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平成25年度市長所信表明

市報うんなん2013年4月号

 
 
生命と神話が息づく新しい日本のふるさとづくり 平成25年度 市長所信表明
平成25年度市長所信表明
 2月28日、平成25年雲南市議会3月定例会の開会にあたり、速水市長は、平成25年度の市政運営における基本的な考え方を述べました。(詳しくは、雲南市ホームページをご覧ください。)

「安心・安全」、「活力と賑わい」、「健康長寿・生涯現役」への対応を課題として揚げ、その解決に向けて、次の7つの施策に取り組みます。

《健康を増進し、高齢者や障がい者を支える医療と福祉の充実》
 雲南市立病院は、平成25年度に基本設計に着手し、平成28年度の新棟完成に向け取り組みます。また、掛合診療所では、Ⅹ線TV装置などの医療機器を更新します。今後も雲南市立病院及び掛合診療所において、計画的に医療機器の更新を図り、質の高い医療サービスの提供に努めます。
 健康的な生活習慣や健康づくりを支援するまちづくりを進めるため、雲南市健康づくり推進協議会を本年1月に設立し、雲南市総合保健計画等の審議検討や各種健康診査、健康相談、保健指導、健康教育、その他健康づくりの具体的助言をいただきながら、健康長寿のまちづくりをめざします。

《地元企業、商店の振興と企業誘致、観光の振興》
 中国横断自動車道尾道松江線の全線開通による効果を活かした企業立地を促進する必要がありますが、市内に残された企業団地は、木次町内に1haのみとなりました。こうした状況を踏まえ、新たな企業団地の整備に向けた産業集積拠点形成アクションプランを策定し、加茂町南部地域を産業集積拠点エリアとして位置付け、尾道松江線沿いの加茂バスストップ周辺の市有地を中心に優先的に団地整備を進めていく方向を定め、今後、基本設計や地元調整など早期に団地造成に着手できるよう取り組みます。
 地域に密着する中小企業の振興に関し、市の施策の基本事項を定めた中小企業振興基本条例を商工会等と協議、検討を重ね、平成25年度中に制定できるよう取り組みます。
 3月30日に尾道松江線の雲南吉田インターチェンジにオープンする道の駅「たたらば壱番地」は、陰陽の大動脈となる尾道松江線の島根県東部の玄関口、また雲南市の南の玄関口として、魅力ある情報発信や高速道路利用者のハイウェーオアシスの役割を期待します。また、指定管理者との連携を図りながら、雲南市の活性化に繋がるように取り組みます。

《美しい自然と田園風景を守る農業・林業の振興》
 次期全国和牛能力共進会では、島根県の改良、出品方針などを受け、具体的な対策を決定した上で、4年後には必ず県代表となり上位入賞できるよう全力で取り組みます。
 また、三刀屋、横田、頓原及び赤来のJA雲南肥育センターは、1市2町の繁殖農家のみなさんによる利用の検討を進め、今後、早期に和牛農家による繁殖経営がスタートできるよう進めるとともに、畜産振興をより一層図ります。
 吉田肥育センターで保管している放射性セシウムを含んだ堆肥は、JA雲南よりセンター敷地内に新たな保管施設を建設する考えが示され、市としても地元のみなさんへ説明し、了解を得たところです。今後、早期に処理が完了し、より安全性が確保されることを期待します。

《地域自主組織活動の支援と、市役所と6つの総合センターのネットワーク機能の強化》
 交流センター移行3年目の検証結果を踏まえ、地域自主組織が交流センターを活動拠点として、より一体的に活動が展開できるよう交流センター職員を地域自主組織で直接雇用していただく方式に改めます。また、地域福祉については、地区福祉委員会の仕組みを雲南市社会福祉協議会で見直され、地域でより一体的に推進できる体制に変更される見込みです。さらに、地域自主組織の運営や活動のための交付金は、地域の実態に応じた従量加算方式を導入するとともに、業務実態に応じて人的配置を充実できるよう拡充します。
 また、交流センターの施設整備計画もまとめたところであり、一定の整備基準や判断基準のもとで、今後計画的に整備していきます。
 4期8年にわたり精力的に活動いただいた地域委員会は、本年度末をもって発展的に廃止をすることとします。今後は、行政と地域自主組織などが対等な立場で直接協議する円卓会議方式に移行し、より一層協働のまちづくりを進めます。
 新庁舎建設は、平成25年度に実施設計を行い、平成26年度から工事に着手する予定とし、今後は、一日も早い完成をめざし取り組みます。
 行政組織見直しについては、総合センターを引き続き6町に設置し、平成28年度から窓口業務、地域づくり支援業務、災害・防災対応関係業務等の自治振興課業務と、保健福祉関係業務の受付、相談等を行います。現在の事業管理課業務は、新庁舎建設に併せ、本庁に集約し、担当部局で対応し、市民サービスの低下をきたさないよう努めます。

《安心して産み、育てる子育て環境の充実》
 雲南市誕生以来「子育てするなら雲南市」をスローガンに乳幼児等医療費助成事業について平成22年度から就学前児童の医療費の自己負担分を全額助成してきたところですが、中学校卒業までの拡充をめざし、平成25年7月からは対象を小学校6年生まで拡大し、名称も「子ども医療費助成事業」に変更し実施します。
 木次幼稚園と木次保育所の幼保連携型による認定こども園は、昨年末に島根県知事より認定を受け、本年4月から「木次こども園」を開設し、幼児教育・保育及び子育て支援機能の充実を図ります。
 児童クラブ等施設整備は、加茂放課後児童クラブ施設を平成25年度に建替えるなど、幼児期の学校教育・保育の更なる充実・向上に向けた環境整備を図ります。

《安心・安全な教育環境のもと、子どもたちが伸び伸びと楽しく学び、成長できる教育の振興》
 本年度、市内小中学校の管理職を対象にいじめの未然防止・早期発見に向けた研修会を開催し、また、各学校では、いじめに対する早期発見のチェックポイント及び対応方法などをまとめたマニュアルの見直しを行いました。いじめの認知件数は、小中学校とも減少傾向にはありますが、引き続き生徒指導に関する学校訪問の実施、より良い学校生活をおくるためのアンケート等対策を講じ、更なる減少をめざします。
 また、体罰は、絶対にあってはならないことであり、これまでも学校等へ指導してきましたが、調査の結果、平成24年度1・2学期中に小学校において1件発生していました。この状況を受け、2月に小中学校の管理職、中学校の部活動主任、スポーツ少年団の指導者を対象に研修を行いました。今後もこうした取り組みにより、体罰防止に努めます。

《木質バイオマスや水力、太陽光などの自然エネルギーの活用》
 森林バイオマスエネルギー事業では、今年度、波多温泉「満壽の湯」へのチップボイラー施設の整備が完了し、いよいよエネルギー供給が始まりますが、これを契機に更に取り組みを加速させます。平成25年度には、三刀屋健康福祉センターへのチップボイラー施設の整備を行います。
 さらに、林地残材などの市民参加型収集運搬システム並びに地域通貨「里山券」の利用を市内全域に拡大するとともに、市民の皆様による残材搬出を効率的に行なうための機械導入などの助成制度を新たに創設します。
 一昨年の東日本大震災以降、国のエネルギー政策の見直しや自立分散型エネルギーシステムへの移行が打ち出され、昨年7月から固定価格買取制度がスタートするなど再生可能エネルギーの導入が進められています。雲南市では、平成17年度から住宅用太陽光発電導入促進事業補助金を創設し補助していますが、平成25年度から事業者に対する補助制度を新設し、再生可能エネルギーの導入推進を図ります。  
 
  
 
 
 

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