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雲南ニュース

「市報うんなん」2008年3月号

 
 項 目
 (1) 9人の早稲田大留学生が来市
 (2) 第2回雲南市広島ふるさと会
 (3) 三刀屋の新センター起工
 (4) 生活リズムに関する講演会
 (5) 出雲の國・斐伊川サミット開催
 (6) 伊調姉妹のレスリング教室
 (7) 総合的な放課後子どもプラン推進シンポジウム開催
 (8) しまね景観賞受賞
 

◆ 9人の早稲田大留学生が来市
 草の根の国際交流で平和な世界を
 
早稲田大学留学生歓迎会の様子
 

恒例の早稲田大学留学生のホームステイ。今年も9人の留学生が雲南市にやってきました。2月6日、大東地域交流センターで留学生の歓迎会が行われ、留学生とホストファミリーや関係者らが顔を合わせました。
大東国際文化交流協会が主催するこのホームステイ事業は昭和61年に始まり、今回で23回目。これまで受け入れた留学生は440人を超え、ホストファミリーは333世帯を数えます。福間幹典会長は、「田舎の生活や文化を満喫ほしい」と留学生を歓迎し、同時にホストファミリーの協力に感謝を述べました。そして、「留学生との1ヶ月間は、楽しいことも難しいことも色々あると思うが、文化の違いを認め、それを尊重しあうことが大切。こうした活動が世界平和の一助となるよう願っている」と国際交流事業にかかわる思いを語りました。
留学生を代表してあいさつしたマキーバー・エリックさんは、初めてお寿司を食べたときや初めて和式トイレに入ったときの困惑した様子を紹介しながら、期待と不安が同居する心境を告白。「今回のホームステイでもわからないことや驚くことがたくさんあると思ので、どうか助けてほしい」と、雲南市での生活への協力を頼みました。
「娘の希望でホストファミリーに立候補した」と話すのは、大東町の錦織真澄さん。錦織さんの長女康香さんも「一度、ホストファミリーをしてみたかった。英語を勉強したい」と留学生との生活の抱負を語りました。
今回のホームステイは3月2日までのおよそ1ヶ月間。留学生はホストファミリーと寝食を共にしながら、学校訪問や日本文化体験を行います。

 

◆ 第2回雲南市広島ふるさと会
 愛郷の想いを胸に
 
雲南市広島ふるさと会の様子
 
広島県在住の雲南市出身者がつくる「雲南市広島ふるさと会」の第2回総会が、1月19日にメルパルク広島で開催され、会員らが相互の交流を深めるとともに、愛郷の想いを一つにしました。
会長を努める川本大造さん(木次町出身)はあいさつの中で、雲南市は「美しい風景」と「人々の温かい絆」に加え、「安心して生活できるまち」であるとPRし、「ふるさとの発展に貢献しましょう」と参加した会員らに呼びかけました。
雲南市を代表しあいさつした影山喜文副市長は、雲南ブランド化プロジェクトの取り組みや、映画「うん、何?」のプレミア上映会の開催状況など、昨今の市政概要を説明。「ふるさと会員として、たくさんの人に市のすばらしさを伝えてほしい」と協力を求めました。
総会終了後に行われた懇親会では、会員らが久しぶりの再会に胸を躍らせ、ふるさとの話題に花を咲かせていました。
 

◆ 三刀屋の新センター起工
 行政・防災拠点と市民交流の場を併設
 
三刀屋の新センター起工式の様子
 
三刀屋町三刀屋の国道54号沿いで三刀屋農村環境改善メインセンターと三刀屋総合センターを併設した新しい施設の建築工事が始まりました。
雲南警察署の移転新築に伴って2年前に取り壊した旧メインセンターは、三刀屋地域における地域活動の拠点施設であり、1日も早い再建が望まれています。
一方、昭和30年の建設から半世紀以上を経た総合センターは老朽化が著しく、合併前の三刀屋町時代から役場の移転新築が望まれていた施設です。
昨年暮れの12月定例会での議決により工事請負契約が締結され、このほど着工の準備が整いました。新しい三刀屋農村環境改善センター・三刀屋総合センターは延床面積2214.73㎡、鉄骨2階建ての施設で、今年9月に完成します。事業費は5億5千万円、合併特例債と庁舎建設基金が主な財源です。
1月28日、新センター建設地では安全祈願祭が行われ、工事を発注した速水市長ら関係者が工事の安全を祈りました。
安全祈願祭に続いて行われた起工式で速水市長は、念願の事業の起工を喜ぶとともに、「公民館を併設した新しい施設が新生雲南市の行政・防災拠点として発展することを願っている」と式辞を述べました。
来賓としてあいさつした吾郷市議会議長は「建設にあたり市民の方々からいただいた貴重な意見が設計に反映された。ただの行政施設としてだけではなく、市民の交流の場として発展してほしい」と、1日も早い完成に期待を寄せました。
 

◆ 生活リズムに関する講演会
 10分早く起きましょう
 
生活リズムに関する講演会の様子
 
子どもの生活習慣の乱れが学力低下やいわゆるキレル子の要因として社会問題化する中、雲南市内では学校、保護者、地域グループなどが「子育ては地域全体で取り組むもの」と、連携を図りながら様々な活動を行っています。
1月26日、三刀屋小学校では、生活リズムに関する講演会が行われ、同小学校の児童、保護者、教員や地域住民ら約400人が生活習慣と子どもの成長の関係について学びました。
講演会は三刀屋小学校の公開授業に併せて開催されました。講師は自らも3児の母である和洋女子大学人文学部教授の鈴木みゆき先生。鈴木先生は、ゲームセンターやファミリーレストランなど、子どもたちのたまり場がない様子を、「雲南市の夜は暗くて良い」と表現。そうした当市の子育て環境を評価しながらも、子どもがテレビを見たり、ゲームをしたりして夜更かししている家庭内の現実を指摘し、様々なデータに基づき、夜更かしが子どもの成長に及ぼす影響などを科学的に説明しました。
そして、「10分早い起床が、10分早い就寝を促す」と話し、規則正しい生活リズムを作るため「早寝・早起き・朝ご飯」に努めるよう呼びかけました。
最後に先生は、子育てには「時間・空間・仲間・世間」の四間が必要であると話し、中でも、人の成長を支える「世間」=「地域」の大切さを強調。講演を締めくくりました。
会場に集まった参加者らはユーモアたっぷりの先生の話を熱心に聞き、児童たちも「今度から『早寝・早起き・朝ごはん』に心がける」と鈴木先生に生活リズム改善の約束をしました。
 

◆ 出雲の國・斐伊川サミット開催
 5市町の連携でさらなる発展を
 
サミットの様子
 
1月31日、奥出雲町亀嵩の玉峰山荘で「出雲の國・斐伊川サミット」が開かれ、構成市町の首長が圏域の新たな取り組みについて協議しました。
このサミットは斐伊川・神戸川流域の2市3町(出雲市、雲南市、奥出雲町、飯南町及び斐川町)が文化や観光など、さまざまな分野で交流・連携を図り、圏域の発展をめざそうと設立されたもので、各市町の首長で組織されます。
第2回となったこの日の会議では、5市町の共同事業が検討されました。産業や観光、教育など7分野に区別した自治体ごとの既存の取り組みを比較しながら、平成20年度に実施可能な事業を模索。「年1回広島市で行われる『島根ふるさとフェア』にサミットのブースを設置してはどうか?」、「各地の祭りをサミットの共催とすることでお互いに行き来しやすくなる」などと意見を出し合い、細かな予算措置についても話し合いました。首長らは、圏域の活力を創出する共同事業の実施に向け、積極的に会議を重ねることを確認。次回の会場を飯南町と決定して、会議を終えました。
 

◆ 伊調姉妹のレスリング教室
 五輪メダリストの技術を体感
 
伊調姉妹のレスリング教室
 
アテネオリンピック女子レスリングのメダリスト、伊調千春・馨姉妹によるレスリング教室が、2月3日にアスパルで開かれ、雲南市、松江市などのレスリングクラブに所属する子どもたちや見学者など約250人が参加。世界トップレベルの技術を体感しました。教室は、同日開かれた永井隆博士誕生記念イベントの一環として、放課後子ども教室実行委員会が主催したもの。
伊調姉妹は、はじめに技やルールを解説しながらスパーリングを披露。ウォーミングアップ程度のものでしたが、それでも迫力は十分で、タックルやローリングなどの技が次々と繰り出され、千春選手が鋭い投げ技を披露すると会場に感嘆の声が上がりました。
続いて、タックルの指導が行われました。「相手のひざの後ろをつかみ、足をすばやく動かし持ち上げること」や「タックル後は、頭を上げ相手の動きを見ること」などのポイントが伝えられると、子どもたちは真剣な表情で練習に打ち込みました。
伊調姉妹も積極的に子どもたちのスパーリング相手となり、直接体をぶつけながら熱心な指導を行いました。スパーリングに挑んだクラブ生の1人は「頭の高さに注意しタックルしたが、動きが速く、隙がまったく見当たらなかった」と伊調選手のすごさを実感していました。
練習終了後には、トークショーも開催。伊調姉妹はレスリング競技の魅力やオリンピックでのメダル獲得時の秘話などを紹介しました。
平和についての問いかけには、「平和でなければ大好きなレスリングもできない」「世界中にいるライバルたちのためにも、平和が続いてほしい」と語り、参加者とともに恒久平和を願いました。
 

◆ 総合的な放課後子どもプラン推進シンポジウム開催
 「生きる力」を子どもたちに
 
開かれたシンポジウムの様子
 
核家族化、価値観の多様化など、子どもたちを取り巻く社会環境が変化する中、児童らが安心して活動し、心豊かに成長することのできる環境づくりと地域教育力の高まりが不可欠なものとなっています。雲南市文化体育施設利用放課後子ども教室実行委員会では、そうした状況を踏まえ、本年度、文部科学省の指導の下、全国に先駆け「放課後子ども教室」モデル事業を展開しています。
2月11日、同実行委員会主催によるシンポジウムがチェリヴァホールで開催され、市内の社会教育関係者ら約100人が基調講演やパネルディスカッションを通じ、その取り組み成果を検証し、今後の展望を考えました。
はじめに文部科学省の安間敏雄青少年課長が基調講演を行いました。安間さんは、ゆとり教育からの転換が叫ばれ、“学校5日制の危機、学校中心社会の再来”といわれる現在の風潮の中、「今こそ、社会教育の充実が求められている」との考えを提示。より良い教育のあり方を考える上で、学校、社会が互いの役割を十分に認識し、両者が車の両輪のように等しく駆動する必要があることを参加者らに伝えました。
続いて、実行委員会委員の高橋勲さんと、市の原田尚地域教育コーディネーターが「放課後子ども教室」の実践事例を報告。
休日を利用した教室を企画する高橋さんは、市内文化体育施設を利用し行っているマジック教室や3B体操教室などの取り組みを紹介。雲南市の魅力に即応した「魅力あるプログラムづくり」を今後の課題としました。
一方、平日放課後の教室運営に携わる原田コーディネーターは、週2回、空き教室を開放し学習、伝承遊びなど、子どもたちが自由に活動する木次小学校の事例を取り上げ、教室を充実・発展させるためには、スタッフの確保や保護者との連携が必要であると話しました。
今後の教室のあり方が話し合われたパネルディスカッションでもスタッフの確保などに議論が集中。それでもパネラーらは、家庭・地域・学校の連携体制が整いつつあること、子どもたちの「生きる力」が着実に身についてきていることを評価し、取り組みへの手ごたえをうかがわせました。
アドバイザーの安間さんが、「趣味などの得意分野を積極的に活かすべき」と助言し、大人と子ども双方の意欲の高まりや活動の広がりを示唆すると、パネラーからも「教室の必要性を積極的にPRすれば、スタッフの輪も広がる」などの意見が出され、最後はコーディネーターの土江教育長が、「雲南市の魅力である地域の絆を活用し、『放課後子ども教室』を益々充実させたい」と熱意を語り、シンポジウムのまとめとしました。
 

◆ しまね景観賞受賞
 
しまね景観賞受賞
 
雲南市の次の2件が「第15回しまね景観賞」を受賞しました。
 
第15回しまね景観賞 
 優秀賞 まち・みどり部門 「山王寺の棚田」
 奨励賞 まち・みどり部門 「木次大橋と周辺河川環境」
 
写真は、2月13日、サンラポーむらくも(松江市)での表彰式を終え、市役所を訪れた山王寺本郷棚田実行委員会のメンバーらと速水市長。
 
 

 
 
 

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