家族と家訓 |
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作家、藤本義一さんの祖父は近江商人の家に生まれた表具師、父は難波新地の質屋の番頭でした。
祖父は、毎朝起きがけに鏡に向かって、「おい、悪魔」と三回叫ばれたとのこと。「お」は怒るな、「い」は威張るな、「あ」はあせるな、「く」は腐るな、「ま」は負けるな。これらの頭文字をとって「おい、悪魔」の言葉を家訓とされていました。
また、父は、商いはお客様に喜んでもらってこそ成り立つことから、「商は笑にして勝なり」を家訓に加えられました。 |
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二つの家訓は、社会生活のあらゆる局面で求められる心掛けであると思います。
今の世の中、親子関係の希薄化、長幼の序の乱れ、他への思いやりの欠如、お金至上等々ますますその傾向が強くなりつつあります。 |
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子は親の背を見て育ちます。大人が襟を正し、家庭が円満であれば、学校や地域や社会は明るさを増します。 |
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家訓とまでいかなくても家族でワイワイ話し合って、毎日の心掛け、決めごとを壁にでも掛けて、毎朝唱えて一日をスタートするのはいかがでしょう。 |
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