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市報うんなん2016年2月号

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イクボスについて考えてみよう!

雲南市は、昨年10月に「イクボス宣言」を行いました。全国の自治体、警察本部、自衛隊、金融機関、民間企業なども次々に「イクボス宣言」を行っています。また、島根県でもイクボス養成セミナーが開催されるなど、全国でイクボスの輪が広がっています。

イクボスって何?

「イクボス」とは、職場で共に働く部下・スタッフのワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)を考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績等の結果も出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる経営者や管理職等のことです。

子育て世代の現状は?

共働き世帯が増えている

女性の社会進出が進んでおり、平成9年には専業主婦家庭よりも共働き家庭が多くなりました。「厚生労働省:国民生活基礎調査の概況(平成24年)」によると、就労している母親は64%と10年前に比べ11%増加し、末子が高校生になると76%の母親が就労しています。

「男性は仕事、女性は家事・育児」という性別役割分業の意識

女性の就業率が増加する一方で男性の家事・育児分担は進んでおらず、「男は仕事、女は仕事と家事・育児」という意識が根強く残っています。こうした背景もあり、産後うつや育児ノイローゼの問題が発生するなど母親の負担は依然大きく、父親の育児参加が必要不可欠です。(下図参照)

6歳未満児をもつ夫婦の家事・育児時間の国際比較

※1日の家事・育児関連時間‥夫:1時間7分(うち育児時間は39分)、妻:7時間41分(うち育児時間は3時間2分)

今、なぜイクボスが必要なの?

育児や家事に積極的に関わりたいという男性は年々増えており、育児休暇を取得したい男性の割合は35.5%にも関わらず、実際の取得率は5.4%というのが現状です。(厚生労働省:平成27年度 仕事と家庭の両立に関する実態把握のための調査)
また、女性の社会進出は進む一方、出産や育児における女性の負担は減らない(負担は変わらない)という課題があります。
その理由の1つに、男性の長時間労働、休みにくい環境があると考えられており、根本的な原因となっているのが、経営者や管理職の古い価値観や意識といわれています。
今後、高齢化が加速する中、子育てに限らず「仕事」と「介護」の両立も課題になると考えられます。

イクボスを推進し、子育てや介護をしやすい社会を実現しよう

こうしたことから、男性の育児時間を増やす取り組みや育児休業を取得しやすい環境を整備し、性別にかかわりなく家事・育児・介護ができる社会となるために、雲南市はイクボスを推進します!

イクボスに大事な3つの視点 (出典:2014年イクボスアワード)

●部下に対する支援
 部下の育児と仕事の両立への配慮・工夫
●業務効率
 業務効率を上げるための工夫
●自分自身
 自らの仕事と生活の充実

雲南市役所における子育てしやすい職場づくり

雲南市役所では、職員が働きやすい職場環境をめざして、「イクボス」の育成に取り組みます。

雲南市職員イクボス宣言
○雲南市男女共同参画都市宣言の趣旨のもと、全ての職員が、自分らしい生活スタイルを大切にし、仕事と子育て・介護・地域活動等が両立できるよう努めます。
○長時間労働是正などの業務改善を図り、部下の環境に応じて、子育て・介護・地域活動等への参加を支援し、職場のチームワークづくりに努めます。
○自らが、子育て・介護・地域活動等へ積極的にかかわり、ワーク・ライフ・バランスの実践に努めます。


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