トップ > 市政情報 > 情報公開 > 施政方針 > 令和元年度 > 市長施政方針(6月定例会)

ここから本文です。

市長施政方針(6月定例会)市長施政方針の全文を掲載しますのでご覧ください

市長施政方針(6月定例会)

令和元年度雲南市議会6月定例会開会に際し、市長の述べました「施政方針」の全文を掲載しますので、ご覧ください。

施政方針全文

令和元年雲南市議会6月定例会の開会にあたり、市政における私の基本的な考え方を申し上げ、議員の皆様をはじめ市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

「平成」から「令和」に改元された5月1日、天皇陛下は皇位を継承するに当たり、「常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国および日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い、国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望します」と、最初のお言葉を述べられたところであります。
国民の一人として天皇陛下のご決意を聞き、身が引き締まる感覚を覚えるとともに、我が雲南市においても、市民の幸せと持続可能なまちづくりに向け、チャレンジしていく所存であります。
一方、4月の統一地方選挙においては新たに丸山達也島根県知事が、また雲南・飯石選挙区から現職2名の県議会議員が当選されました。人口減少対策が待ったなしの状況にある島根県において、持続可能な県土づくりに向け、ご尽力いただくことを期待するところであります。

続いて、令和元年春の叙勲についてであります。
加茂町の高橋(たかはし)日出男(ひでお)様が消防功労により(ずい)(ほう)双光(そうこう)(しょう)の栄に、大東町の三木(みき)弘道(こうどう)様が更生保護功労により瑞宝双光章の栄に浴されました。
また、危険業務従事者叙勲では、三刀屋町の安食(あんじき)好吉(こうきち)様が消防功労により瑞宝双光章の栄に浴されました。
皆様の長年のご活躍と地域の発展に尽くされたご功績に深く敬意を表し、受章のお慶びを申し上げますとともに、今後とも健康にご留意され、ご活躍されることを心より祈念いたします。

続いて、国における行財政の動向についてであります。
国においては、本年10月に予定されている消費税率の引き上げに伴う対応として、様々な予算・税制措置を講じる方針が示されているところであります。
中でも、幼児教育無償化の取組については、幼稚園、保育所、認定こども園を利用する3歳から5歳の子どもと、住民税非課税世帯の0歳から2歳までの子どもを対象として無償化するものでありますので、市としましても、対象となる皆様の利用料について、無償化に向けた措置を講じる考えであります。
また、低所得者や子育て世帯の消費に与える影響を緩和するとともに市内における消費を喚起、下支えするため、小売業・サービス業・飲食店などの店舗で利用できる「プレミアム商品券」を、住民税非課税者や0歳から3歳半までの子どもを持つ世帯主を対象に販売する取組を進めます。

続いて、地方創生の取組についてであります。本市では、新たに、地域と市内外の企業が協働し、課題先進地である雲南市の社会課題を解決していく「企業チャレンジ」を本年度からスタートさせました。
去る4月11日には、株式会社竹中工務店、ヤマハ発動機株式会社及び特定非営利活動法人ETIC(エティック)と連携協定を締結したところであり、健康な地域づくりにつながる取組や、中山間地域における移動手段の確保などの課題の解決に向けて、地域と市内外の企業が協働して取り組んで参ります。

次に、5つの政策に沿って申し述べます。
最初に「みんなで築くまち」に関わる政策についてであります。
まず、地域経営カレッジについて述べます。
昨年10月に、地域と行政の今後のあり方合同検討プロジェクトチームで取りまとめた報告書の約40項目に及ぶ対策の一つであります地域経営カレッジを、6月9日に開講いたします。
これは、各地域から今後の担い手として期待される方をご推薦いただき、この方々には雲南市地域自主組織連絡協議会との共催により、12月まで毎月1回程度地域で掲げられた特定のテーマについて具体的な対策を協議いただくものであります。
このほか、報告書に盛り込まれた対策のうち、役職別研修やチーム制による部局横断型地域支援体制の構築などについても逐次進めているところであり、協働によるまちづくりがより一層進むよう引き続き取り組んで参ります。

続いて、地域円卓会議の開催についてであります。
地域自主組織の皆様との協議を踏まえ、本年度の円卓会議は、地域の規模別もしくは町別で年間4テーマ以上開催することといたしました。
この第一弾として、平成30年7月豪雨の実例から学ぶ研修を踏まえ、5月下旬には市内6会場で防災に関する地域円卓会議を開催したところです。
今後、2か月に1回程度、様々なテーマについて地域円卓会議で協議を積み重ねていく考えであります。

続いて、市政懇談会の開催についてであります。
市政懇談会を、7月下旬から8月上旬にかけ市内6会場で開催いたします。
本市が抱える地域課題の解決に向け、これまで取り組んできた地方創生関連事業の成果や本年度の主な取組をご説明し、ご意見をお伺いしたいと考えます。
なお、市政懇談会に関する情報は、市報うんなんやケーブルテレビなどを通じて事前にお伝えして参ります。

次に、「安全・安心で快適なまち」に関わる政策についてであります。
まず、避難勧告等に関するガイドラインの改定について述べます。
平成30年7月豪雨災害を受け、国においては、住民の皆様が防災情報の意味を直感的に理解しやすいように、気象庁が発表する注意情報等を含む5段階の警戒レベルによる情報提供に変更されることとなりました。
警戒レベルを用いた防災情報の発信は、本年の出水期からの運用となりますので、具体的な内容については市報うんなん等により周知し、混乱が生じないよう市民の皆様の主体的な避難行動の支援に努めて参ります。

続いて、土砂災害特別警戒区域の指定についてであります。
平成27年度から平成30年度にかけて、島根県で行われた土砂災害特別警戒区域、通称「レッドゾーン」の調査結果の説明会を市内全域において実施して参りました。県の方針では、令和2年度中に県内全域でレッドゾーンの指定をめざすとしており、県内他市町村における取組も進んでいる状況であります。
本市におきましても、防災減災上の観点から基本的に指定は必要であると考えておりますので、今後、地域において丁寧な説明を行い、市民の皆様のご意見をお伺いしたいと考えます。

続いて、可燃ごみ処理施設広域化の検討についてであります。
雲南市飯南町事務組合が、平成30年3月に策定した「一般廃棄物処理基本計画」に基づき、令和14年度以降の可燃ごみ処理に係る施設整備についての検討を進めることとしておりますが、このほど奥出雲町から雲南市飯南町事務組合に対し、雲南市と飯南町に奥出雲町を加えた雲南圏域での共同の可燃ごみ処理の申し出がありました。
雲南エネルギーセンターの更新時期を迎える令和13年度までに、雲南市飯南町事務組合、雲南広域連合及び1市2町の連携により、処理及び運搬効率など、経済性に優れた施設整備について検討を進めていく考えであります。

次に、「支えあい健やかに暮らせるまち」に関わる政策についてであります。
まず、雲南市立病院改築事業について述べます。
昨年12月から行っておりました西棟の解体工事が完了し、現在は北側駐車場整備及び水路移設工事を行っています。
本年9月末には、病院建設に関する全ての工事が完了する予定であり、10月1日のグランドオープンに向け、適切な工程管理と安全確保に努めて参ります。

続いて、風しんに関する追加対策についてであります。
国においては、昨今の感染拡大の状況や来年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の期間中の拡大防止に向け、今後の発生及び蔓延を予防するため、風しんの定期接種の機会がなかった昭和37年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性に対する抗体検査及び予防接種など風しんに関する追加対策が講じられることとなりました。
市としましても、検査費用などを無料とするクーポン券を対象者に配付する取組を3か年実施する考えであり、風しんの感染拡大の防止に努めて参ります。

続いて、木次こども園建設事業についてであります。
0歳児から5歳児の一体化施設として整備を進めております木次こども園建設事業につきましては、昨年度取りまとめました基本設計をもとに、本年度は実施設計に取り組むとともに、支障物の解体など造成工事にも着手する計画であります。適切な工程管理と安全確保に努めつつ、令和3年4月の新園舎開園をめざして参ります。

次に、「ふるさとを学び育つまち」に関わる政策についてであります。
まず、学校給食センター建設事業について述べます。
木次・三刀屋・吉田・掛合の4つの給食センターを統合する雲南市中央学校給食センターの建設工事は順調に進んでおり、予定どおり6月末に完成する見込みであります。今後、厨房備品等を揃え試験運用を重ねつつ、2学期からの供用開始に向け取り組んで参ります。

続いて、永井隆平和賞と永井隆記念館整備についてであります。
本年度で29回目を迎えます永井隆平和賞については、6月24日からの1か月間、「愛」と「平和」をテーマとした作文を広く募集することにしており、その発表式典を来たる9月8日に三刀屋文化体育館アスパルで行います。
また、施設老朽化に伴い、現地での建替えを進めています永井隆記念館につきましては、出来るだけ早期に建物本体の建設工事に着手する考えであり、令和2年度内の完成をめざし整備に取り組んで参ります。

続いて、子どもの新たな居場所事業についてであります。
様々な事情により放課後児童クラブや学習塾、スポーツ少年団などの活動に参加していない小学校低学年を対象とした「家でも学校でもない第三の居場所『b&gうんなん』」を本年4月に開設いたしました。学習支援や様々な体験活動等を通して、子どもたちが将来自立するための土台を育んで参ります。

続いて、コウノトリのふ化についてであります。
去る4月24日、雲南市立西小学校グラウンドの人工巣塔で、特別天然記念物コウノトリのヒナ4羽のふ化が確認され、5月20日には個体識別用の足環装着を実施いたしました。性別判定の結果、1羽がオス、3羽がメスでした。今後、4羽のヒナが無事に巣立つまで、文化財保護法に基づく保護活動に努め、適切な情報発信を行って参ります。
なお、ヒナ4羽の誕生は3年連続となり、雲南市が生息に適した自然豊かな地域であることを証明してくれたものと感じております。市では、昨年度末に策定した「“幸せを運ぶコウノトリ”と共生するまちづくりビジョン」に基づき、今後、その具体化に向けてのアクションプランを策定して参ります。

続いて、チャレンジデー2019の結果についてであります。
5月29日に開催したチャレンジデー2019では、福岡県八女市(やめし)と対戦しました。
雲南市の参加率は53.1%、対戦相手の八女市の参加率は46.4%で、皆様のご協力により勝利することが出来ました。
市民の皆様には、チャレンジデーを契機に、体力づくり、健康づくりに継続的に取り組んでいただきたいと考えます。

次に、「挑戦し活力を産みだすまち」に関する政策についてであります。
まず、中心市街地活性化事業について述べます。
去る3月18日に開催された、雲南市中心市街地活性化協議会第2回法定協議会において、これまで(仮称)SAKURAマルシェとしていました新たな商業施設の名称を「コトリエット」と決定しました。遊ぶコト、食べるコト、会うコトなど、たくさんの“コト”が集まり、スウェーデン語で広場という意味の“トリエット”を合わせた造語であります。
「コトリエット」は7月14日にオープンを予定しており、引き続き店舗及び周辺施設の整備を進めて参ります。

続いて、食の幸発信推進事業についてであります。
食の幸発信推進事業については、今年度、施設用地の地形測量や造成計画及び施設の建築にかかる基本設計に着手していく考えであり、並行して、農産品の生産振興や集客のプランづくりなど、事業運営に関する具体的な取組について検討を進めて参ります。

続いて、台湾への米の輸出に関する取組についてであります。
本市では、平成24年から吉田町の宇山営農組合の「うやま米」を皮切りに、プレミアムつや姫など、毎年台湾へ米の輸出を行っておりますが、本年2月に台湾の大手テレビ局の通信販売の番組で、吉田町の農事組合法人すがやのコシヒカリが台湾全土に紹介され、わずか2か月で4トンを完売する成果が生まれたところであります。
引き続き、雲南市PR大使でもある台湾出身の事業家デイビット・リン氏のご支援をいただき、米以外の農産物の販売も強化していくほか、市内3高校の研修先として台湾を視野に入れつつ、様々な分野において交流を進めて参ります。

続いて、ほ場整備についてであります。
昨年度新規採択された吉田町菅谷地区県営ほ場整備事業が、本年度より本格的に工事着手となります。本事業の農地面積は約25ヘクタール、総事業費は約6億円であり、令和5年度の完成をめざし事業の推進に尽力して参ります。

続いて、林業振興についてであります。
森林経営管理法の施行により、島根県においては全国に先駆けて、去る4月1日に一般社団法人島根県森林協会内に森林経営推進センターを職員6名体制で発足され、新たな森林経営管理に向け、同センターによる助言・指導体制がスタートしたところであります。これを踏まえ、雲南市においては(仮称)雲南市森林経営推進地域協議会を設立する考えであります。

続いて、国民宿舎清嵐荘改築整備事業についてであります。
国民宿舎清嵐荘の改築整備につきましては、去る4月末に建物本体のコンクリート打設を終了し、8月末の竣工に向け、引き続き建築主体、機械設備、電気設備の各工事を進めるほか、今後、外構工事、施設の備品購入を進めて参ります。
なお、進捗状況を踏まえ、開業日を11月19日とし、宿泊等の予約受付を6月10日としたところであり、より多くの皆様にご利用いただけるよう、様々な情報発信媒体を活用し周知に努めて参ります。

続いて、補正予算についてであります。
職員人件費につきまして、4月1日付け人事異動に伴う調整等を行うほか、一般会計では、消費増税対策プレミアム付商品券事業7千万円、永井隆記念館施設整備事業5千5百万円、市税還付金5千万円、交付金活用道路修繕事業3千万円、交付金活用通学路道路整備事業2千8百万円、食の幸発信施設整備事業2千8百万円、除雪機械整備事業2千百万円、道整備推進交付金事業2千万円などの追加等をしております。
また、特別会計と企業会計においては、国民健康保険事業特別会計、生活排水処理事業特別会計、水道事業会計、工業用水道事業会計で人件費等の補正予算を計上しております。

その外、議案として、承認事項7件、一般事件1件、報告事項8件を提出しておりますので、慎重にご審議いただき、可決賜りますようよろしくお願い申し上げ、開会にあたっての施政方針といたします。

 

令和元年6月3

雲南市長 速 水 雄 一


お問い合わせ先

政策企画部 政策推進課
〒699-1392
島根県雲南市木次町里方521-1
Tel 0854-40-1011
Fax 0854-40-1029
seisakusuishin@city.unnan.shimane.jp
(注意)メールアドレスの「@」は半角「@」に書き換えてください。

もしもに備えて

防災情報

急病時の医療機関