
禅定寺所蔵・不動明王立像を雲南市指定有形文化財に指定しました
禅定寺・不動明王立像
天台宗の古刹として知られる禅定寺(雲南市三刀屋町乙加宮)が所蔵する「不動明王立像」(1躯)を、雲南市指定有形文化財(彫刻)に指定しました。
この不動明王立像(像高:97.2cm)は、禅定寺本堂の須弥壇上に安置されていましたが、調査の結果、平安時代後期(12世紀)の都の流行に準じた洗練された作風を有することが明らかになりました。また、不動明王は禅定寺のような密教寺院で厚く信仰された尊格の一つですが、現在のところ、県内に伝わる不動明王の古像はそれほど多く知られておらず、その点でも非常に貴重な作例です。
本市は密教系の山岳寺院が集中する地域として県内でも有数であり、本市域で栄えたであろう密教文化の具体相を知る上で欠かせない存在として評価されます。
なお、現在、本像は島根県古代出雲歴史博物館に寄託されており、禅定寺で拝観することはできません。
今回の指定により、雲南市指定文化財の指定件数は63件(うち、有形文化財〈彫刻〉は12件)となります。
(正面)
(左側面)
(背面)
(写真:雲南市教育委員会)
お問い合わせ先
- 教育委員会 文化財課
- 〒699-1392
島根県雲南市木次町里方521-1 - Tel 0854-40-1075
- Fax 0854-40-1079
- bunkazai@city.unnan.shimane.jp
(注意)メールアドレスの「@」は半角「@」に書き換えてください。