市報うんなん2015年11月号

平成26年度決算報告
平成26年度の決算が9月議会で認定されましたので、お知らせします。
決算の問い合わせは・・・財政課 電話0854-40-1023
一般会計決算では、歳入決算額が311億6889万円(対前年度2.6%増)、歳出決算額が307億5080万円(同2.3%増)で、歳入歳出差引残額が4億1809万円となりました。なお、翌年度に繰り越すべき財源は1億5219万円であり、実質収支は2億6590万円となりました。
一般会計
歳入
歳出
特別会計
会計/区分 | 歳入決算額 | 歳出決算額 | 歳入歳出 差引残額 |
---|---|---|---|
国民健康保険事業(事業勘定) | 46億9,545万円 | 46億695万円 | 8,850万円 |
国民健康保険事業(直営診療施設勘定) | 1億3,057万円 | 1億2,918万円 | 139万円 |
後期高齢者医療事業 | 10億5,569万円 | 10億4,821万円 | 748万円 |
(普) 農業労働災害共済事業 | 479万円 | 478万円 | 1万円 |
簡易水道事業 | 4億9,837万円 | 4億9,699万円 | 138万円 |
生活排水処理事業 | 25億524万円 | 25億83万円 | 441万円 |
財産区 | 34万円 | 34万円 | 0万円 |
(普) 土地区画整理事業 | 5億2,017万円 | 5億1,977万円 | 40万円 |
(普) ダム対策事業 | 1億1,543万円 | 1億1,524万円 | 19万円 |
清嵐荘事業 | 1億1,534万円 | 1億1,527万円 | 7万円 |
(普) は一般会計と合わせて普通会計に含まれる特別会計。
普通会計
性質別決算額
積立金現在高(平成26年度末) 111億2,348万円
地方債現在高(平成26年度末) 354億6,646万円
平成26年度に実施した主な事業
新庁舎建設事業 | 13億2,416万円 |
庁舎施設(里方分庁舎)整備事業 | 1億1,447万円 |
松笠ふるさと活性化センター解体撤去事業 | 3,406万円 |
地域づくり活動等交付金事業 | 2億4,934万円 |
公共交通対策事業 | 2億3,482万円 |
養護老人ホーム入所支援事業 | 2億677万円 |
特別養護老人ホームえがおの里増床事業 | 3億1,067万円 |
介護保険事業(負担金) | 7億2,045万円 |
子ども医療費助成事業 | 1億2,581万円 |
病院事業会計補助金 | 9億8,609万円 |
雲南市・飯南町事務組合負担金(清掃事業) | 6億981万円 |
中山間地域等直接支払制度 | 3億1,974万円 |
バイオマス関連整備事業 | 3億4,275万円 |
地籍調査事業 | 1億3,760万円 |
商工業振興補助金 | 5,062万円 |
道路維持・新設改良事業 | 5億5,260万円 |
国道整備関連事業 | 1億1,369万円 |
小・中学校施設整備事業 | 1億4,178万円 |
菅谷たたら山内保存修理事業 | 8,496万円 |
災害復旧事業 | 9,915万円 |
など |
主な財政指標
※下段( )は平成25 年度
項目 | 数値 | 説明 | |
---|---|---|---|
財政力指数 | 0.249 (0.247) |
財政基盤の強さを表す指標です。財政力指数が高いほど自主財源の割合が高く、財 政力が強いことになります。 | |
経常収支比率 | 85.3% (84.1%) |
毎年経常的に支払わなければならない経費の状況から、財政運営の弾力性を測定する指標で、低いほど財政運営に弾力性があり、高いほど財政運営が硬直化している状況を表しています。 | |
地方債現在高比率 | 181.3% (184.3%) |
財政規模に対する地方債(長期に渡り返済する借金)の残高を表したもので、低いほど財政運営が安定しています。 | |
健全化判断比率 | 実質赤字比率 | 該当なし (該当なし) |
一般会計等(普通会計)を対象とした実質赤字の標準財政規模に対する比率です。雲南市の場合は、12.51%以上で財政健全化団体に、20%以上で財政再生団体となります。 |
連結実質赤字比率 | 該当なし (該当なし) |
全会計を対象とした実質赤字の標準財政規模に対する比率です。雲南市の場合は、17.51%以上で財政健全化団体に、30%以上で財政再生団体となります。 | |
実質公債費比率 | 13.4% (14.6%) |
公債費の水準を測る指標です。一般会計等(普通会計)が負担する元利償還金および準元利償還金の標準財政規模に対する比率であり、従来から用いられてきた「起債制限比率」を見直し、実態をより正確に把握するため、公営企業会計に対する繰出金のうち元利償還金相当分などが要素に加えられています。この比率が25%以上になると財政健全化団体に、35%以上で財政再生団体となります。 | |
将来負担比率 | 84.3% (83.4%) |
地方債の残高をはじめ一般会計等(普通会計)が将来負担すべき実質的な負債の標準財政規模に対する比率です。350%以上で財政健全化団体となります。 | |
資金不足比率 | 該当なし (該当なし) |
公営企業会計の資金不足額の事業規模に対する比率です。比率は各公営企業会計毎に算定することとされており、20%以上で経営健全化団体となり、財政健全化団体と同じように、公営企業の経営の健全化を図る計画を策定しなければなりません。 |
監査委員の審査意見書から
市税の収入率は98.31%で、山陰12市の中で最も高い。横断的な滞納整理体制の強化が図られ、それによる成果が着実に現れてきている。今後も財源の確保と負担の公平を期するため、未収金の解消に向けて、引き続き関係部局間の連携を図り、総力を挙げて取り組まれることを望む。
財政健全化法に基づく財政指標である実質公債費比率、将来負担比率については、いずれも早期健全化基準を下回っている。今後もさらに比率の低減に努め、財政の弾力化を図っていく必要がある。
「財政非常事態宣言」が解除された後も、引き続き公債費の抑制や繰上償還の実施、経常経費の削減に努力され、平成26年度決算も一般会計をはじめすべての会計で黒字となっている。しかし、平成27年度からの普通交付税の一本算定による交付税の減額、新庁舎建設や市立病院改築事業、そして少子・高齢化対策事業など、市の財政をとりまく課題は山積しており、今後も財政健全化に向けて一層の努力を図られたい。
平成27年3月に中国横断自動車道尾道松江線が全線開通となり、交通の利便性は大いに増した。島根県への観光客の数は増加していくものと見込まれる。雲南市においても道の駅「たたらば壱番地」は市の南の玄関口として、観光客の誘致や周辺地域の経済活性化に大きな役割を果たしている。今後とも全線開通による交流人口の拡大を利用し、雲南市の観光や商工業などの産業振興にさらに力を入れる必要がある。
財政健全化への取り組みにあたっては、行政評価制度を十分活用し、市民への説明責任を果たしながら、公平かつ簡素で効率的な行財政システムの構築に努め、最小の経費で最大の効果が上がる財政運営を推進し、市民福祉の向上と市勢の発展に努められることを望む。
平成26年度決算報告(公営企業会計)
平成26年度公営企業会計(水道事業会計および工業用水道事業会計)決算が9月議会で認定されましたので、お知らせします。
水道事業
水道局総務課 電話0854-42-3473
収益的収入(料金収入等)および支出(維持管理費等)
平成26年度3月末現在の水道使用戸数は1万170戸、年度末の総有収水量(料金収入のもとになった給水量)は293万7941㎥でした。
総収益は8億7711万円、総費用は8億1638万円で6073万円の黒字となりました。
水道料金収入6億3007万円を総有収水量で割った1㎥当たりの供給単価(有収水量1㎥あたりの給水収益)は214円46銭となりました。一方、水道を供給するためにかかる1㎥当たりの給水原価(有収水量1㎥あたりの費用)は276円53銭でした。給水原価から供給単価を差し引くと62円7銭マイナスとなり原価を割って供給することになりますが、市からの営業補助等により損失額の縮減を図っています。
資本的支出(建設改良工事等)
平成26年度の資本的支出総額は5億3786万円でした。このうち建設改良費は3億2352万円で、主な事業としては海潮地区簡易水道施設整備事業、三刀屋下熊谷線配水管改良工事などを行いました。
また企業債償還金は2億1434万円でした。
平成26年度雲南市水道事業会計損益計算書(平成26年4月1日から平成27年3月31日まで)
(税抜き) | ||
営業収益 | 6億4,278万円 | |
営業外収益 | 2億2,668万円 | |
経常収益 (1) | 8億6,946万円 | |
営業費用 | 7億887万円 | |
営業外費用 | 1億448万円 | |
経常費用 (2) | 8億1,335万円 | |
特別利益 (3) | 765万円 | |
特別損失 (4) | 303万円 | |
当年度純利益 ((1)-(2)+(3)-(4)) | 6,073万円 | |
前年度繰越利益剰余金 | 3,330万円 | |
その他未処分利益剰余金変動額 | 6億1,487万円 | |
当年度未処分利益剰余金 | 7億890万円 |
平成26年度雲南市水道事業会計貸借対照表(平成27年3月31日)
(税抜き) | ||
固定資産 | 有形固定資産 | 106億987万円 |
無形固定資産 | 523万円 | |
流動資産 | 現金預金 | 11億7,629万円 |
未収金 | 7,601万円 | |
貯蔵品 | 814万円 | |
資産合計 | 118億7,554万円 | |
固定負債 | 企業債 | 44億8,014万円 |
引当金 | 6,833万円 | |
流動負債 | 企業債 | 2億1,788万円 |
未払金 | 4,853万円 | |
引当金 | 635万円 | |
預り金 | 558万円 | |
その他流動負債 | 60万円 | |
繰延収益 | 長期前受金 | 30億2,809万円 |
負債合計 | 78億5,550万円 | |
資本金 | 資本金 | 30億1,452万円 |
剰余金 | 資本剰余金 | 2億5,721万円 |
利益剰余金 | 7億4,831万円 | |
資本合計 | 40億2,004万円 | |
負債・資本合計 | 118億7,554万円 |
工業用水道事業
水道局総務課 電話0854-42-3473
収益的収入(料金収入等)および支出(維持管理費等)
平成26年度3月末現在の工業用水道利用者は島根三洋電機株式会社とホシザキ電機株式会社の2事業所で、年度末の総給水量は56万3517㎥でした。
総収益は4808万円、総費用は6455万円で、1647万円の赤字となり、前年度繰越利益剰余金で補填しました。
資本的支出(建設改良工事等)
平成26年度の資本的支出総額は3266万円で全額、企業債償還金でした。
平成26年度雲南市工業用水道事業会計損益計算書(平成26年4月1日から平成27年3月31日まで)
(税抜き) | ||
営業収益 | 4,657万円 | |
営業外収益 | 151万円 | |
経常収益 (1) | 4,808万円 | |
営業費用 | 5,098万円 | |
営業外費用 | 1,307万円 | |
経常費用 (2) | 6,405万円 | |
特別損失 (3) | 50万円 | |
当年度純利益 ((1)-(2)-(3)) | △1,647万円 | |
前年度繰越利益剰余金 | 2,865万円 | |
その他未処分利益剰余金変動額 | 19万円 | |
当年度未処分利益剰余金 | 1,237万円 |
平成26年度雲南市工業用水道事業会計貸借対照表(平成27年3月31日)
(税抜き) | ||
固定資産 | 有形固定資産 | 5億5,965万円 |
流動資産 | 現金預金 | 2億2,957万円 |
未収金 | 2万円 | |
貯蔵品 | 75万円 | |
資産合計 | 7億8,999万円 | |
固定負債 | 企業債 | 5億6,841万円 |
引当金 | 2,441万円 | |
流動負債 | 企業債 | 3,337万円 |
未払金 | 146万円 | |
引当金 | 54万円 | |
繰延収益 | 長期前受金 | 2,674万円 |
負債合計 | 6億5,493万円 | |
資本金 | 資本金 | 8,878万円 |
剰余金 | 資本剰余金 | 52万円 |
利益剰余金 | 4,576万円 | |
資本合計 | 1億3,506万円 | |
負債・資本合計 | 7億8,999万円 |
病院事業
雲南市立病院 総務課 電話0854-43-2442
決算概要
平成26年度は、国の医療制度改革、診療報酬改定、公営企業会計の見直し、消費税の引き上げなど厳しい病院運営となりましたが、病床利用率において88.3%(一般病床87.9%(うち地域包括ケア病床90.4%)、回復期リハビリテーション病床92.1%、介護療養病床87.6%)の病床利用率の維持と、地域包括ケア病棟43床の病棟再編が功を奏し、経常収支は3278万円の黒字となり3期連続の黒字計上となりました。当期損益は、公営企業会計の見直しによる賞与繰入額などの特別損失により1億640万円の当期純損失となりました。また、内部留保資金は、単年度で1億5710万円の蓄積により、繰越内部留保資金は10億5353万円となり健全経営の基盤が図れてきています。
資本的支出総額は7億4617万円で、このうち建設改良費は2億981万円で、病院建設実施設計業務委託料などの1億1906万円のほか、光干渉断層計、下部内視鏡システムなど26件の医療機器の整備を行いました。また、企業債償還金は5億3276万円(うち繰上償還金2億9693万円)でした。
業務量
1.病床数 281床
(一般病床 203床(うち地域包括ケア43床、感染症4床)、回復期リハビリ病床30床、介護療養病床48床)
2.延患者数、1日平均患者数、病床利用率
区分 | 延患者数(人) | 1日平均患者数(人) | 病床利用率(%) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
前年度 | 本年度 | 増減 | 前年度 | 本年度 | 増減 | 前年度 | 本年度 | 増減 | ||
入院 | 一般病床 (うち包括ケア) |
66,263 - |
65,116 (8,238) |
△1,147 - |
181.5 - |
178.4 (38.9) |
△3.1 - |
89.4 - |
87.9 (90.4) |
△1.5 - |
回復リハ | 9,901 | 10,081 | 180 | 27.1 | 27.6 | 0.5 | 90.4 | 92.1 | 1.7 | |
介護療養 | 16,005 | 15,348 | △657 | 43.9 | 42.0 | △1.9 | 91.4 | 87.6 | △3.8 | |
入院計 | 92,169 | 90,545 | △1,624 | 252.5 | 248.0 | △4.5 | 89.9 | 88.3 | △1.6 | |
外来 | 98,254 | 95,878 | △2,376 | 402.7 | 392.9 | △9.8 | - | - | - |
財務諸表
平成26年度雲南市病院事業会計損益計算書(平成26年4月1日から平成27年3月31日まで)
(税抜き) | ||
医業収益 | 33億6,674万円 | |
医業外収益 | 4億6,244万円 | |
訪問看護収益 | 5,606万円 | |
療養病床収益 | 2億4,488万円 | |
経常収益 (1) | 41億3,012万円 | |
医業費用 | 36億5,495万円 | |
医業外費用 | 2億146万円 | |
訪問看護費用 | 5,997万円 | |
療養病床費用 | 1億8,096万円 | |
経常費用 (2) | 40億9,734万円 | |
経常利益 (3)((1)-(2)) | 3,278万円 | |
特別利益 (4) | 4,053万円 | |
特別損失 (5) | 1億7,971万円 | |
当年度純損失 ((3)+(4)-(5)) | 1億640万円 | |
前年度繰越利益剰余金 | 6,646万円 | |
その他未処分利益剰余金変動額 | 8,033万円 | |
当年度未処分利益剰余金 | 4,039万円 |
平成26年度雲南市病院事業会計貸借対照表(平成27年3月31日)
(税抜き) | ||
固定資産 | 有形固定資産 | 28億6,166万円 |
投資その他の資産 | 3,186万円 | |
流動資産 | 現金預金 | 7億4,649万円 |
未収金 | 5億9,626万円 | |
貯蔵品他 | 1,819万円 | |
繰延勘定 | 退職給与金 | 1,714万円 |
資産合計 | 42億7,160万円 | |
固定負債 | 企業債 | 20億3,032万円 |
流動負債 | 企業債 | 2億1,873万円 |
未払金 | 1億9,670万円 | |
引当金 | 1億5,538万円 | |
その他流動負債 | 1,588万円 | |
繰延収益 | 長期前受金 | 2億4,596万円 |
負債合計 | 28億6,297万円 | |
資本金 | 資本金 | 13億6,824万円 |
剰余金 | 利益剰余金 | 4,039万円 |
資本合計 | 14億863万円 | |
負債・資本合計 | 42億7,160万円 |