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平成20年度から学校を支援する諸施策が始まります

「市報うんなん」2008年8月号

 
平成18年に改正された「教育基本法」では、「生涯学習の理念」という条項が新たに加えられたほか、「家庭教育の重要性」「幼児教育の充実」「学校・家庭・地域の連携」について新たに盛り込まれました。
雲南市では、こうした国の流れを受け、平成19年度、「ふるさと雲南キラキラ未来プロジェクト」として、学校・家庭・地域が連携して、子どもを応援する、また学校を支援する様々な施策展開、計画立案、体制整備等を行いました。平成20年度からは、これらの成果を踏まえ、次にあげる3つの事業を展開し、雲南市の教育基本目標「ふるさとを愛し、心豊かでたくましく、未来を切り拓く、雲南市の人づくり」の達成をめざします。
 
1.学校支援本部事業
土江教育長が地域コーディネーターに委嘱状を交付文部科学省では、平成20年度から「学校支援地域本部事業」を全国的に展開しています。「学校・家庭・地域の連携」「生涯学習社会の実現」をめざすもので、地域住民がボランティア等で学校を支援することで、教員が子どもと向き合う時間を確保し、適切な指導・支援を行うことができるようにします。
雲南市では、本事業を活用した子どもを育てるための学校支援体制の整備として、全28小中学校に30人の地域コーディネーターを配置しました。これにより、学校と地域の連携を更に強化していきます。
学校は、どんな小さなことでも地域の皆さんの力を必要としています。例えば、花壇の整備、部活動の指導・支援、授業の補助、登下校の見守り、給食の指導補助など…。「子どものために何かしたい」と思われる方は、まず地元の学校の地域コーディネーターにご連絡ください。
 
地域コーディネーターの役割
 1.学校支援に関する学校や地域のニーズの把握
 2.学校支援ボランティアの発掘・派遣調整
 3.学校支援にかかわる地域の「人・もの・こと」情報の収集 など
 
2.「夢」発見プログラム(雲南市キャリア教育推進プログラム)
スーパーマーケットでの職場体験学習改正教育基本法には、教育の目標に「職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと」「公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと」などが新たに明記されました。平成20年7月に閣議決定された「教育振興基本計画」では、子どもたちの勤労観や社会性を養い、将来の生き方について自覚を促す「キャリア教育」の実践が重点施策として位置づけられました。また、平成19年度に実施された「全国学力・学習状況調査」によると、「将来への夢や希望をもっている」雲南市の児童生徒の割合は、全国・島根県平均を下回っていることが明らかになりました。
こうした状況の中、雲南市に生まれ育った子どもたちが、ふるさと雲南への誇りと将来への夢や希望をもち、すすんで社会貢献していこうとする心豊かな子どもになってほしいという願いを込め、学校、地域、企業、行政の代表が参画し、「夢」発見プログラム(雲南市キャリア教育推進プログラム)を平成19年度に策定し、本年度から試行的に実施しています(平成21年度から本格実施)。
プログラムでは、自分の個性を発揮し社会に貢献できる力を育てるため、「夢」発見ウィークと銘打ち、中学校3年生の職場体験学習を市内統一した日程で、また市内全体をステージに行うことにしました。期間中は、生徒を受け入れていただく事業所の前にのぼり旗を立て、地域を盛り上げるとともに、その事業所のイメージアップを図り、地域全体で次世代を担う子どもを育成する機運を高めていきます。雲南市の子どもを育てようという事業所の取り組みは学校の大きな支援となります。
また、永井隆博士やヤマタノオロチ伝説など、雲南市から全国に発信できる題材を学ぶことによって、ふるさとが好きになり誇りに思う気持ちをはぐくみます。
この他にも、子ども自身が弁当を作ってくる「お弁当の日」の実施や、テレビやゲーム等の時間を減らし、家族との語らいの時間をもっと増やす「ノーメディアの日」など、家庭や地域と共に取り組む内容も盛り込んでいます。これらの内容は、学校だけで取り組むことは不可能であり、家庭や地域全体の協力によってはじめてその教育的効果が現れ、子どもの成長へとつながります。
 
花屋での職場体験学習   地元企業を訪問
花屋での職場体験学習   地元企業を訪問
 
3.雲南こども応援団
地域資源を活用した学習活動雲南市は、多くの地域資源「人・もの・こと」に恵まれています。「学校支援地域本部事業」において学校支援にかかわる地域資源の情報、また「夢」発見ウィークで受け入れていただく事業所など、子どもたちの様々な活動を応援していただく地域教育資源の情報を一元化したホームページ「雲南市こども応援団」を立ち上げます。
現在、応援団という箱ができた状況ですが、今後中身となる「人・もの・こと」情報について、地域コーディネーターを中心に集約を図り、学校を支援する体制の強化を図ります。
 
雲南市では、ふるさと雲南の次世代を担う子どもたちが、心豊かでたくましく未来を切り拓いていけるよう、地域全体で子どもを応援するこれらの事業を展開していきますので、市民の皆様のお力をお貸しいただきますよう、よろしくお願いします。
 


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