ヤマタノオロチ伝承地を巡るヤマタノオロチの伝承の地について紹介します

島根県雲南市木次町里方

須佐之男命がヤマタノオロチを退治した後、その八つの頭を埋め、八本の杉を植えたと伝えられています。この杉は、長い年月の間、幾度も流失しましたが、その度に捕植され、現在は明治6年（1873年）に植えられたものが残っています。

島根県雲南市木次町新市

須佐之男命が箸の流れてくるのを見つけ、拾われた場所といわれています。園内には、ヤマタノオロチと須佐之男命が対決した場面を再現した石像と「箸拾いの碑」が建立されています。

島根県雲南市木次町西日登

印瀬の八口神社の境内にある壺は、須佐之男命が大蛇退治の時に「八塩折の酒」を入れた八つの壺のうちの一つと伝えられ、「壺神さん」として祀られています。映画「うん、何？」のロケ現場にもなりました！

島根県雲南市木次町上熊谷

須佐之男命の妻 稲田姫が懐妊され出産しようとなさるときにお産所に定められた場所といわれています。その際、この場所にきて「とても奥深い（隈々しい：くまくましい）谷である。」とおっしゃったことが、この辺りの地名’熊谷（くまたに）’の由来とされています。

島根県雲南市木次町湯村

斐伊川上流、木次町と吉田町境にある「天が淵」はヤマタノオロチが住んでいたところといわれています。また、天が淵には、「蛇帯」と呼ばれる青と赤の筋になっている石があり、ヤマタノオロチの足跡と伝えられています。映画「うん、何？」のロケ現場にもなりました！

島根県雲南市木次町湯村

天が淵の近くにある万歳山には足名椎（あしなづち）、手名椎（てなづち）が住んでいたとされています。この山腹にあった二人を祀る神岩が、現在温泉神社の境内に安置されています。

島根県雲南市木次町西日登

足名椎、手名椎と稲田姫が、ヤマタノオロチの危害から逃れるとき、この地に立ち寄り休憩されたといわれています。その際、使っていた竹の杖を地面に立てたところ、杖から根が出たことから「長者の福竹」と呼ばれるようになりました。

島根県雲南市木次町寺領

御室山の山麓には、須佐之男命が大蛇退治の時に使用した「八塩折の酒」を造らせた釜跡とされる「釜石」と呼ばれる岩があります。近くには、須佐之男命と稲田姫を祀る布須神社もあります。

島根県雲南市大東町下佐世

須佐之男命が佐世の木の葉を頭に挿して躍らせたとき、落ちた枝を地面に挿させたことから「佐世」という地名になったと伝えられる。佐世神社には、その枝が成長したとされるシイの巨木が残っています。

島根県雲南市大東町須賀

須佐之男命がヤマタノオロチを退治し、稲田姫とともに八雲山の麓に至ったとき、「吾此地に来て、我が御心すがすがし」と言われたことから、この地域を須賀と呼ぶようになりました。須我神社は、男命が造ったとされる「日本初の宮」。また、男命がこの地に美しい雲が立ち上がるのを見て「八雲立つ　出雲八重垣妻ごみに　八重垣つくる　その八重垣を」と詠んだことから、和歌発祥の地とも伝えられています。映画「うん、何？」のロケ現場にもなりました！

島根県雲南市加茂町神原

酒を飲んだヤマタノオロチが枕にして寝た山とされています。付近を流れる赤川の治水工事のため、残念ながら現在はその全貌はなく、その一部が残されています。草枕山付近には「八口神社」があり、須佐之男命はここから矢を放ち、ヤマタノオロチを仕留めたと伝えられています。

島根県雲南市加茂町三代

須佐之男命は、この地で大蛇の尾を開き「天叢雲剣（あめのむらくものつるぎ）」を取り出したと伝えられています。斐伊川の氾濫とともに川床が上がったことなどから、数回社地を移転。現在の御代神社となっています。