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市報うんなん2015年11月号

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雲南市中心市街地活性化

シリーズ第2回の今月号では、中心市街地活性化基本計画で定める中心市街地の位置と範囲、また、現状分析から明らかになった課題についてお伝えします。

中心市街地の位置と範囲

中心市街地の位置と範囲

この計画における市の中心市街地は、主だった交通が結節する国道54号と国道314号の交差点を中心位置として、商業や業務施設などのサービス機能や公共公益施設、医療施設などの多様な都市機能が集積しつつある国道54号沿線を含む、市役所新庁舎、JR木次駅、三刀屋バスセンターを結ぶ面積約166ヘクタールとしています。
中心点から東西に連なる国道54号沿線を商業ゾーン、市役所新庁舎周辺をシビックゾーン(※1)、JR木次駅周辺を交流ゾーン、三刀屋バスセンター周辺をオフィスゾーン、商業ゾーンの隣接する周辺を住居ゾーンと位置づけます。

(※1) 市役所などの公共公益施設が集積する市民生活の中心となる区域

中心市街地の課題

中心市街地の現状分析や、市民アンケート、商工会会員アンケートの結果から、中心市街地の課題を次の4点に整理しています。特に、(1)と(2)は、 中心市街地のにぎわい創出のための商業活性化において大きな課題となっています。

(1) 購買力が市外へ流出している

雲南市の消費総額と市内消費額・市外流出額の状況

平成24年の商勢圏実態調査および家計調査によれば、市民の消費総額187億円のうち70億円が市外での消費であり、総額の約37%が市外流出しています。
市外流出額が大きいのは食料品で、総額約95億円の約21%にあたる約20億円です。また、文化品、衣料品・身回品、外食は市外流出の割合が高く、約3分の2が市外流出しています。

(2) 市外からの誘客が図られていない

雲南市の観光入込客数と宿泊客数

平成25年の観光動態調査によれば、市内の観光入込客数は143万8千人、宿泊客数は2万3千人となっています。宿泊客数は、県内市町村別では19市町村中11位に位置します。
観光入込客数に対する宿泊客数の割合である宿泊率は、わずか1.6%と県内市町村別では最下位となっています。市内での宿泊客数がいかに少なく、市外に流出していることがよく分かります。

(3) 居住環境の魅力づくりが不十分

市民アンケートによれば、中心市街地エリアが住みやすいとする人は約66%と高評価であるのに対し、都市機能の集積や公共交通の利便性を評価している人は約35%に過ぎません。また、にぎわいや魅力、個性があると感じる人は20%を下回っています。中心市街地での居住が増えるためには、買物利便性以外にも公共公益施設へのアクセス性や公共交通の利便性の向上や、娯楽、スポーツ、趣味などを通じて暮らしの豊かさを高めていく必要があります。

(4) 自然環境を生かしたまちづくりが不十分

中心市街地は、斐伊川と三刀屋川に挟まれた沖積(ちゅうせき)平地(※2)に位置し、水や水生資源に親しめる自然環境を有しています。また、それぞれの河川堤防には全国的に有名な桜並木を有しています。雲南市の魅力、個性を 引き出し、豊かさを実感できるためは、自然環境を生かしたまちづくりが求められています。

(※2) 河川による堆積作用によって形成される平地

ご意見、ご質問などは、都市建築課(電話0854-40-1064)までお寄せください。


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