雲南病院だより
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◆第3回 QC活動発表大会 QC活動推進委員会事務局 |

発表会場の様子 |
3月2日、第3回目となるQC活動発表大会を開催しました。当院では、平成22年9月よりQC(Quality Control)活動に取組み、部署ごとにテーマを決めて業務の改善活動を行っています。3回目となる今回は、9部署(サークル)の活動を発表しました。
当日は益田地域医療センター医師会病院の方をはじめ多くの来賓の方々にご来場いただき、職員を含め約130人の参加者で会場は埋め尽くされました。
はじめに、昨年の最優秀賞の医療技術部栄養管理科(新鮮組サークル)より、「医療の質改善活動」全国大会参加報告があり、その後各サークルの発表を行いました。各サークルは医療の質改善に向けてテーマを選定し、問題解決に向け現状把握、要因分析、対策立案、効果の確認へとストーリーを立てて、半年間の取り組んだ成果を趣向を凝らし分かりやすく発表を行いました。今年の特徴は、職場の身近な問題を取り上げて上手に解決していること、現状把握・要因分析がしっかりなされていることなど、が挙げられます。もちろん問題解決手法の理解・実践が定着してきたことはいうまでもありません。QC活動の趣旨は改善活動にありますが、活動を通して発想力の養成やチームワークの醸成など無形・波及効果にその意義を感じ、結果だけではなくその活動プロセスに焦点を当て、「継続する」ことの重要性を改めて認識しました。各サークルは、大会発表で終わることなく、継続して活動を行っていきます。
最優秀賞には、看護部手術室・透析室・中央材料室(オ・ト・チ トライアングルサークル)の「患者が安心、安全に手術を受けられるために」が選ばれました。取り組み内容としては、手術を受ける患者さんの不安を少しでも軽減できるように、パンフレット内容を手術の流れや術後の状態が分かる内容に見直し、統一した説明を行う、またチェックリストの活用で術前準備時間を短縮しスムーズな入室を行うようにする等でした。今回パンフレットを見直したことで、患者さんから「とてもわかりやすく、役に立った」との言葉を頂きました。アンケート結果からも「手術までの流れや手術後の状態が想像できる」という回答を頂きました。パンフレットの使用により、患者さんの不安が軽減し、安心して手術が受けられ、看護師もゆとりを持って患者さんに接することが可能となり、安全な看護を提供することにつながりました。
今後も患者さん本位で質の高い仕事やサービスを提供するため、病院職員が知恵を出し合いQC活動を行っていこうと思います。 |
審査結果 |
テーマ |
部門別・部署名 |
サークル名 |
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MR検査件数を増やす |
医療技術部
放射線技術科 |
いいよ!サークル |
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手術を受ける患者様のコスト入力をスムーズに!! |
看護部
3階東病棟 |
たんぽぽサークル |
特別賞 |
みんなの協力で外来会計をスムーズに~外来患者さんの満足向上を目指して~ |
事務部
情報管理課 |
ニコちゃん'sサークル |
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気付いていますか?その検査(病棟編)
~当日オーダー・追加オーダー時の対応把握と問題解決~ |
医療技術部
検査技術科 |
おちらとやらこいサークル |
特別賞 |
医療用テープからできる
コスト削減
~テープの使用方法の明確化~ |
看護部
2階病棟 |
一歩一歩サークル |
最優秀賞 |
患者が安心、安全に手術を受けられるために |
看護部
手術室・透析室・中央材料室 |
オ・ト・チ トライアングルサークル |
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よし!食堂へ行ってみよう! |
看護部
4階東病棟 |
だんだんサークル |
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薬品請求の効率化 |
医療技術部
薬剤科 |
かおるサークル |
特別賞 |
ナイロン袋の種類を減らしコスト削減につなげる |
看護助手
一般病棟 |
ほほえみサークル |
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◆DMAT隊員養成研修に参加して |
DMATとは、「災害急性期(災害が発生してから概ね48時間)に活動できる機動性を持っ
た、専門的な研修・訓練を受けた災害派遣医療チーム」のことをいいます。
平成25年2月20日から23日までの4日間、兵庫県災害医療センターにてDMAT隊員養成研修があり、当院から森脇義弘(医師)、原めぐみ(看護師)、濵田亜希子(看護師)、高木賢一(薬剤師)、藤原富夫(事務員)の5人が受講しました。
研修内容は、災害の基本的な講義から始まり、災害時の医療活動の原則の考え方や災害時の医療支援などについて学び、災害時のシュミレーションや実習、想定訓練などを通してDMATの災害時の活動についてイメージを掴むことができました。
これで当院も災害拠点病院として、災害時は医療支援とDMATの派遣体制も整いましたが、当院が災害に遭った経験がなく、災害時の体制についてさらに検討し、訓練を重ねる必要があります。
今後、雲南圏域に限らず日本のどこかで大規模な自然災害・事故が発生した際には出動することになりますが、ひとりでも多くの命が救えるように研修、訓練に積極的に参加していきます。 |
DMATの主な活動
■病院支援 被災した病院の支援。患者の非難・搬送。
■地域医療搬送 傷病者の搬送や搬送中の治療。総合的調整。
■現場活動 災害現場の傷病者の緊急治療、がれきの下の医療等。
■広域医療搬送 災害発生時は近隣の病院に多数の傷病者が運び込まれ、その病院は機能が麻痺し、傷
病者の根本治療が実施できない。そこで被災していない病院や治療ができる県外の病院
に搬送する。 |
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研修場所:兵庫県災害医療センター |
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トリアージ(患者状態識別)机上訓練の様子 |
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広域医療搬送活動訓練の打ち合わせ |
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当院のDMATメンバー |
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災害医療センター内の講義場の様子 |
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最終日の実践訓練に向かう様子 |
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他病院の訓練生との交流 |
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DMAT医療資機材 |
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◆呼吸器科外来を始めます |
平成25年4月から、「呼吸器科外来」を始めます。
診察日:毎週木曜日 9時00分~12時00分
場 所:内科外来診察室
担当医師は、国立病院機構 松江医療センターから派遣いただきます。 |
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◆院内サロンふれ愛 |
4月・5月の開催日:
4月12日(金曜)・26日(金曜)
5月10日(金曜)・24日(金曜)
時間:午後1時30分から3時30分
場所:雲南市立病院 南棟2階 ドック検診室 |
★4月12日(金曜)は、「1周年記念」を行います。催しを企画しています。
たくさんのご来場お待ちしています。
時間:午後1時30分から3時30分
場所:雲南市立病院 南棟5階 作業療法室 |
お気軽にお越しください。 |
問合せ先:健康管理センター保健推進課 電話0854-43-3602 |
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◆地域医療人育成センター 平成24年度実績報告 |
当院では、医師・看護師をはじめとする地域医療を担う医療職を育成することを目的に、平成21年4月「地域医療人育成センター」を開設し、毎年下記の事業に取り組んでいます。
地域医療人育成センターの主な事業は・・・ |
1.地域医療を目指す医療職の育成に関すること
2.大学との連携に関すること
3.医学生による地域医療研修及び地域医療実習に関すること
4.初期・後期臨床研修医の募集及び指導に関すること
5.初期・後期臨床研修プログラムの作成に関すること
6.中学生・高校生の職場体験活動に関すること |
平成24年度の事業実績報告として、主に(1)初期研修医の指導 (2)医学生の実習 (3)高校生・中学生の職場体験 を紹介します。 |
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(1)初期研修医の指導 **初期研修医(免許取得2年目までの医師)の、研修科目「地域医療」を指導。 |
月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
1月 |
2月 |
3月 |
研修医数 |
2人 |
2人 |
2人 |
2人 |
2人 |
2人 |
2人 |
2人 |
2人 |
2人 |
1人 |
0人 |
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*実人数:12名 *延べ研修月:21ヶ月 |
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(2)医学生の実習 |
対象者 |
実習名 |
受け入れ期間 |
受け入れ人数 |
島根大学医学部医学科6年生 |
地域医療病院実習 |
5月 7日~5月11日 |
15人 |
島根大学医学部医学科1年生 |
夏季地域医療実習 |
8月21日~8月23日 |
3人 |
島根大学医学部医学科5年生 |
地域医療病院実習 |
8月27日~11月2日 |
18人 |
島根大学医学部医学科2年生/4年生 |
視察実習 |
3月11日~3月13日 |
3人 |
3月21日~3月22日 |
1人 |
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(3)高校生・中学生の職場体験
事業名 |
目的・内容 |
実施日及び参加者数 |
高校生医療現場体験セミナー |
将来、医師・看護師をはじめとする医療職を目指す学生を増やすことを目的に、看護現場や医療技術現場で見学・体験を行う。 |
7月31日:27人参加3月26日:29人参加(予定) |
一日助産師体験 |
将来、助産師を目指す学生を増やすことを目的に、助産師の指導のもと産科現場で見学・体験を行う。 |
8月2日 : 3人参加 |
中学生一日看護体験 |
将来、看護師を目指す学生を増やすことを目的に、看護現場で見学・体験を行う。 |
8月21日:7人参加 |
三刀屋高校職場体験学習 |
体験を通じて自己のあり方、生き方の学習と、将来の進路意識目的意識の高揚を目指した三刀屋高校の授業の一環。看護現場や医療技術現場で見学・体験を行う。 |
10月10日~10月12日:6人参加 |
中学校職場体験雲南市「夢」発見ウイーク |
雲南市内の3年生を対象に、将来目指したい職場を体験させ、社会の仕組みや現実を肌で感じることを目的に、雲南市教育委員会が主催。看護現場や医療技術現場・事務職・調理職の見学・体験を行う。 |
9月25日~9月27日:12人参加 |
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看護現場で患者さんの足を洗う体験を行う高校生 |
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薬剤科で薬を測定する体験をする中学生 |
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◆展示コーナーのご紹介 |
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