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雲南市水道経営の健全化に向けた取り組みについて

市報うんなん2013年8月号

 
雲南市水道経営の健全化に向けた取り組みについて
   雲南市水道局●0854-42-5322
1.経過 
 雲南市は平成18年度に水道料金の平準化について雲南市水道事業に関する審議会(以下「審議会」という。)に諮問し、審議、答申及び議会において条例の一部改正の議決等一連の手続きを経て、平成19年度から上水道、簡易水道を含め料金体系を統一しました
 
2.水道事業の現状と課題
(1)市の人口は減少を続けています。(平成16年度末住民基本台帳人口45,870人⇒平成24年度末住民基本台帳人口41,898人 △3,982人、△8.7%)
(2)人口減少や節水意識の高まり、節水機器の普及に伴い今後の水需要の増加が見込めない状況にあり、収益の減収が見込まれます
(3)一方、水道施設は今後も安定した給水を維持するため計画的な施設更新や未給水地域解消に向けた整備をしていく必要があります。
(4)人口減少等による水道使用量の減少は事業運営に直結しており、現在の料金体系で運営した場合 、平成25年度から平成28年度までの期間中に1億3千万円余の赤字が発生し、水道事業の健全経営が困難となる見込みです
 
3.審議会答申
 市では水道事業経営の健全化、併せて適正な水道料金の改定について、平成23年度に審議会に対し平成25年度から28年度までを料金算定期間として諮問し、平成24年10月に次のとおり答申を受けました。
[概要]
(1)現行の料金体系を維持しつつ、基本料金を平均4.3%、従来料金単価を5円引き上げる。
(2)諮問で示された平成25年度からとされた料金改定の実施時期については、一定期間経過後の実施ととするよう配慮を求める。
 
4.市方針について
 料金改定の実施時期については、答申を尊重し、「財政非常事態宣言」が解除されたばかりであること、市民のみなさんに新たな負担を強いることになることに配慮し、平成25年度からの実施は行わず、平成26年度以降の負担のあり方について検討を重ねた結果、市方針を次のとおり決定しました。(平成25年6月 施政方針)
[基本的な考え方]
(1)平成26年度から答申どおりの内容(基本料金を平均4.3%、従来料金単価を5円引き上げる)で水道料金を改定する。
(2)料金改定を実施してもなお不足する額については、市からの運営補助金の追加により賄う。
(3)簡易水道事業は、国の方針として平成28年度末までに上水道事業に経営統合することが示されているが、統合後の運営については答申に示されたとおり適切な時期に検討する。
 
5.水道事業費用の経費(コスト)縮減について
 審議会、議会からは、未普及地域の解消や老朽施設・設備更新は不可欠だが、徹底した経費削減が必要であり、市民のみなさまへ十分な説明をし、理解を求めるようにとのご意見やご提言があっております。
市といたしましても、これまで以上に一層の経費縮減に取り組んで参りますのでご理解をお願いします。
 
6.具体的な取り組みの状況
 [平成25年度以降の取り組み(予定)]
(1)施設の合理化(統廃合)による経費(動力費・通信費・薬品費)の縮減
1、大東町諏訪山配水地・前原ポンプ所休止(H26.3月予定)・・・△1,025千円/年
2、大東町森木浄水場休止(H26.3月~H28.3月予定)・・・ △4,323千円/年
3、大東町中湯石ポンプ所ほか新設(H26.3月~H28.3月予定)・・・2,000千円/年
計(1~3)・・・ △3,348千円/年
(2)部材の効率化
口径
150ミリ配水管について、配水用ポリエチレン管を採用することによりコストを縮減する。
△4,500円/m
(3)設備の簡素化

インバーター機器を併用することで設置経費を縮減する。(従来はポンプ1台に1個のインバーターを設置⇒2台に1個のインバーターを設置する)・・・ △300千円/台
 [平成19年度から平成24年度までの取り組み状況]
(1)補助金免除制度を活用した企業債の繰越償還による支払利息の削減・・・168,581千円減
(単位:千円)
 
 年度  繰越償還(元金) 償還に係る補償金(利息相当額)の免除
 H19年度  153.655 *高金利(5%以上)の公的資金について、繰越償還する場合、償還期限までの利子相当額を「補償金」として支払う必要があったが、H19年度からH21年度までの臨時特例措置として補償金を支払うことなく繰越償還が認められた。  △168,581千円
 H20年度  369,236
 H21年度  178,745
 計  701,636
(2)職員の減による人件費の推移(H19年度-H24年度)・・・122,219千円減
 年度  H19年度 H20年度  H21年度  H22年度  H23年度  H24年度
 職員数(人) 10 7 7 7 6 6
 人件費(千円) 68,865 46,826 47,035 46,190 40,477 41,578
対H19年度比較(千円) △22,039 △21,830 △22,675 △28,388 △27,287
 *職員数は、料金算定の対象となる収益的収支(3条)対象職員に人数です。
(3)動力費の推移(H19年度-H24年度)  6,759千円増
 年度  H19年度  H20年度  H21年度  H22年度  H23年度  H24年度
 動力費(千円)  42,605  46,968  43,535  42,757  42,647  43,877
 対H19年度比較(千円)  ─  4,363  930  152  42  1,272
*動力費は、ポンプ等の運転に必要な電気料等です。
*電気料は、H24年度から料金単価等の改定により前年度に比較して増加しました。
 [施設の統廃合による維持管理経費縮減の取り組み状況]
*大東町神代配水地・ポンプ所休止(H21.6月)・・・△832千円/年
*大東町佐世内個別給水ポンプ廃止(H22.8月)・・・ △18千円/年
*大東町狩山配水地休止(H23.4月)・・・△585千円/年
*加茂町段部原代替井戸・ろ過機休止(H23.5月)・・・△2,682千円/年
*加茂町立原配水地・ポンプ所休止(H24.12月)・・・△243千円/年
(4)委託料の推移(H19年度-H24年度)・・・21,830千円増
 年度  H19年度  H20年度  H21年度  H22年度  H23年度  H24年度
 委託料(千円)  31,318  33,339  35,315  36,493  36,084  37,189
 対H19年度比較(千円)  ─  2,021  3,997  5,175  4,766  5,871
施設・設備の維持管理経費(保守点検経費・草刈経費)は、施設更新等により経費が増加しています。
 ■H19年度からH24年度までの間の経費の縮減 261,211千円減
 
7.答申で示された改定案
(単位:千円)現行料金の料金と改定後の料金を比較した表
(注)%は、改定率
 ■一般家庭における影響額(口径13ミリ、月使用量が20㎥の標準家庭の場合)
 口径(ミリ)  現行料金(月/円)  改定案(円/月)  現行料金との比較(円)  実質的なアップ率(%)
 13  3,430  3,540  110  3.2
*ただし、平成26年4月予定の消費税アップ分は含まれていません。
*雲南市の場合、一般家庭契約件数の95%を口径13ミリが占めており、その月平均使用量は20㎥ですので、これを標準家庭としました。
 
 
 
 
 
 

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