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雲南ニュース

市報うんなん2010年10月号

 
 
 排水ポンプ車による排水訓練 万一の水害に備えて
 排水訓練の様子
 
 台風の季節を迎える9月3日、斐伊川水系三刀屋川支流の新田川樋門(三刀屋町下熊谷)を閉鎖して、排水ポンプ車を使った排水訓練が行われました。
 この排水ポンプ車は、平成18年7月の豪雨で三刀屋町を流れる三刀屋川支流の三谷川や新田川が溢れ、沿川家屋や田畑の浸水、国道54号の通行止めなどの被害が発生したことを受け、島根県が初めて雲南県土整備事務所に配備。25mプールの水(約300m3)を、約10分で排水する能力があり、浸水被害の軽減を図るため同事務所館内で作業を行うほか、市町村からの要請に応じて、県内各地に出動することになっています。
訓練にあたったのは、業務を委託されている株式会社都間土建の作業員。ポンプ車に吸水用のホースを接続するなど、きびきびとした動作で新田川から三刀屋川への排水作業を行いました。
排水ポンプ車「きゅうたろう」
 訓練に先立って、ポンプ車の愛称の発表と優秀作品の表彰式が行われました。
 愛称は、災害時に現地に急行し、水を吸い上げ、地域の人を救うという排水ポンプ車の役割をよく言い表した「きゅうたろう」に決定。最優秀賞を受賞した斐伊小5年の小沢興城さんがポンプ車に愛称を貼り付けました。
 訓練の参加者は、ポンプ車の出動機会がないように祈りながら、その性能を確認していました。
ポンプ車の愛称「きゅうたろう」を車体に貼りつけた小沢興城さ(斐伊小5年)
ポンプ車の愛称「きゅうたろう」を車
 体に貼りつけた小沢興城さ(斐伊小5年) 
 
豊重哲郎氏まちづくり講演会 「感動と感謝」が人を動かす
 全国の注目を集めている「やねだん」のリーダー・豊重哲郎さんを講師に招いたまちづくり講演会が9月8日、木次町のチェリヴァホールで開かれ、集まった地域自主組織の代表などおよそ300人がまちづくりについて考えました。
 
 鹿児島県鹿屋市串良町の柳谷集落、愛称「やねだん」。人口300人、その4割が高齢者という集落のリーダーは柳谷自治公民館の館長を務める豊重さん。平成8年の就任以来、「行政に頼らない地域再生」をモットーに地域おこしに取り組んできました。土着菌を使った土作りやオリジナル焼酎作りなど、独自の商品開発で自主財源を確保。10年目には余剰金で全世帯にボーナスが配られるほどになりました。
豊重哲郎氏
 テーマは「感動と感謝」。豊重さんは繰り返します。「自分たちでできることは自分たちで」と住民を誘い、みんなが利用する広場などを集落総参加で整備。大きな達成感と一体感を生み出しました。やねだんでは「集落民全員が地域づくりの主役」です。不満や不便なことについてのアンケートも実施。様々な意見と向き合いました。

 豊重さんは「文化の向上」にも着目。集落内の空き家を「迎賓館」と名づけ芸術家に移住してもらう取り組みも行っています。芸術家が住民と触れ合うことで交流が深まり、新たなつながりへと発展していきます。
子どもからお年寄りまで労力や経験を引き出す様々な活動によって築かれたのは人々の和。住民は規律を守り、集落を誇りに思うようになりました。

 自己満足ではなく他人を満足させるリーダーの大切さにも触れた豊重さん。「あわてるな、急ぐな、近道するな」と常に自分に言い聞かせてきたことも明かしました。
 参加者は、豊重さんのまちづくりに懸ける情熱に感心しながら、それぞれの地域づくりに思いを馳せていました。
 
雲南市戦没者追悼式 後世に受け継ぐ平和の尊さ
雲南市戦没者追悼式 
 加茂町のラメールで8月31日、雲南市戦没者追悼式が行われ、遺族ら400人が世界の恒久平和を祈りました。
 これは、先の大戦で亡くなられた2,354柱の御霊を追悼するとともに、遺族の心の平安を願い、毎年行われています。
 式典で速水市長が「争いによって大切な命が奪われるような惨禍を二度と繰り返してはならない」と主催者を代表してあいさつ。雲南市遺族会の影山忠夫会長は「戦争の愚かさと生命の尊さを後世に伝えていかなければならない」と語り、平和な世界の実現を誓いました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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