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市報うんなん2014年8月号

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雲南病院だより

「造影剤についてのおはなし」

造影剤は病院で行われるCT検査、MRI検査などの画像検査に使われる、お薬の一種です。
血管から注入するものは、ヨード造影剤というものでこれを使用することにより、画像のコントラストをより良く表したり、血管の様子や病気で変化している部分をさらに詳細に描出することができます。また、健診やドックなどで使用する白いバリウムも消化管の診断のための造影剤です。ちょっと飲みにくいですが、おいしいバリウムだと胃液が出て撮影した画像が鮮明にならないからです。

造影剤なしで撮影した画像
▲造影剤なしで撮影した画像
造影剤を使用して撮影した画像
▲造影剤を使用して撮影した画像

なぜ造影剤を使うのか?

例えばCT検査で造影剤を使用せずに検査をした場合、これを単純CTといいますが、X線が身体の中を通りにくい骨などは画像上白く写りますが、X線の吸収の差があまりない臓器や脂肪組織の中の病気は、病巣を鮮明に観察することができません。また脳や心臓などに栄養を送る細かい血管の走行状態や、狭(きょう)さくしている(管が狭くなっている)ところの把握と動静脈瘤(どうじょうみゃくりゅう)(血管が膨らんだ状態)の有無を観察し、病気の原因となっているものの形や大きさを調べて治療の方針を決めるときに、より精密で正確な検査が必要になります。このように単純CTだけでは判断しにくい場合や病気について詳しく調べたい場合に造影剤を使った検査をお勧めしています。

造影検査後は

検査のため体内に入った造影剤は体内に残ることなく、そのままの状態で腎臓や肝臓を通って体外に排泄されます。排泄量とそれに要する時間は、腎臓の働きが正常であれば注入後2時間後で約40%~70%、さらに24時間~96時間後にはほぼ全ての量が排泄されます。造影剤は腎臓から尿といっしょに排泄されますので、造影検査後は水分を通常より多めにとる必要があります。

副作用は?

造影剤にはごく稀ですが副作用が発生することがあります。
副作用として多いのは、じんましん、かゆみ、吐き気などで造影剤注入後10分以内に起こることが多く軽いものがほとんどです。このような場合に適切な治療が行えるよう、医師立ち合いで造影検査を実施しています。またこれも稀ですが検査後しばらく経ってから、かゆみやじんましん、吐き気や頭痛、めまいなどの症状があります。こういった症状が現れましたら、病院にご連絡ください。

(連絡先)雲南市立病院(代表) 電話0854-43-2390

ふれあい病棟 おやつ紹介

当院のふれあい病棟(介護療養型医療施設)では、おやつの時間があります。
栄養管理科では病棟が開設された当初から、毎日手作りおやつの提供を続けています。今回はそのおやつの一部を紹介します。
患者さん一人ひとりの状態にあわせ、安全に、おいしく食べていただけるよう、職員が心を込めて作っています。

ホットケーキ
ホットケーキ
ババロア
ババロア
ミルクプリン
ミルクプリン
さつま芋ケーキ
さつま芋ケーキ
ピーチ寒天
ピーチ寒天
豆乳ムース
豆乳ムース
黒糖ゼリー
黒糖ゼリー
   

地域暮らし体験始まってます!

今年度から当院では、久野地区振興会、NPO法人おっちラボ、雲南市との協働による「地域暮らし体験」を行っています。雲南市立病院に実習に来ている医学生、研修医などを対象に、臨床実習だけでなく、地域の暮らしの実態を体験してもらうことで、患者さんと家族の生活背景や地域の特性を理解し、診療や看護ケアに活かすことはもちろん、退院支援や在宅療養、社会復帰などへも配慮した支援が展開できることを目的に実施しています。
7月15日までに研修医1人、医学生3人がこの体験に出掛けました。今回は7月3日の暮らし体験の様子を紹介します。
午前中に久野地区上組集会所の高齢者サロン「福・ふくサロン」を訪問しました。雲南市立病院保健推進課の松浦保健師が出前講座を実施し、参加者の血圧測定をしたり、日頃の健康づくりや気がかりなことなどの意見交換を行いました。
午後からは三刀屋町中野に移動し、地域の方で運営する「笑(え)んがわ市」と中野交流センターを訪問しました。「笑んがわ市」は閉鎖してしまったJA跡地を再利用し、持ち寄り産直市、寄り合いの場所として復活した所です。近隣のみなさんとの情報交換の場になるなど、福祉の機能としても大いに役立つ場所になっており、医療者として一緒にできることは何か?を学ぶ良い機会になったようです。中野交流センターでは、特定高齢者(65歳以上で現在は自立して暮らしているが、要支援、要介護になる可能性がある人)のサロンへ参加しました。利用者さんから「いい医者さんになってな!がんばるんだよ」と医学生の手を握り、声をかけていただきました。
暮らし体験学習の最後には、学びの最終報告を行いました。医学生からは「サロンなどに出て来られない方をどうするかが大きな課題だと認識した。今後は病院と地域の繋ぎの視点をもって、今後の実習や勉強にも取り入れていきたい」という学びを発表してくれました。
研修医からは「地域医療の現場を訪れて、実際に一人ひとりと会話しながら血圧測定をして、皆さんに喜んでもらえたことは、病院では中々できない経験で、自分も素直に喜べた」、「自分にはサロンなんてまだ早い、という理由で参加されない方も多いと聞いた。一度見学に来てもらったり、『デイサービス』というネーミングも変えてみてはどうか」と、体感した中での提案をしてくれました。

出前講座で血圧測定する研修医
▲出前講座で血圧測定する研修医
サロン利用者と握手する医学生
▲サロン利用者と握手する医学生
最終報告の様子
▲最終報告の様子
 

平成26年度 雲南市立病院職員採用試験受験案内

平成27年4月1日採用予定の職員採用試験を行います。受験希望の方は受付期間内に申込書を提出してください。詳細は雲南市立病院ホームページ(http://unnan-hp.jp)をご覧ください。

〔1〕試験区分、採用予定人数及び受験資格

試験区分 採用予定人数 受験資格
看護師 若干名 昭和55年4月2日以降に生まれた方で、看護師の免許を有する人(免許取得見込の方含む)。
助産師 若干名 昭和55年4月2日以降に生まれた方で、助産師の免許を有する人(免許取得見込の方含む)。
管理栄養士 1名 昭和60年4月2日以降に生まれた方で、管理栄養士の免許を有する人(免許取得見込の方含む)。 
理学療法士 若干名 昭和55年4月2日以降に生まれた方で、理学療法士の免許を有する人(免許取得見込の方含む)。
作業療法士 1名 昭和55年4月2日以降に生まれた方で、作業療法士の免許を有する人(免許取得見込の方含む)。

〔2〕受付期間

平成26年8月1日(金曜)~平成26年8月15日(金曜)
・受付時間は、土・日・祝日を除く午前9時00分から午後4時00分まで。
・郵送の場合は、平成26年8月15日(金曜)までに到着したものを受け付けます。

〔3〕試験日時及び試験会場

試験日時 平成26年8月22日(金曜)
・受付 13:30から13:45
・試験時間 14:00から
試験会場 雲南市立病院(雲南市大東町飯田96番地1)

※職員採用試験を通じて収集した受験者の個人情報は、職員採用試験及び職員として採用された後の人事管理に係る事務に利用することを目的とし、それ以外の目的のために使用することはありません。

問い合わせ先
〒699-1221 島根県雲南市大東町飯田96番地1
雲南市立病院 事務部総務課
電話0854-43-2441(直通)

展示コーナーのご紹介

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院内サロン ふれ愛

【8月・9月の開催日】
 8月8日(金曜)・22日(金曜)
 9月12日(金曜)・26日(金曜)
【時間】
 午後1時30分から3時30分
【場所】
 雲南市立病院 南棟2階 ドック検診室

お気軽にお越しください。

病気についての不安を抱える患者さま・ご家族の交流の場であり情報交換・学習の場です。参加費等は必要ありません。
どなたでも自由に参加できるサロンです。

問い合わせは・・・雲南市立病院 保健推進課 電話0854-43-3602


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