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ヤマタノオロチ伝説の舞台・雲南を巡る

市報うんなん2011年5月号

 
 
ヤマタノオロチ伝説の舞台・雲南を巡る
  
●温泉神社

 温泉神社のある木次町湯村本郷地内にはかつて、漆仁(しつに)神社、宮原神社、諏訪神社、八幡宮の四社が鎮座していたが、明治40年に温泉神社として合殿され今日に至っています。漆仁神社が奈良時代に書かれた「出雲国風土記」の漆仁社です。
 漆仁神社は合殿以前、湯村温泉の湯船山に鎮座していました。祭神はオオナムチとスクナヒコナ。江戸時代の「出雲神社巡拝記」には『湯布称大明神』(ゆぶねだいみょうじん)と称されています。
 また、宮原神社の祭神であったアジスキタカヒコネは、出雲国風土記、仁多郡三澤郷の水沼伝承に登場する神様です。
 同じく出雲国風土記によると、湯村地内には『薬湯』(漆仁の湯・出雲湯村温泉)や『正倉』(税である米を納めた倉)があったと記載されています。

 湯村地区は温泉神社のある丘を取り囲むように棚田が拡がり、歴史の深さを感じる美しい集落の佇まいが残っています。温泉神社の鳥居をくぐると樹齢500年とも700年とも伝えられる大杉が参拝者を迎え、神社の境内にはアシナヅチ・テナヅチの礼拝所が設けられています。
 アシナヅチ・テナヅチの礼拝所はもともと、ヤマタノオロチが棲んでいた「天が淵」の上にそびえる万歳山(ばんざいさん)の麓にありましたが、国道314号の道路拡張によって現在地に移設されました。万歳山の八合目あたりには大岩があり、アシナヅチ・テナヅチの神陵と伝えられています。
 温泉神社を取り囲む湯村本郷地区は、弥生時代から既に集落が存在していたことを示す土器や石器が出土し、古墳の存在も確認できます。


(古事記より)
スサノオは、川の側で嘆き悲しむ老夫婦と娘に出会いました。
 アシナヅチと名乗る翁は、毎年ヤマタノオロチに娘を奪われ、今日、最後に残った娘、クシナダヒメも生け贄にされてしまうのだと嘆きました。(つづく)
温泉神社≪アクセス≫
 
【問い合わせ】 商工観光課  電話0854‐40-1054 
  
  
 
 
 

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