ここから本文です。

市報うんなん2016年3月号

ここから本文です。

雲南病院だより

平成27年度 市民健康講座第3回終了!

第3回市民健康講座の様子
▲第3回市民健康講座の様子
講座を担当した泌尿器科 平岡診療科部長
▲講座を担当した泌尿器科 平岡診療科部長

1月21日(木曜)『市民健康講座 家族を守り隊!ここで学んであなたも《おうちナース》になろう』の今年度3回目(最終回)を開催し、53人の皆さんに参加いただきました。
今回は、泌尿器科の平岡毅郎(ひらおかたけお)診療科部長が「おしっこのないしょ話」と題した講演を行い、夜間頻尿やぼうこう炎など尿に関する病気について、「病気の症状」や「普段から気を付けておくべきこと」等を説明しました。
講演後は、外来看護師が尿漏れを防止するための「骨盤底筋体操(こつばんていきんたいそう)」を実演し、会場は大いに盛り上がりました。
今年度開催した全ての講座に参加された皆さんには「修了証」と「記念品」を贈呈しました。
市立病院保健推進課では、「自分自身と家族を守る《おうちナース》」を増やすため、年数回の市民健康講座を開催しています。市民健康講座は、自分自身や家族が健康に過ごすための知識や技術を楽しく学んでもらうものです。今年度は延べ100人以上の市民の方に講座を受けていただきました。平成28年度も市民健康講座を開催しますので、《おうちナース》をめざして、多くの皆さんにぜひ参加いただけたらと思います!

※平成28年度の市民健康講座の案内は市報5月号に掲載予定です。

タイから病院視察に来られました

中央右:タニヤナン先生、中央左:今井美沙助教
▲中央右:タニヤナン先生、中央左:今井美沙助教

1月15日(金曜)、タイのマヒドン大学のタニヤナン先生と順天堂大学の今井美沙(いまいみさ)助教が当院を視察に来られました。
森脇義弘(もりわきよしひろ)診療局長の英語での説明のもと、外来・病棟・透析室・リハビリ室・栄養管理科を見学していただき、日本の地域中核病院の実状、タイの病院との違いを視察され、当院の医師とも熱心に意見交換を行いました。
少しずつですが、当院の視察が増えており、大変嬉しく思っています。

病院の視察は以下にご連絡ください。
【提出先】市立病院 総務課総務係
 〒699-1221 雲南市大東町飯田96番地1
 TEL:0854-43-2441
 FAX:0854-43-2398
 E-Mail:hospital-soumu@city.unnan.shimane.jp
(注意)メールアドレスの「@」は半角「@」に書き換えてください。

院内の設備としてホルミウム・ヤグレーザーを導入しました

泌尿器科 診療科部長 平岡毅郎(ひらおかたけお)

前立腺肥大症、尿路結石症に対し最先端の治療を提供できるようになります!

当院では1月より高出力のホルミウム・ヤグレーザー発生装置(バーサパルス セレクト80W)を導入しました。これにより、前立腺肥大症、尿路結石症に対し最先端の治療を提供できるようになります。
男性では加齢とともに尿が出にくくなる、回数が増えるといった排尿症状が現れます。その原因として最も多いのは前立腺肥大症です。前立腺は膀胱の下で尿道を取り囲むように存在し、これが加齢とともに大きくなることによって、さまざまな排尿症状が現れます。軽症の場合は内服治療が有効ですが、重症になりますと外科的治療が必要になり、従来は経尿道的前立腺切除術(TUR-P)が行われてきました。この方法は70年前より行われており、確立された手術方法ですが、欠点として時には輸血が必要な出血や、低ナトリウム血症といった合併症が起こることがあります。これらの合併症は前立腺が大きいほど起こる可能性が高くなります。1995年よりホルミウム・ヤグレーザーが前立腺肥大症の治療に導入され、1998年よりホルミウム・ヤグレーザー前立腺核出術(HoLEP(ホーレップ))が紹介され行われるようになりました。これは前立腺の内腺(前立腺肥大症で腫大する部分)と外腺の間をレーザーで切開(剥がす)し、肥大した内腺を膀胱内へ核出(くりぬく)し、器具でその内腺を吸引し吸い出します。従来のTUR-Pと異なり、腫大した前立腺結節を完全に除去するため将来の再発の危険性も少なく、術中出血も少なくて済み、術後の疼痛なども軽減されるなどのメリットがあります。また、健康保険が適応されるので手術費用もTUR-Pとほぼ同額です。


©2008 by Boston Scientific Corporation or its affiliates. All rights reserved

尿管結石に対しても、ホルミウム・ヤグレーザーを使用した砕石は有効であり、シスチン結石といった、とても硬い結石に対しても十分な砕石効果が見込めます。また、最新の結石回収用のカテーテルを併用することにより、1回の治療で結石を完全に取り除くことも可能となります。
これらの治療については、市立病院泌尿器科外来へ相談ください。

  • ホルミウム・ヤグレーザーは、非常に細い石英ファイバーで患部にレーザー光を導光できるため、一般手術における操作性に優れるだけでなく、硬性鏡や軟性鏡と組み合わせることで、内視鏡処置でもその有用性を発揮します。
  • 生体組織の色素分布や血管の分布に関わらず組織を傷つけにくく、目的組織だけの治療が可能となります。そのため、周辺組織への熱損傷の少ない手術(低侵襲手術)が行えます。

(ホルミウム・ヤグレーザーの特徴)
・ホルミウム・ヤグレーザーは波長2,100nmの赤外線域のレーザーである。
・水に吸収される性質のため、灌流液(かんりゅうえき)を使用する内視鏡手術において安全に使用できる。
・パルス発振によって得られる高いピークパワーの特性は、結石破砕に有効。
・レーザー照射で組織の蒸散、切開、凝固(止血)が同時に可能。
・レーザーの組織への吸収深度は0.4mm以下と非常に浅いため、組織透過性が低く、安全性に優れている。
・組織蒸散性にも優れるため、強い切開能が得られる。

手術室スタッフ一同、安全安心な手術が行えるように体制を整えています。
※手術室スタッフ一同、安全安心な手術が行えるように体制を整えています。

新病院建設~進捗状況~

昨年11月に本格的に始まった新病院建設工事ですが、早いもので4ヵ月が経過しました。まず第1期工事として、既存の介護療養病棟の移転先として活用する予定の南棟4階を改修しています。利用者の皆さんに快適に過ごしていただける施設となるよう改修を行っております。また、大東の町が一望できる病室もあります。この新しい介護療養型病棟の完成は3月末を予定しています。

壁の撤去状況
2015.11.09 壁の撤去状況
現況
2016.02.10 現況
移転後の病室
移転後の病室
移転後の病室
移転後の病室
解体撤去前(庭木の処理)
2015.11.09 解体撤去前(庭木の処理)
解体状況
2015.12.04 解体状況
新病院建設予定地(西側)
新病院建設予定地(西側)
 

現病院の南側にある医師住宅や文化倉庫を撤去が完了しました。
今後、ふれあい病棟(現在の介護療養型病棟)を解体・整地した後、新病院を建設する予定です。

水路布設状況
2016.02.03 水路布設状況
オイルタンク壁設置状況
2016.01.30 オイルタンク壁設置状況
オイルタンク据付状況オイルタンク据付状況
2016.02.08 オイルタンク据付状況

新病院建設の進捗状況については、今後も雲南病院だよりで報告していきます。

地域枠推薦の医学生紹介

年間を通じて数人の地域枠推薦の医学生が当院での実習を希望してくれています。
今年度最後の実習は、川上晃樹(かわかみこうき)さん、山本(やまもと)なつみさんでした。
二人とも雲南市への熱い思いをもって主体的に実習に励まれました。これからの活躍をお祈りしています!

※「地域枠推薦」は、島根県の医師として活躍するに十分な資質と明確な目的意識を持ち、へき地医療を中心とする島根県の医療に貢献したいという強い使命感を持った意欲ある学生を発掘し、選抜することを目的としています。

島根大学医学部医学科4年生 山本さん(左側)、川上さん(中央)
▲島根大学医学部医学科4年生 山本さん(左側)、川上さん(中央)

医学生からのメッセージ
島根大学医学部医学科4年生の川上晃樹です!ふるさと雲南市を、医療という側面から支えることができる日をめざして、日々勉学に励んでいます。2月1日から3日まで市立病院で実習をしました。島根の美味しい食べ物やお酒もいただき、改めて島根の良さを実感しています! 今後ともよろしくお願いします!

院内サロン ふれ愛

3、4月の開催日(毎月第2・第4金曜日)
 3月11日(金曜)・25日(金曜)
 4月8日(金曜)・22日(金曜)
【時間】
 13時30分から15時30分
【場所】
 雲南市立病院 南棟2階 ドック検診室

お気軽にお越しください。

院内サロンとは:
病気についての不安を抱える患者さん・ご家族の交流の場であり情報交換・学習の場です。
参加費は必要ありません。どなたでも自由に参加できるサロンです。

問い合わせ 雲南市立病院 保健推進課 電話0854-43-3602

展示コーナーの紹介

院内には地域の皆さんの協力により、さまざまな作品展示を行っています。ぜひご覧ください。

玄関ロビーには、大東おりづる会の皆さんの作品が展示してあります。

『八岐大蛇』
『八岐大蛇(やまたのおろち)』
大東おりづる会


もしもに備えて

防災情報

急病時の医療機関