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市報うんなん2015年3月号

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菅谷たたら歴史物語

第8弾でお伝えしたように、菅谷たたらは重要有形民俗文化財に指定され、雲南市では平成24年度から高殿や元小屋などの保存修理工事を行っています。教育委員会ではこの工事に併せ、発掘調査を行ってきました。その結果、いろいろは発見がありましたので、その様子についてお伝えします。


▲高殿の小鉄町(撮影:繁田 諭(しげたさとし)さん)

◆高殿小鉄町の発掘調査から
小鉄町と書いて“こがねまち”とよぶスペースは、高殿の一番奥の中央にあります。この場所は、たたら操業に使う砂鉄の置き場で、床が少し高くなっています。また、床面は手前が高くて奥は低くなっています。これは、傾斜をつけることで湿っている砂鉄から水分を後方に逃がすためといわれています。さて、小鉄町の中央の床面を発掘したところ、床面の下にはさらに古い床面があることが分かりました。古い床面は、今よりも低くて平らであることが分かりました。小鉄町の床面は、今ではあまり見られなくなった三和土(たたき)が敷かれています。三和土が施されると床面は固くなり、トレンチを掘るのも楽ではなかったのですが、これを埋め戻して現状復帰するのはさらに大変でした。掘り上げた土は容積が数倍に膨れ上がるからです。埋め戻しは、山内にくわしい朝日光男(あさひみつお)さんにお願いし、土をカケヤで何度もたたき締めて元どおりにしていただきました。


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