ここから本文です。

3つのチャレンジによる「人口の社会増」の実現を

雲南市長　速水　雄一

新年、明けましておめでとうございます。
皆様には、ご家族おそろいで、新しい年をお迎えになられましたことと心からお喜び申し上げます。

雲南市の基礎固めを推進

さて、昨年は、本市の地域自主組織活動が、総務大臣表彰の栄に輝きました。これまでの皆様の活動が高く評価されたものであり、深く敬意を申し上げる次第であります。また、合併以来の懸案であった財政運営の健全化をすすめる一方、中国横断自動車道尾道松江線の全線開通や、大型事業である新庁舎の建設、市立病院改築等につきましても、皆様のご協力によりまして、着実な成果があがりつつあるところです。なお、市立病院改築につきましては、平成30年3月の開院に向け取り組みをすすめており、工事期間中、皆様にご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
このように、合併以来、多くの困難を乗り越え、雲南市の基礎固めを確実に進めることができたことに改めて感謝を申し上げます。

飛躍に向けたまちづくり

こうした取り組みの上に立ち、昨年から、第2次総合計画と、「まち・ひと・しごと創生雲南市総合戦略」をスタートさせたところです。
持続可能なまちであるためにはまず、人口減少への対策が必要ですが、そのためには人口の社会増、とりわけ20代、30代の若い世代の社会増加をすすめるために、子育て、教育、住宅、雇用、定住などの分野を重点的にすすめる考えであります。さらに、地域が抱える課題解決に向け、この間、一環して取り組んできた「自立した社会性のある大人をめざす」キャリア教育をとおした子どもたちのチャレンジ、大人版幸雲南塾活動を中心とする若者たちのチャレンジ、地域自主組織活動を中心とする大人たちのチャレンジ、これらの活動がお互いに重なり合い、連鎖し、新しい活動が生み出されるなど、確実にまちづくりの推進のエンジンになりつつあります。この動きは、石破地方創生担当大臣はじめ政府からも、また全国からも注目をしていただいています。

自信を持って すすもう

我が国は、安全保障関連法等の成立による国際社会の平和や安定への寄与が求められ、また環太平洋パートナーシップ協定の合意などによる経済のグローバル化が一層進む中で、少子高齢化、人口減少等の課題を抱えながら「地方創生」「一億総活躍社会」への道を進みつつあります。
こうした状況下新しい年を迎え、雲南市は、これまでの歩みと成果を大切にしながら、市民の皆様とともに一歩一歩力強くまちづくりをすすめてまいりますので、変わらぬご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、市民の皆様のご健勝、ご多幸をお祈りいたしまして、年頭のご挨拶といたします。

平成28年　年頭のあいさつ

3つのチャレンジによる「人口の社会増」の実現を

雲南市議会　議長　藤原　信宏

新年明けましておめでとうございます。市民の皆様には、清々しく希望に満ちた新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年戦後70年の節目の年は、安全保障関連法案が成立し、不戦の誓いを堅持してきた平和国家としての歩みに変化が表われた年となりました。また、一昨年日本創生会議が、人口減少により全国の多くの自治体が衰退し消滅するとして衝撃的な「消滅自治体リスト」を公表しましたが、こうした流れの中で国は、政府と一体となって全国各地域が、それぞれの特徴を活かした自律的で持続的な社会づくりをめざす「まち・ひと・しごと」地方創生の取り組みを始めました。少子高齢化の進展に的確に対応し、人口減少に歯止めをかけて、住みよい環境を確保するための自治体力が試される地域間の知恵比べであります。雲南市においても、子育て世代に魅力あるまちづくりに向けて、住宅、雇用、子育て、教育、若者チャレンジなどの重点分野の施策を充実し、「人口の社会増」への取り組みが強化されたところであります。
昨年3月には中国横断自動車道尾道松江線が全線開通し、交流促進や経済・商業圏の拡大に新たな道を開き、10月には懸案久しかった新庁舎での業務が開始されました。庁舎周辺の道路整備も進み、12月初旬には国道54号の里熊大橋の渡り初めが行われ4車線化されるなど、一層の基盤整備が図られました。いま中心市街地活性化計画の策定が進められており、これらの計画をもとに中心市街地の形成はもとより周辺地域が持続発展できる施策が展開されることを期待しております。
さて、近年、住民の皆様のニーズや要望は多様化し、市も多くの課題を抱えてきております。市議会では、昨年6月定例会において議会基本条例を制定し、市民の皆様の声を市政に反映するための広聴活動や施策の提言など、議会活動がより活性化する取り組みに力を入れております。山積する諸課題の解決に向けて行政と切磋琢磨し、負託に応えるべく最善を尽くして参りますので、一層のご支援ご指導を賜りますようお願い申し上げます。
新しい年の光の中に身を置くと輝く明日を信じたくなります。一切を過去に投じて今年あり。心機一転、真っ白な日々への決意を誓い、新たな目標を立てる方も多いと思います。申年は電光石火、前進の年です。一人ひとりの皆様が自分なりの目標を立てられ、健康で充実した日々を過ごされることを願うものであります。
皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、年頭のご挨拶といたします。