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(9)八本杉(はっぽんすぎ)
斐伊神社(ひいじんじゃ)の飛地境内にある八本杉(はっぽんすぎ)は、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治した後、オロチが再び生き返り危害を加えないように、その八つの頭を埋め、その上に八本の杉を植えたと伝えられています。雲陽誌(1717年(享保2年)に編纂された松江藩の地誌)には、「八岐大蛇の八つの角を埋める所、神代よりしるしの杉なり」と記載されています。
この杉は、長い年月の間、斐伊川の氾濫によって何度も流失しましたが、その度に補植され、現在の杉は明治6年(1873年)の水害の後に植えられたものといわれています。
また、斐伊神社は「出雲國風土記」記載の「樋社(ひのやしろ)」といわれています。「出雲國風土記」には二つの「樋社(ひのやしろ)」が記されていますが、そのうちの一つが斐伊神社であり、もうひとつは斐伊神社に合祀されている「斐伊波夜比古神社(ひはやひこじんじゃ)」であるとされ、もとは八本杉の場所にあったと考えられています。斐伊波夜比古神社の祭神は樋速比古命(ヒハヤヒコノミコト)であり、斐伊という地名はこの神の名に基づくと風土記に記載が残ります。 |
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