地域おこし協力隊 隊員募集についてドローン技術を活用した新スマート物流で地域の暮らしを守りたい!「新スマート物流推進員」募集!
新スマート物流推進員募集!
「生産者から消費者に至るまでの商品の流れ」と定義される「物流」。人々の暮らしに欠かせないものですが、近年、人手不足などから多くの課題を抱え、特に、過疎・高齢化が進む雲南市では喫緊の課題となっています。そこで、異なる物流会社の荷物を一括して共同配送したり、ラストワンマイルの輸送手段にドローンでの配送を組み込むなど、新たな物流の仕組み“新スマート物流”を創る取り組みを始め、実証実験に着手しています。
今回募集する「新スマート物流推進員」として参画いただく方には、主に、地域の拠点から住民のもとへ届けることや、地域の人たちの声を聴き、地域で無理なく活用できる仕組みが作れるよう、地域自主組織や民間企業、行政と協力して、この取り組みを現場の最前線で進める役割を担っていただきます。
活動を通じて国家資格となったドローン操縦資格に必要な基礎知識を身に着けていただけますので、この分野での経験値を高め、任期後の起業や事業承継、就職にも役立てていただきたいと考えています。
■募集の背景と想い
雲南市は平成16年に6町村が合併してできた市で、現在の人口は3万4千人あまりです。過疎高齢化が急ピッチで進み、免許返納が増加する中で、日常の買い物や移動など生活利便性の維持が地域課題となっています。今回募集する「新スマート物流推進員」の主な活動フィールドとなる掛合町では、町中心部と周辺部をつなぐ物流と、周辺部の拠点施設と住民宅をつなぐ物流の2つの課題があります。
掛合町の医療環境は、雲南市立病院の掛合診療所と波多出張診療所があり、連携した訪問診療を行えていますが、波多出張所に薬局が併設されておらず、処方医薬品受取りのために15km以上離れた町中心部の薬局まで行かねばならないことが負担になっています。また、農作物の出荷については、直売所事業があり、直売所に出荷されたものを集めて京阪神のスーパーや市街地の量販店で販売する仕組みがありますが、免許を返納した高齢者が直売所まで出荷できない状況となっています。また、免許を保有する農家も各々で直売所に出荷することの負担が増しています。
課題がある一方、波多地区では日常の買い物について、商店が閉店するも地域自主組織と企業が提携し、交流センターの中に「はたマーケット」をオープンするような動きがあります。この「はたマーケット」を活用し、ドローンでの配送など新たな物流の仕組みを構築することが、地域で暮らす安心感や喜びを守っていくことにつながると考え、まずは波多地区で実証・実装し、雲南市での実装方法を検討したいと考えたことが今回の募集の背景です。
一緒に取り組む方たち
① 波多交流センターと掛合総合センターの職員のみなさん
雲南市では市制が始まって以来20年、地域自主組織を軸とした地域づくりを推進しています。地域自主組織は年代や性別、活動が異なる様々な組織や団体が地縁でつながり、連携を深めることで、それぞれの長所を活かし、補完し合いながら、地域課題を自ら解決し、自地域の振興発展を図る取り組みで、現在30の地域自主組織があります。活動の拠点となっているのは「交流センター」で、地域福祉・防災・生涯学習・産業の創出といった幅広い活動が展開されています。
掛合町波多地区は人口約250人、世帯数約110戸、高齢化率49%の中山間地域です。掛合町では平成20年に5つの小学校が統合して掛合小学校となり、波多地区では旧波多小学校の校舎を「波多交流センター」として地域活動の拠点にしています。会長の木村守登さんを中心に積極的に地域課題に取り組まれ、その活動の一つが「はたマーケット」です。地域の商店の閉店に対し、なんとか地域の中での買い物を維持しようと始められました。地域の方々がたくさん利用され、また市外県外からの視察も多いところとなっています。
「新スマート物流推進員」になられた方には、ここ波多交流センターをベースに活動を始めていただきますので、波多交流センターのみなさんとの協力体制は特に大切です。
木村会長からのメッセージです。
「波多地区では、店舗である「はたマーケット」を運営するだけでなく、自治会輸送による送迎や、商品の配達にも取り組んでいます。企業との提携やテクノロジーの導入など、新しい力も活かしながら、この地域らしい暮らしを守っていきたいと思います。ぜひ私たちと一緒に、新しい暮らしをつくりましょう!」
② 雲南市役所 政策推進課
新スマート物流は雲南市役所政策企画部政策推進課が担当します。
雲南市では、小規模な集落が広く点在しており、商店や飲食店も少なく、また人口の約40%を高齢者が占めるなどの理由で、日常の買い物など生活利便性の維持が求められています。また、運送業界においては、人手不足や採算性から特に過疎地域における配送維持が課題となりつつあります。
そこで、物流の最適化を目指し、ラストワンマイルの輸送手段にドローン配送を組み合わせた新スマート物流システムの導入により、買い物代行や災害時支援、医薬品配送等を行う仕組みをつくり、課題の解決を目指す実証実験に、地域の意向を踏まえながら、地域事業者や民間企業と行政が協働して取り組みます。
地域の課題解決と地域の暮らしを豊かにする新たな事業創出を行い、地域の皆様が安心して暮らし続けられる地域を一緒に作っていきましょう。
協力隊の活動について
地域おこし協力隊には、具体的には下記のような取り組みをしていただきたいと考えています。
1.新スマート物流構築に向けた、地域事業者・地域住民へのヒアリング調査
地域に設置する拠点まで物流各社は荷物を運び、その先のラストワンマイルの配送をドローンと組み合わせて運ぶ共同配送システムの構築を検討しており、まずは関係者にヒアリングを実施します。
2.ドローンを組み合わせた配送・集荷方法の実証実験
高齢者や子育て世代への買い物支援を目的とした買物代行やフードデリバリーなどの配送と農作物の出荷を代行する集荷を行うため、現場調査や注文受付体制を検討し、実証実験を行います。
3.ドローンサービスの導入検証
上記を踏まえて、ドローンの飛行ルートの調査や飛行ルート航空局への申請、パイロット教育等を行い、最適な輸配送方法を検証します。
これらの活動は雲南市政策推進課と業務委託契約を結び、個人事業主として取り組んでいただきます。政策推進課とのパートナーシップのもと、市内の企業や団体、市外・県外の企業との事業を進めます。
※上記のメイン業務の他に、市や県、国の地域おこし協力隊員向けの研修会への出席、市の地域おこし協力隊についての情報発信のため、専用サイト等へ掲載する活動内容等に関する記事作成、市の業務(地方創生関係の業務、移住定住関係の業務等)に関連するイベントへの出席等、地域おこし協力隊員としての業務も適宜行っていただきます。
また、これらの活動は雲南市政策推進課と業務委託契約を結び、個人事業主として取り組んでいただきます。政策推進課とのパートナーシップのもと、市内の企業や団体、市外・県外の企業との事業を進めます。
■サポート
①活動のサポート
物流を基点とした地域課題は多岐にわたりますが、さまざまな活動団体や企業と協力して活動を進めることができます。
地域とのつながりの面では、地域自主組織の「波多コミュニティ協議会」があり、地域内の地域住民のニーズの把握ができます。また、連携協定を締結している「セイノーホールディングス株式会社」や「株式会社エアロネクスト」は、全国での実装経験を踏まえて、新スマート物流の構築に向けてサポートしていただけます。
②暮らしのサポート
住まいのこと、買い物環境や暮らしの必需品など日常の暮らしのこと、子育て世帯には子育て環境のことなどの雲南市での暮らしの相談を、移住定住の専門スタッフ4名がサポートをしています。また、移住後は、UIターン者同士の交流会があり、仲間づくりや情報交換等できる環境があります。
③総合的なサポート
雲南市では「地域おこし協力隊マネージャー」を配置しています。隊員や地域の関係者、市役所の関係者をサポートし、三者のより良い関係構築とお互いを活かしあった活動推進に努めています。マネージャーの三瓶裕美さんは、雲南市の地域おこし協力隊OGであり、全国や島根県の地域おこし協力隊のサポートにも携わっています。
こんなタイプの方にオススメ!
・ 様々な関係者の意向を尊重しながら、調整するのが得意な人
・ チームを大事にし、困ったことがあれば素直にまわりに頼れる人
・ 地域と共創することが楽しい人
・ 地域の可能性を見つけ、魅力を引き出すことに喜びを感じる人
・ ドローンに興味がある方
こんなお仕事の経験や資格はとくに活かせます!
・ ドローン操縦経験がある方
・ 物流関係のお仕事
・ 営業職
■業務イメージ
【1年目~2年目】
波多交流センターに拠点を置き、市の担当職員と協議しながら主に下記の業務を行い、現在の状況を把握することと、関係者と信頼構築し、活動を進めます。
1年目は、波多地区を中心に実証を行いますが、2年目以降は、掛合町内・吉田町内にも活動範囲を拡げていきます。
・ ドローンを活用した共同配送システムの構築に向けた調査
・ 配送体制拠点構築のサポート
・ 買物代行・フードデリバリー調査
・ 農作物の出荷代行の住民理解向上のサポート
・ ドローンの飛行ルート調査
・ ドローンパイロット教育
【2年目~3年目】
上記業務にプラスして
・ ドローンが住民の暮らしをサポートするシステムの構築
・ 任期終了後に向けた取組
※上記の業務イメージのもと、協議の上、年度ごとに委託内容を決定します。
業務概要
新スマート物流構築のための実証実験の実施。
地域自主組織や民間企業、行政との協力のもと、主に、地域の拠点から住民のもとへ届けるところを担当し、地域の人たちの声を聴いて、地域で活用できる仕組みづくりに取り組んでいただきます。
主な活動拠点は、掛合・吉田町内です。
(1)新スマート物流構築に向けた、地域事業者・地域住民へのヒアリング調査
(2)共同配送やドローンを組み合わせた配送・集荷方法の実証実験
(3)ドローンサービスの導入検証
(4)地域おこし協力隊としての業務
募集対象
【応募資格】
(1)現在、3大都市圏や政令指定都市をはじめとする都市地域等に居住し、採用決定後、雲南市に生活拠点を移し住民票を異動できる方
(2)地域の活性化に興味があり、地域住民など関係者と協力して活動に取り組むことができる方
(3)協力隊の任期後、起業または就業して雲南市に定住する意欲のある方
【必須となるスキル】
(1)普通自動車免許を所持し、日常的な運転に支障のない方 (AT限定可)
(2)パソコン(ワード、エクセル、パワーポイント)の操作ができる方
(3)SNS等での情報発信ができる方
(4)活動に必要となる移動車両やパソコン等をご自身で調達できる方
募集人数
1名
勤務時間
毎月20日×8時間分の時間を予定。活動日誌、状況報告書を毎月提出していただきます。
雇用形態・期間
雇用関係はなく、市と業務委託契約を結び、個人事業主として活動
採用日〜令和7年3月31日※採用の日から令和7年3月31日までを一区切りとし、年度更新により最大3年まで延長可(実績により更新)
給与・賃金等
月額230,000円(税込)
※活動費は補助金として別途支給※活動時間以外で副業を行うことは可能です。
待遇・福利厚生
・雇用契約がないため、福利厚生はありません。国民健康保険および国民年金は自己加入となりま居については原則として月額4万円を限度に補助します。隊員自ら確保していただくことになりますが、うんなん暮らし推課から情報提供し、サポートします。・活動に必要な経費を予算の範囲内で補助金として交付します。(申請・交付の・雇用契約がないため、福利厚生はありません。国民健康保険および国民年金は自己加入となります。
・住居については原則として月額4万円を限度に補助します。隊員自ら確保していただくことになりますが、うんなん暮らし推進課から情報提供し、サポートします。・活動に必要な経費を予算の範囲内で補助金として交付します。(申請・交付の手続き必要あり)
申込受付期間
随時募集(1名) 決まり次第終了します。
審査方法
指定の応募用紙、住民票を下記住所まで郵送または持参して下さい。
【一次選考】書類審査
【二次選考】一次選考合格者を対象に、二次選考試験(面接試験等)を雲南市役所で行います。
二次選考試験の日程等は、一次選考結果に併せて通知します。
二次選考及び着任に係る交通費・引越し費用等は個人負担とします。応募を検討されるにあたって、オンラインでの面談や移住体験プログラムを利用した現地案内などもあります。ご相談ください。
ダウンロード
お問い合わせ先
- 政策企画部 政策推進課
- 〒699-1392
島根県雲南市木次町里方521-1 - Tel 0854-40-1011
- Fax 0854-40-1029
- seisakusuishin@city.unnan.shimane.jp
(注意)メールアドレスの「@」は半角「@」に書き換えてください。