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さくら色々 Vol .3

市報うんなん2012年9月号

 
さくら色々 Vol.3
このコーナーでは、さくらに関する知識や「さくら守」として年間を通して手入れをする中で、経験したことをこれからシリーズで紹介していただきます。 
 
   
 さくら守 遠田博 さん
上は満開の桜、下はムラサキハナナと一面の落花 この時期が最高
上は満開の桜、下はムラサキハナナと一面の落花 この時期が最高
修行
 樹木の根の張り方には、土壌条件にもよりますが、根が地中深く入っていくアカマツ、イチョウなどの深根性樹木と、土の中の比較的浅い所に根を張るヒノキ、ブナなどの浅根性樹木があります。さくらは浅根性です。
 さくらが植わっているところを見ていただくと、場所によっては根が地表に出て横に広がっているところもあります。
 昔からさくらの根元を踏まないようにと言われています。それは樹木の根も呼吸していることから、踏み固められると根の生育に悪影響を与えるためです。厳しく言う人は、さくらの木の下でブルーシートを敷いてお花見をしてもいけないと言います。
そのため、さくらの手入れにおいても、硬くなった土を軟らかくする作業や、人に踏まれないようにする工夫をしています。
 その一つがさくらの下に花壇を作って草花を栽培することで、二代目のさくら守が先進地事例を参考に始めたものです。
 斐伊川堤防桜並木にある花壇に、九月にムラサキハナナのタネを播き、その後、春まで手入れをします。
 手入れ作業で大変なのが、間引きと草取りです。大きくなるまでにそれぞれ三回は行います。これがなかなかつらい仕事で、花壇にうずくまって、腰の痛みに耐えながら、ただひたすらコツコツとやるしかありません。忍耐力との勝負です。これをさくら守のなかでは、「修行」と言っています。
 それでも、春には上を見るとピンクのさくら、下はうす紫色のムラサキハナナが一面に咲き、見に来た人には綺麗だと喜んでもらえます。根の保護と併せて一石二鳥の効果があります。来年の春にはぜひ見に来てください。
  
【手入れワンポイント】
植栽準備 日当たりと水はけの良い広い場所を選び、堆肥等を入れ、深く耕しておきます。植えるのは11月か3月です。 
 
 
 
 
 

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