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森林(もり)の恵みコーディネーター募集(地域おこし協力隊)

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■森林の恵みコーディネーター とは?

雲南市の木材で作られる木材商品を、お客さまにつなぐ&お客さまを増やすお仕事です。

 市産材を活用した木材商品の販売拡大を目指した取組を昨年度から始め、雑貨エキスポに出品したトレーラーハウスや年輪テーブル、丸太イスなどです(上記写真)。来場者の皆様に大変注目を頂き百数十社の方々と名刺交換・お話をしました。その中で、こんな風に改良してほしい、こんな物が作れないか、価格は、ロッドは、納期は、など沢山のご意見も頂きましたが、市内の木工所は家族経営的なところが多く、また、商談に対応できる人材もいないため、ほとんど進んでいない状況です。
 雲南市の林業活性化には、伐った木を販売しその原資を森林整備に充てる経済の循環が必要で、まずは、出口対策として木製品等の商品開発企画・営業・販売管理などに携わっていただける方を探しています。木製品の販路拡大の取組を基に、新たなビジネスモデルの確立も目指しています。
 森林の恵みコーディネーターには、下記のような取り組みをしていただきたいと考えています。

(1)製材・木製品等の商品開発企画・販売・PR活動による販路開拓
 市内事業者には、色々なモノづくりの技術を持った方が沢山います。その技術を活かし木材商品により収益を上げる独自の取組を推進していきます。家具や製材品などのいわゆる木材商品だけでなく、森林を活用した交流事業や木工による木育活動など様々な森林・木材を活用した商品づくりを進めます。
 作る技術はあっても市場ニーズが把握できていない、価値として認識されていない資源の活用を図る、営業する人材をもつ余裕がないなど様々な課題を抱えている市内事業所のサポートを行う仕事です。

(2)林業事業体間、製材所、木工所等の調整、サポート
 原料の仕入れ先である林業事業体などの木材生産者と製材所、木工所などの木材利用者や木材利用者同士をつなぎ、使いたい木材の要望や1社では作れないものも数社だと作れるなど、互いに対応できるように調整とサポートを行います。意見交換の場の設定や調整を行う仕事です。

■雲南市(林業振興課)と委託契約を結び、個人事業主として活動していただきます。林業振興課とのパートナーシップのもと、市内の林業事業体や製材所、木工所、市外・県外の需要家と事業を進めます。 

■募集の背景と想い
 雲南市は島根県の東部に位置し、北部は出雲平野や宍道湖があり、南は中国山地が連なり広島県に接しています。一級河川の斐伊川とその支流を豊かな水源として育まれた森林が市域の78.7%(43,500ha)を占め、古くからたたら製鉄の薪炭林が形成されるなど人々の生活にも密接に関わりながら豊かな自然がつくられてきました。
 しかし、木材価格の低迷や国産材の需要の減少などから、森林所有者の森林経営が困難となり、戦後に造林された人工林の多くは伐期を迎えてきているものの、伐採して次世代の森林へと更新していくことができていません。
 そのため、成長した森林はかつてないほどの豊富な資源として存在していますが、それを活用し次の世代に森林をつないでいく役割を持つ林業・林産業は衰退の一途をたどっています。

 そこで雲南市では50年後の豊かで美しい森林のもとに形成されている林業と脱炭素化社会の実現に向け「雲南市林業振興ビジョン」を策定し、産業としての林業の復活に向けた取組みをスタートしました。本ビジョンは「雲南市総合計画」の基本理念に基づき、近年顕在化してきている様々な森林・林業の課題に対応し、「課題先進地」から「課題解決先進地」となるための施策の方向性を定めるものです。

・雲南市林業振興ビジョンへのリンクはこちら

 雲南市林業振興ビジョンは50年後に「持続可能な森林の循環がある」を掲げ、次の世代、未来に向けて森林をつなげていて、人々と豊かな森林がともにあるイメージを示しています。そのためには、地域、事業体、森林所有者など多くの人が様々な形で森林に関わり、市民が森林の価値を認め、誇りを持ち、管理され、機能し、人の営みが現れた森林を引き継いでいかなければなりません。
 このビジョンを実現するためには、今を生きる世代がこれから10年間の取組として、「を未来につなぐ」を全体方針に、「①を活かす(森林整備)」、「②森と木で稼ぐ(森林・木材利用)」、「③人を育てる(人材育成・確保)」の3つを基本方針とし事業展開を図っていくこととしています。

・雲の輪へのリンク(動画あり)はこちらこのリンクは別ウィンドウで開きます 

 まずは木材の価値を顕在化し、森林整備のための原資を循環させるため、木材の流通や販売の取組を加速させる必要があります。そのためには、森林現場での木を伐採、ストックヤードでの選木・仕分け、製材や加工による木材利用、建築や家具など商品開発といった多分野をつながなければなりません。そのためにも、情報の一元化や製材・木製品等の商品開発企画・販売・PR活動を行っていただける人材を探しています。

・商品を紹介している市報(2022年11月号)へのリンクはこちら

 既存の流通よりもより高く木材を売る先があるかもしれない、バイオマス材で燃やすよりももっとよい利用方法があるかもしれない、目の前の森林は荒れているように見えて実は価値ある樹木かもしれない、木材商品は作れるけど買ってくれる人をどうやって探せばいか分からない、消費者が木材商品に求めている価値がなんなのかわからない・・・など、林業・林産業はまだまだわからないことだらけです。

 求めているのは決して林業・林産業の専門家ということではありません。林業・林産業に関わる方や地域住民、外部から雲南に訪れる方や都市部の企業など様々なステークホルダーが存在するこの分野のつなぎ役となってくれる方です。林業を知らない方でも、情報管理、流通、商品開発企画、販売管理、営業などの経験を活かしていただき、これからの雲南市のビジョンの実現に向け我々とともに取組を進めていただける方は、ぜひご応募ください。

こんなお仕事の経験のある方歓迎!
バイヤー
デザイナー
営業
企画
編集

一緒にお仕事する人たちの写真

一緒にお仕事する人たちの写真

■サポート
①活動のサポート
 この活動を進めていくためには、関わる方々とのつながりが大事になります。雲南市には木材利用に関わる民間業者を含む様々なワーキンググループがすでにあり、市役所の担当者が積極的に繋ぎ役となって、一緒に事業推進をしていきます。
 様々な支援制度がある分野ですので、色々な事業化にチャレンジしやすい環境です。

②暮らしのサポート
 住まいのこと、買い物環境や暮らしの必需品など日常の暮らしのこと、子育て世帯には子育て環境のことなどの雲南市での暮らしの相談を、移住定住の専門スタッフ4名がサポートをしています。また、移住後は、UIターン者同士の交流会があり、仲間づくりや情報交換等できる環境があります。

③総合的なサポート
 雲南市では「地域おこし協力隊マネージャー」を配置しています。隊員や地域の関係者、市役所の関係者をサポートし、三者のより良い関係構築とお互いを活かしあった活動推進に努めています。マネージャーの三瓶裕美さんは、雲南市の地域おこし協力隊OGであり、全国や島根県の地域おこし協力隊のサポートにも携わっています。

■業務イメージ

【1年目~2年目】
 1年目は基本的に市の担当職員とともに下記の業務を行いながら、現在の状況を把握することと、林業事業体、製材所、木工所の人たちなど、関係者との信頼構築をします。
・林業事業体(森林組合など)、製材所、木工所の現状把握
・開発商品の売込み方法の検討(コンセプト)、受注・発注・管理業務の仕組みづくり
・市場(需要者)調査(昨年参加した雑貨エキスポでの出会いの掘起しも)
・商品開発、販売に向けた市内事業所の協力体制の構築
・新商品開発プランニング、事業者連携の構築
・取組状況のSNS発信
※現在、商品開発・販売管理に向け法人化の検討を行っている方がいるので、その方との連携の可能性があります。

【2年目~3年目】
 上記業務にプラスして
・森林を活用した交流事業、木工による木育活動など様々な森林・木材を活用した商品づくり
・卒業(協力隊としての任期終了後)に向けた取組を行う

※担当業務は、森林資源のコーディネートです。樹木の伐採など、森林をつくる作業については、担当業務には含まれていません。

※メイン業務の他に、市や県、国の地域おこし協力隊員向けの研修会への出席、市の地域おこし協力隊についての情報発信のため、専用サイト等へ掲載する活動内容等に関する記事作成、市の業務(地方創生関係の業務、移住定住関係の業務等)に関連するイベントへの出席等、地域おこし協力隊員としての業務も行っていただきます。


お問い合わせ先

農林振興部 林業振興課
〒699-1392
島根県雲南市木次町里方521-1
Tel 0854-40-1056
Fax 0854-40-1059
ringyoushinkou@city.unnan.shimane.jp
(注意)メールアドレスの「@」は半角「@」に書き換えてください。

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