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市報うんなん2015年11月号

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未来をつくる若者チャレンジ

市が毎年実施している若者チャレンジ支援『幸雲南塾』の塾生を紹介します。

第7回目は酒井聖文(さかいまさふみ)さん(幸雲南塾4期生)です。

~多様性が生まれる場所をつくる~

―幸雲南塾に最初から関わっていましたか?

平成22年8月に雲南市に移住し、掛合町波多のキャンプ場の管理人をしていましたが、もっと雲南市でのつながりもほしかったし、活動を広げていこうというタイミングで、人材育成の事業を一緒にしませんかと市の方から声をかけていただいたことがきっかけで幸雲南塾の事務局になりました。1~4期まで事務局として関わり、4期は塾生も兼ねました。

―どう変化してきましたか?

1期の頃は、誰もがゴールを想像できていなくて、「起業家をつくるのか」「ネットワーク化をめざしたサークルなのか」と迷っていた時期がありました。最初は内輪の勉強会に近く、地元との関わりは薄かったのですが、やっているうちに地元からの一般聴講が増え、お父さんお母さんの目線で「大丈夫か」「今後が気になる」という風になっていったのは嬉しかったですね。1期から4期で合計60人が卒業しました。

―運営、塾生としてどんなことが学びになりましたか?

何か取り組みを始めるときの過程など、議事録をとりながら「ああこうやって考えればいいんだ」と、とても勉強になりました。当時は掛合町のみだった自分の視野も、雲南市全体、島根県、中国地方へと広がりました。徳島県神山町(かみやまちょう)、海士町、岡山県西粟倉村(にしあわくらそん)など、地域づくりの最先端の地域への視察では、本当に大きな学びと気づきがあり、その後の自分の活動に大きく影響を与えてくれました。4期生として取り組んだ空き家再生プロジェクト「場づくりの学校」も自分にとってはチャレンジで、当初は不安もありましたが、一般聴講の方から建築の専門家を紹介してもらったことで、プロジェクトが大きく前進しました。
「場づくりの学校」を通じて完成したコワーキングスペース&シェアオフィス「三日市ラボ」が今年5月にオープンしました。今では雲南市で“何かしたい”と思うUIターン者が集まる拠点になっています。事務所として7組に利用していただいて、IT、経営、教育、まちづくり、映像制作など専門分野は多岐に渡ります。
ここの屋号は田辺鍛冶屋で、元々ものづくりが行われてきた場所です。それにならって、三日市ラボに行き交う様々な人との交わりの中で、モノづくり・コトおこしという地域課題解決に向けたプロジェクトやビジネスが起き、さらに雲南市を盛り上げるきっかけとなる拠点をめざして、今後も場づくりを実践していきます。


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