三刀屋町の伝統工芸伝統工芸について紹介します
三刀屋町の伝統工芸について
みとや工芸会(三刀屋の伝統工芸)
平成元年から、観光の活性化に貢献しようと結成された「みとや工芸会」。三刀屋町に住む5人の工芸家がお互いに刺激しあいながら創作活動をしています。
斐伊川和紙は上熊谷の井谷伸次さん宅で作られているもので、この地方で採れる雁皮(がんぴ)、楮(こうぞ)、三椏(みつまた)を原料にしてすべての工程を手作業で行っています。江戸末期創業以来の伝統と手作業をかたくなに守る姿勢は多くの人の共感をを呼び、人気を博しています。近年では署画用紙、便箋、封筒、名刺などの日用品から草木染紙といった民芸紙まで幅広く手掛け、全国各地からの需要に応え、平成20年には日本民藝館展「協会賞」も受賞しています。
陶芸では、石飛勝久さん(白磁工房)、須山英一さん(御門屋窯)、永見克久さん(永見窯)の三人がそれぞれ窯を開いて多くの作品を創作しています。
木彫りは景山孝三さんが中国産地に自生する欅(けやき)、檜(ひのき)、槐(えんじゅ)などを用い、郷土に密着したものとして七福神像を、そして他に木彫り品一般を制作しています。三刀屋の工芸品、それは作る人の心と自然とのハーモニーでもあります。
- 斐伊川和紙 井谷伸次さん
- 昭和36年生まれ。昭和54年家業に入る。(江戸末期創業)平成元年 平成元年日本民芸館展奨励賞受賞。平成5年山陰郷土作家工芸展奨励賞受賞。平成6年斐伊川和紙7代目を父・井谷岩夫から引き継ぐ。手すき和紙の最高級品とされる雁皮(がんぴ)紙の五色和調、照明器具用の染め紙ワープロ用紙など多種にわたる。
DATA
住所 島根県雲南市三刀屋町上熊谷302番地
電話 0854-45-3886
- 白磁工房 石飛勝久さん
- 昭和16年生まれ。昭和33年、京都・上田恒次先生に師事。昭和55年日本民芸館展奨励賞受賞。昭和62年日本陶芸展優秀作品賞受賞。平成元年日本美術出版アートワールド賞受賞。国画会会員。和洋食器、一輪挿しなど多種にわたる。
DATA
住所 島根県雲南市三刀屋町乙加宮1207-1
電話 0854-45-4514
- 御門屋窯 須山英一さん
- 昭和30年生まれ。昭和54年布志名・船木研児先生に師事。昭和59年三刀屋町萱原にて初窯。コーヒー皿や無釉の日用食器 を中心としている。
DATA
住所 島根県雲南市三刀屋町三刀屋586-1
電話 0854-45-3391
- 永見窯 永見克久さん
- 昭和25年生まれ。昭和50年布志名・船木研児先生に師事。昭和62年より日本民芸館展に毎回入選。平成元年日本民芸館展奨励賞受賞。平成3年日本民芸館展入選。灰釉(ゆう)の和洋食器が中心。
DATA
住所 島根県雲南市三刀屋町給下
電話 0854-45-3633
- 木彫工芸 景山孝三さん
- 昭和23年生まれ。昭和49年北海道弟子屈町の木彫り師に師事。昭和54年三刀屋町乙加宮に移る。昭和58年より島根県展に毎回入選。白木で仕上げたフクロウや大黒天の置物など。
DATA
住所 島根県雲南市三刀屋町乙加宮1632-2
電話 0854-45-2492