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市報うんなん2015年2月号

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菅谷たたら歴史物語 第八弾「風と水を利用した菅谷たたら山内(さんない)」

菅谷たたらの立地的な特徴について、『語り部』では次のように記しています。
菅谷たたらでは、風が下から吹き上げてきます。菅谷川が西に向かって流れ、その谷から吹き上げる冷たい風です。
菅谷たたらが菅谷川と雨谷川(あめだにがわ)の合流点に建てられたのは、鉧(けら)を砕く大どう(鉄製のおもり)を巻き上げる水車を回すための水量を得るのに適していたことと、菅谷川から西風が吹き上がるため、この場所が選ばれたと考えられます。
菅谷高殿(たかどの)は、菅谷川から吹き上がる谷風が屋根をすべり、炉内の炎を吸い上げるように建てられています。すると炉の炎はますます燃え上がり、炉内の温度が上がる仕組みになっているのです。
このように冷たい風を利用し立地を活かした「たたら場」は、菅谷たたらのほかにはないと思われます。菅谷たたらでは、代々村下(むらげ)たちによって、この風と水を活かした独特の操業が行われていたものと考えられます。

高殿に吹く風の通り道となっている菅谷川の渓流
▲高殿に吹く風の通り道となっている菅谷川の渓流


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