市報うんなん2015年12月号

雲南病院だより
市立病院改築事業の工事に着手しました
市立病院では、平成25年度から病院改築事業の基本設計に取り組んできましたが、11月2日(月曜)から本格的な建設工事を開始しました。当面は、新本館を建設するために南棟4階の改修、既存施設の解体、外構工事を行い、平成28年の夏ごろから新本館の基礎工事を進める予定としています。
市立病院の6つの施設整備方針
市立病院では、基本理念「地域に親しまれ、信頼され、愛される病院」のもと、地域に根差した医療環境の提供をめざし、6つの施設整備方針に基づき病院建設工事を進めます。
1 患者・家族等の利用者の視点に立った施設
・やさしい療養環境とプライバシーに配慮
・誰にでもわかりやく、使いやすい施設(ユニバーサルデザインの展開)
2 安心・安全な施設
・免震構造の採用など災害時に医療提供ができる施設
・院内の感染防止など医療安全対策を強化した施設
3 環境の変化や多様化するニーズに効率的で柔軟に対応できる施設
・外来や病棟などの標準化を図り弾力的な運営が可能な施設
・将来の改修、増改築を見据えた施設
4 地域医療の向上と人材教育に積極的に取り組む施設
・適切なサービスをめざし、カンファレンスなどを行う諸室を設置
・医療従事者の研修・教育ができる施設
5 公立病院として経済的で効率の良い施設
・合理的な施設計画と新規導入費用の最小化を図った施設
・施設の標準化、共有化を図り、長期利用が可能な施設
6 周辺環境や地球環境に配慮した施設
・自然換気、自然採光などの自然エネルギーを充分に取り込む施設
・バイオマス設備の導入など環境に配慮した施設
病室![]() 入院患者さんの療養環境にふさわしい清潔感があふれる病室 |
エントランスホール![]() 木彫ルーバーのデザインを基調とした明るい空間 |
病院駐車場の利用について
病院建設工事に伴い、駐車場が一部使用できなくなります。大変ご迷惑をお掛けしますが、代替駐車場を用意しますので、ご理解とご協力の程、よろしくお願いします。
期間 平成27年11月1日~平成30年3月31日
場所 下の図のとおり
各種市立病院建設工事の受注者
市立病院建設工事(建築主体)
鹿島建設・植田建設・梅木建設特別共同企業体
市立病院建設工事(電気設備)
中電工・三和電工・八興電気特別共同企業体
市立病院建設工事(機械設備)
三晃空調・イマックス・島根水道特別共同企業体
市立病院建設工事(解体撤去)
株式会社植田建設
当面の予定
平成27年11月 建設工事着手
工事概要
・南棟4階の改修
・倉庫、医師住宅の解体
・中央水路の布設替
平成28年3月 南棟の改修完了
平成28年4月~5月 療養病棟の移転
問い合わせ先
病院建設室 電話0854-43-2476 または 総務課 電話0854-43-2442
第2回 男の健康道場
久野地区振興会では、地域の福祉活動の中心を担う福祉推進員さんを中心に「男の健康道場」を企画、開催されています。
「男の健康道場」とは、病院嫌いの男性のために企画された場です。開催時間を仕事の後に設定し、おいしい食事やお酒を囲んで男性が大好きな飲み会のような雰囲気を演出されています。そこに医師や保健師や栄養士などの専門職も交えて、日ごろ気になっているけど聞きにくい身体のことをざっくばらんに話し合える場として開催されています。
第2回男の健康道場には50人以上の男性が集まる賑やかな場となりました。当院の大谷 順(おおたにじゅん)院長と新田多智子(にったたちこ)管理栄養士も参加し、大谷院長からは男性特有の疾病(前立腺疾患など)で気を付けること、新田管理栄養士からは塩分摂取量チェックの重要性について説明しました。
▲男性特有の疾病について説明する大谷院長
島根メディカルラリー
10月25日(日曜)、島根県消防学校で島根メディカルラリーが開催され、当院からは医師や看護師等が参加しました。
メディカルラリーとは、医師・看護師・救急救命士・救助隊員からなる医療チームが、救急医療現場での活動や技術を競い合う競技会のことです。今回の競技会には、県内の10チームが参加し、日ごろの訓練の成果を発揮しました。雲南チームには、当院の笠 芳紀(りゅうよしのり)医師・原(はら) めぐみ看護師、雲南消防より救急救命士・救助隊員が参加しました。このような活動や合同勉強会などを通して、雲南地域の連携を強め、1人でも多くの命が助けられるように、常にスキルの維持向上に努めていきたいと思います。
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市民の皆さんには、救急時の対応について、出前講座で指導をしていますので、ぜひ活用ください。
出前講座に関する問い合わせ先
雲南市立病院総務課 電話0854-43-2441(担当:新田、矢田)
あなたの禁煙を応援します ~保険証を使用して禁煙治療ができます~
市立病院では、皆さんの禁煙を積極的に応援します!
~はじめに~
いつでもやめられると思って吸い始めたのに、いつの間にかたばこと離れられなくなってしまうのはなぜでしょう。これは、たばこの煙に含まれるニコチンが、麻薬にも劣らない強い依存性をもつからです。喫煙は、単に習慣や嗜好ではなく「ニコチン依存症」という病気なのです。欧米では、ニコチン依存症を「再発しやすいが、繰り返し治療することにより完治しうる慢性疾患」と定義しています。
~禁煙外来を利用される方へ~
保険を利用して禁煙外来を行うには、以下の3つの条件を満たした方なら、どなたでも受けることができます。なお、5~7回の外来受診を12週の間に受けていただくことが必要です。
(1) ニコチン依存症のスクリーニングテストの10項目のうち5項目以上に該当する方
[スクリーニングテスト]
※当院にお越しいただき、テストを受けてください。病院ホームページでテスト内容はご覧いただけます。
http://unnan-hp.jp/publics/index/7/
(2)「1日の喫煙本数」x「喫煙年数」が200以上の方
(3)直ちに禁煙するつもりがあり、禁煙外来の説明後に「禁煙宣言」ができる方
禁煙外来では禁煙に向けてのアドバイスや一酸化炭素濃度の測定、禁煙補助薬(チャンピックス、ニコチンパッチ) の処方を行いなが ら禁煙の成功を応援します。
たばこは「百害あって一利なし」です。ぜひ、禁煙 にチャレンジしてみませんか!
費用はいくらかかるの?
チャンピックス(内服薬)使用の場合
診療内容 | 自己負担額(3割) (概算額) |
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初診料(1回)+再診料(4回) | 2,260円 |
ニコチン依存症管理料(計5回) | 2,870円 |
薬剤料(チャンピックス) | 11,300円 |
院外処方箋料 | 820円 |
合計 | 17,250円 |
※この表は、5回ある受診の合計です。
※薬剤(チャンピックス)を標準的な用法・用量で12週間使用すると仮定。
※他の疾患の治療に併せて禁煙治療を受ける場合、初診料および再診料については重複して支払う必要はありません。
毎週火曜日と木曜日の午前中に外科外来で行っています(要予約)
展示コーナーの紹介
院内には地域の皆さんの協力により、様々な作品展示を行っています。ぜひご覧ください。
玄関ロビーには、大東おりづる会の皆さんの作品が展示してあります。
内科前フロアには、MOA(モア)美術館と題して雲南地域児童の皆さんの作品が展示してあります。