学校・地域・家庭、また教育課題解決を志す若者や大学インターン生など様々な支援者と共に多様なキャリア教育プログラムを展開し、グローバルな視点と地域を愛する心を合わせ持つリーダーの育成と学力向上に取り組みます。

【プロジェクト2】大学機関と連携した課題解決型人材の育成への挑戦　《ひとの創生》

大学機関と連携し、実社会で求められる課題解決力を身につける学びと成長を意図した実地でのフィールドワーク学習を中心とする授業カリキュラムの開発と、様々な大学の学生、市内高校生や若者、地域等との交流と相互啓発が可能な「コミュニティキャンパス」の設置をすすめます。

【プロジェクト3】課題解決型人材の誘致・育成による若者チャレンジ創出への挑戦　《しごとの創生》

多分野において、課題解決型人材の誘致・育成、地域課題とのマッチング、ビジネス展開支援を推進する「中間支援組織」を育成・確保し、市内外の志ある若者の育ち合いの促進と課題解決型ビジネスモデルの創出に取り組みます。

【プロジェクト4】産業振興センターの機能強化による新たな雇用創出への挑戦　《しごとの創生》

起業支援や事業承継サポートを行う専門スタッフの配置や、販路開拓、IT、デザイン等プロのアドバイザーによる伴走支援制度を構築し、事業拡大、企業・起業誘致による新たな雇用創出に取り組みます。

【プロジェクト5】移住定住総合窓口の新設による子育て世代のUIターン促進への挑戦　《まちの創生》

移住支援スタッフの増員や積極的な情報発信により20～30代を中心とする子育て世代のUIターンを促進するとともに、地域自主組織やNPO等との連携をすすめ、地域貢献を志す若者等のUIターンに取り組みます。

【プロジェクト6】地域自主組織の法人化による持続可能な地域づくりへの挑戦　《まちの創生》

買い物支援など活動の幅が広がる地域自主組織の新たな法人制度を創設し、活動の継続性や事業化による発展的展開を支援するとともに、活動拠点施設の多機能化をすすめ、多様な地域課題解決に向けた取り組みを推進します。