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雲南ニュース

 
「市報うんなん」2008年6月号

 
 項 目
 (1) 観光ガイドの任命
   「もてなしの心」で雲南市の魅力伝えます!
 (2) 永井隆博士生誕100年記念コンサート・講演
  「平和を」の思いを胸に
 (3) 第1回地域委員会全体会
   過疎・高齢社会の地域づくりのモデルを探る
 (4) 超高齢化へ向かう日本
 安心して暮らせる地域づくりのために
 

(1) 観光ガイドの任命
   「もてなしの心」で雲南市の魅力伝えます!
 
任命書の交付を受ける観光ガイド
 
雲南市観光ガイドの任命式が、4月30日にチェリヴァホールで開かれました。任命されたのは平成19年2月から行った養成講座(計14回開催)に参加した市民のうち、ガイド登録を済ませた11人。先進地の事例学習や観光地を巡る現地研修を通じ、ガイドとしての心得を習得、資質の向上に努めてきました。
ヤマタノオロチが描かれたスタッフジャンパー任命書を交付した影山副市長は、“小グループふれあい型”の観光ニーズの高まりを指摘。その上で、「『オチラとまわろ!』の歌い文句にふさわしい観光スタイルを確立させ、『もてなしの心』を大切に市内の魅力を伝えてほしい」とガイドらを激励しました。
ガイドを代表してあいさつした上代昇さん(大東町)も「笑顔を大切にし、歴史や文化とともに人の温もりを伝えていきたい」と就任に際し、決意を述べました。
映画「うん、何?」の劇場公開などにより市内を訪れる観光客の増加が予想されるため、ガイドらの活躍に大きな期待が寄せられています。
 
雲南市観光ボランティアガイドの利用申込など詳しくは、雲南市観光協会事務局(雲南市商工観光課)まで
電話:0854-40-1054 FAX:0854-40-1059
E-mail:shoukoukankou@city.unnan.shimane.jp
(注意)メールアドレスの「@」は半角「@」に書き換えてください。
 

(2) 永井隆博士生誕100年記念コンサート・講演 「平和を」の思いを胸に
 
下垣さんの歌声は観客を魅了 松平定知さんは、「永井隆平和賞」入賞作品も朗読
 
雲南市では、昨年4月から永井隆博士の遺徳を偲ぶ「生誕百年顕彰事業」が行われてきました。4月27日には、アスパルで「記念コンサート・講演」の集いが開かれ、参加した約1,200人が永井博士の生き方にふれ、「平和を」の思いを胸に刻みました。
開会にあたりあいさつした永井博士の実孫・永井徳三郎さん(長崎市永井隆記念館館長)は、「姿、形はないが、博士の魂は人々の心の中に生きている。」と話し、平和の願いを高めるため「家族や地域など、小さな愛を育むところから始めましょう」と永井博士生誕百年の意義を唱えました。
記念コンサートでは、浜田市出身のソプラノ歌手・下垣真希さんが自ら書き下ろした歌語り「わが心の歌 長崎の鐘」を北川美晃さんのピアノに合わせ歌いました。生前永井博士と親交があり、長崎原爆の犠牲となった叔父を持つ下垣さんは、「命と平和の尊さ」を歌と語りに込め、一杯に表現。哀愁を帯びながらも、優しさと温もりにあふれる歌声が、観客に感動を与えました。
パネルディスカッションでは、5人のパネラーが永井隆博士にまつわる数々の逸話を紹介。体格のよさと温厚な性格から「隆盛」の愛称で親しまれた幼少時代のことや、ふるさと・飯石の地を愛し続けたこと、原爆投下後の長崎で壮絶な救護活動にあたったことなどを聞いた参加者らは、博士の業績の大きさと人徳の深さを再認識しました。
最後は、会場全員で「長崎の鐘」を合唱。永井博士の精神を継承し、人類愛と平和を求める参加者らの想いが一つになりました。
 

(3) 第1回地域委員会全体会
   過疎・高齢社会の地域づくりのモデルを探る
 
地域づくりを語る魁生さん4月18日、平成20年度第1回地域委員会全体会がチェリヴァホールで開催され、6町の地域委員ら80人が市政の現状や過疎・高齢社会における地域づくりのあり方などについて学びました。
はじめに速水市長が昨今の市政状況を報告。雲南ブランド化プロジェクトや健全財政確立に向けた取り組みを紹介したほか、まちづくりのために掲げる五つの柱に沿いながら「(仮称)交流センターの設置」「医師・看護師確保対策」などの具体的施策にも言及し、まちづくりへの思いを話しました。
続いて、島根県立大学総合政策学部准教授の魁生(かいしょう)由美子さんが講演しました。魁生さんは自らの専門である福祉社会論の研究を基に、地域住民を取り込んだ高齢者福祉を展開する「喜楽苑」(兵庫県尼崎市)や障害者福祉の取り組みから地域産業を創出した「べてるの家」(北海道浦河町)の先進事例を提示し、成功の鍵が“困難をチャンスと捉える発想の転換”と“基本的人権の追求”にあったことを解説。市民による地域づくりが求められる雲南市においても、このことを大きなチャンスととらえ、住民一人ひとりの生活や意見を尊重しながら、真の必要性に応じた地域づくりを行ってほしいとの考えを示しました。
高齢化率が31.4%にも達する雲南市では、どの地域においても、とりわけ高齢者福祉は緊切の課題。地域委員らも「全ての人々の生活保障が、地域づくりの根幹である」とする魁生さんの意見をしっかりとかみ締めているようでした。
 

 (4) 超高齢化へ向かう日本
 安心して暮らせる地域づくりのために
 
「高齢者が自分で生きていけるように」と川名さん雲南市福祉講演会が、5月11日、チェリヴァホールで開催されました。この講演会は、朝日新聞論説委員、川名紀美さんを講師に迎え、市が主催したものです。
「つながりを求めて=これからの地域福祉と介護=」をテーマに川名さんは、高齢化の進展に伴い安心・安全な地域社会づくりのためには住民同士の助け合い、かかわりあって生きる仕組みづくりが急務と訴えました。1世帯の家族数が3人を割り込み、家族で高齢者や子どもの面倒を見ることが不可能となっている現代の核家族化を分析。これを補うものとして住民同士のつながりの必要性を熱く語りました。また、長野県須坂市の地域の世話焼きさんを調べる互助の地図づくり、愛知県北名古屋市の昔話を語り合い、脳を活性化する回想法の活用、福岡県大牟田市の認知症へのまちぐるみの取り組み、東京都江戸川区の高齢者、子ども対策など、自身の取材で心に残っているという全国の事例を紹介。参加者は熱心にメモを取りながら川名さんのやさしい語り口に耳を傾けていました。
 

 
 
 

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