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市長所信表明(3月定例会)

 
市長所信表明(平成25年雲南市議会3月定例会)

 雲 南 市 議 会 3 月 定 例 会
平成25年雲南市議会3月定例会開会に際し、市長の述べました「所信表明」の全文を掲載しますので、ご覧ください。

■ 所信表明全文
   所信表明全文

平成25年2月28日
雲南市長 速水雄一
 
 
 
市長所信表明(平成25年雲南市議会3月定例会)

■ 全文
 平成25年雲南市議会3月定例会の開会にあたり、市政における私の基本的な考え方を申し上げ、議員の皆様をはじめ市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 始めに、地方行財政の動向についてであります。
 昨年、国政におきましては、衆議院議員選挙の結果、自民、公明両党を中心とする政権が約3年ぶりに復活することになりました。選挙の争点となった経済対策やエネルギー政策、外交問題、社会保障など、山積する課題に対し真正面から真摯に取り組んで頂くことを期待しております。特に、去る1月には、日本経済再生に向け、長引く円高・デフレ不況から脱却し、雇用・所得の拡大を目指すため、10兆円規模の「日本経済再生に向けた緊急経済対策」が閣議決定されました。この緊急経済対策は、「復興・防災対策」「成長による富の創出」「暮らしの安全と地域活性化」の3分野を重点とし、経済効果は実質国内総生産(GDP)を概ね2%押し上げ、雇用創出効果は60万人程度を見込むものとしております。
 こうした国の動きを受け、雲南市においても地域活性化・経済対策として国の補正予算等を活用し、一般会計では、大東小学校、阿用小学校、久野小学校の校舎並びに久野小学校、斐伊小学校の屋内運動場の耐震化事業、松笠交流センター整備事業、交付金道路整備事業、除雪機械整備事業、公園施設整備事業、中山間地域総合整備事業等総額5億2千1百万円、生活排水処理事業特別会計では、農業集落排水施設機能診断事業1千6百万円、水道事業会計では、海潮地区簡易水道整備事業2億円を計上し、事業の一部前倒しを実施することとしました。

 地域経済に対する緊急の対策としては、先の12月議会において、雲南市単独による地域経済対策の補正予算として、プレミアム商品券の発行、制度融資資金に対する保証料補助の拡充等を進めてきたところであります。
 プレミアム商品券については、雲南市商工会により販売を行っていただき、完売いたしたところですが、地域経済の活性化に向け、その効果を期待するものであります。
 さて、平成25年度の市政運営にあたっては、「安心・安全」、「活力と賑わい」、「健康長寿・生涯現役」への対応を課題として掲げ、その解決に向けて、次の7つの施策に取り組んで参ります。

 施策の1点目は、健康を増進し、高齢者や障がい者を支える医療と福祉の充実です。
 まず、雲南市立病院及び掛合診療所についてであります。
 雲南市立病院については、平成25年度において基本設計に着手し、平成28年度の新棟完成に向け取り組んで参ります。また、掛合診療所では、平成25年度においてⅩ線TV装置などの医療機器の更新を予定しております。
 今後も雲南市立病院及び掛合診療所において、計画的に医療機器の更新を図り、質の高い医療サービスの提供に努めて参ります。

 続いて、健康づくりの支援についてであります。
 雲南市では、すべての市民が健康でいきいきと暮らしていけるよう、市民・各種団体と行政がネットワークをつくり、健康的な生活習慣や健康づくりを支援するまちづくりを進めるため、雲南市健康づくり推進協議会を、去る1月に設立いたしました。今後は、雲南市総合保健計画等の審議検討や各種健康診査、健康相談、保健指導、健康教育、その他健康づくりのための具体的助言を頂きながら、健康長寿を目指して参ります。

 続いて、中国からの大気汚染物質への対策についてであります。
 中国のスモッグに起因する微粒子大気汚染が、日本にも影響を及ぼすことが懸念されています。雲南市では、国や県からの情報収集に努め、市のホームページやデータ放送で情報提供を行ってきたところであります。また、子どもや高齢者対策として、保育所や学校施設、高齢者施設等には、インフルエンザの予防対策も含め、マスクを配備いたしました。なお、国において、現在の環境基準とは別に国民に注意を呼びかけるための値を暫定的に設定し、その対策指針が昨日示されたところであり、それらを踏まえ、市民の健康を守るために注意喚起と予防対策を進めて参ります。

 施策の2点目は、地元企業、商店の振興と企業誘致、観光の振興です。
 まず、新たな企業団地の整備についてであります。
 間近に迫った中国横断自動車道尾道松江線の全線開通による効果を活かした企業立地を促進していく必要があります。しかしながら、現在、市内の企業団地は、昨年6月に南加茂企業団地が完売したことにより、木次町山方地内の藤が丘企業団地の約1ヘクタールを残すのみとなっています。
 こうした状況を受けて、新たな企業団地の整備に向けた産業集積拠点形成アクションプランを策定いたしました。このプランでは、既存企業の一定の集積が見られる木次拠点工業団地等に隣接する加茂町南部地域を、産業集積拠点エリアとして位置付けたところです。さらに、その可能性や課題等について整理し、尾道松江線沿いの加茂町地内加茂バスストップ周辺の市有地を中心に、優先的に団地整備を進めていく方向を定めたところです。今後は、基本設計や地元調整など、早期に団地造成に着手できるよう取り組みを進めて参ります。
 一方、地域に密着する中小企業の振興に関し、基本理念や市の責務、中小企業者の努力事項を明らかにし、市の施策の基本事項を定めた中小企業振興基本条例を商工会等との十分な協議、検討を重ねながら、平成25年度中に制定できるよう取り組みを進めて参ります。

 続いて、観光の振興についてであります。
 古事記編さん1300年を期に取り組んでいる「神々の国しまねプロジェクト事業」は、昨年の「神話博しまね」において、約73万人の方々に訪れていただいています。
 プロジェクト最終年を迎える本年は、平成の大遷宮、出雲大社の本殿遷座祭が執り行われ、神話が息づく雲南市にも多くの方々に訪れていただく機会であります。
そこで、市内の神楽8社中の勇壮な舞が繰り広げられる第8回雲南市神楽フェスティバルを、3月10日(日曜)午前10時から雲南市加茂文化ホール ラメールにおいて開催いたします。
 さらに、古事記に取り上げられる古くからの名湯「海潮温泉」「出雲湯村温泉」、「須我神社」等を活用した雲南市の認知度の向上への取り組みと合わせ、施設の充実が必要であります。特に国民宿舎清嵐荘については、現況調査を現在行っているところでありますが、50年の歳月を経た施設であり、老朽化は否めない状況にあります。今後、最終的な調査の結果を踏まえ、協議検討を重ねたうえ、本年9月頃には清嵐荘の改修方針を明らかにして参ります。

 続いて、島根ふるさとフェアについてであります。
 去る1月19日、20日の両日、16回目を迎える島根ふるさとフェアが広島市で開催され、市からも11の事業者が出展されるとともに、軽トラック市にも市内2事業者が参加されました。出店者の皆様には積極的に雲南市の特産等のPR販売に努めていただいたところです。
 また、雲南市、奥出雲町、飯南町の行政・JA・商工会の女性職員で取り組む「おくいずも女子旅つくる!委員会」により、それぞれの市町の情報発信を元気に行ったところです。

 続いて、さくら祭りについてであります。
 雲南市さくら祭りは、期間を3月21日から4月21日の間に設定し、メインイベントは4月6日、7日の両日に開催する予定としております。
 本年も、各種イベントを開催し、例年にも増して多くの方々に訪れていただくことを期待するところであります。

 続いて、道の駅「たたらば壱番地」についてであります。
 中国横断自動車道尾道松江線の中国自動車道から吉田掛合インタ-チェンジ間が、3月30日に供用開始となることに合わせ、雲南吉田インタ-チェンジで建設している雲南市で4番目となる道の駅「たたらば壱番地」がオ-プン致します。
 陰陽の新しい大動脈となる尾道松江線の島根県東部の玄関口、また、雲南市の南の玄関口として、魅力ある情報発信や、高速道路利用者のハイウェ-オアシスの役割を「たたらば壱番地」に期待するものであります。
 この施設管理をされる㈱吉田ふるさと村との連携を図りながら、道の駅を核として、雲南市の活性化に繋がるように取り組んで参ります。
 
 続いて、鉄の道文化圏推進協議会の取り組みについてであります。
 雲南市、安来市、奥出雲町で構成する鉄の道文化圏推進協議会では、3月16日、17日に鉄の道文化圏域たたら公開講座及び文化圏域ツアーを計画しております。
 16日の公開講座には、講師に秘密結社鷹の爪「吉田くん」の作者であり、映画監督、映像クリエイターとして活躍されているFROGMAN(フロッグマン)氏をお招きし、基調講演を行います。その他、パネルディスカッション、小だたら操業、奥飯石神楽の上演等を予定しています。
 翌17日には、雲南市、安来市、奥出雲町の「たたらゆかり」の地を巡るツアー「鉄の道紀行」を企画しております。是非、多くの皆様にお出かけいただきますようお願いいたします。

 施策の3点目は、美しい自然と田園風景を守る農業・林業の振興です。
 まず、全国和牛能力共進会についてであります。
 雲南市出品対策協議会では、第10回全国和牛能力共進会の総括と次回第11回宮城全国和牛能力共進会に向けた取り組みに関して議論を深めて参りました。関係の皆様方からの「早期に次の取り組みを開始すべき」とのご意見を受けており、島根県の改良・出品方針などを受け、具体的な対策を決定した上で、4年後には必ず県代表となり上位入賞できますよう全力で取り組んで参ります。
 また、横田、頓原、三刀屋及び赤来のJA雲南肥育センターにつきましては、1市2町の繁殖農家の皆様による利用の検討を進めております。今後、早期に和牛農家による繁殖経営がスタートできますよう進めるとともに、畜産の振興をより一層図って参ります。

 続いて、放射性セシウムを含んだ堆肥の処理についてであります。
 放射性セシウムを含んだ堆肥は早期の最終処分が困難なため、現在、施設内で保管されています。このうち吉田肥育センター分につきましては、JAよりセンター敷地内に新たな保管施設を建設し、さらに安全な保管に努める考えが示され、雲南市としても、JAとともに地元の皆様方への説明を行い、このたびご了解を頂いたところです。今後、早期に処理が完了し、より安全性が確保されることを期待しております。

 施策の4点目は、地域自主組織活動の支援と、市役所と6つの総合センターのネットワーク機能の強化です。
 まず、平成25年度からの地域づくりについてであります。
 交流センター移行3年目の検証結果を踏まえ、地域自主組織が交流センターを活動拠点として、より一体的に活動が展開できるよう、交流センター職員を地域自主組織で直接雇用していただく方式に改めます。加えて、地域福祉については、地区福祉委員会の仕組みを雲南市社会福祉協議会で見直され、地域でより一体的に推進できる態勢に変更される見込みです。さらに、地域自主組織の運営や活動のための交付金は、地域実態に応じた従量加算方式を導入するとともに、業務実態に応じて人的配置を充実できるよう拡充いたします。地域自主組織の皆様におかれましては、制度改正にともない、様々な懸念もあろうかと存じますが、雲南市といたしましては、まちづくりの重要なパートナーとして地域自主組織の皆様との意思疎通をより密にし、仮に地域内において何らかの問題が生じた場合であっても、そうした問題を看過することなく、解決に向け真摯に取り組んで参る所存です。
 また、今回の見直しに合わせ、交流センターの施設整備計画についてもまとめたところであり、一定の整備基準や判断基準のもとで、今後計画的に整備していきたいと考えています。
 なお、地域委員会につきましては、平成17年度から4期8年にわたり精力的に活動していただきましたが、このたびの見直しに伴い、本年度末をもって発展的に廃止することとし、係る条例案を本議会に上程しています。地域委員を歴任していただいた皆様に厚くお礼申し上げますとともに、今後は行政と地域自主組織などが対等な立場で直接協議する円卓会議方式に移行し、より一層協働のまちづくりを進めて参ります。

 続いて、雲南市新庁舎建設についてであります。
 新庁舎の基本設計につきましては、最終的な取りまとめの段階となっており、この間、ワークショップにご参加いただいた市民の皆様には、大変貴重なご意見等をいただき、感謝いたしております。
 平成25年度には、この基本設計に基づき実施設計を行い、平成26年度から工事に着手する予定としており、今後は、一日も早い完成を目指し取り組んで参ります。

 続いて、雲南市行政組織見直しについてであります。
 総合センターのあり方については、この2年の間、議会や雲南市行政組織見直し検討委員会で協議いただき、また、市政懇談会等を通じ意見を伺いながら、最終方針を決定しました。最終方針では、総合センターについては、引き続き6町に設置することとしております。業務については、平成28年度から窓口業務、地域づくり支援業務、災害・防災対応関係業務等の自治振興課業務と、保健福祉関係業務の受付、相談等を行って参ります。現在の事業管理課業務については、新庁舎完成に併せ本庁に集約し、担当部局において対応したいと考えております。市民サービスの低下をきたさないよう努めて参りますので、ご理解を頂きますようお願い致します。


 施策の5点目は、安心して産み、育てる子育て環境の充実です。
 まず、子ども医療費助成事業についてであります。
 雲南市誕生以来「子育てするなら雲南市」をスローガンに、子育て支援の充実を重点施策として参りました。特に、乳幼児等医療費助成事業につきましては、平成22年度から就学前児童の医療費の自己負担分全額助成を実現してきたところですが、中学校卒業までの拡充を目指し、平成25年7月からは対象を小学校6年生にまで拡大するとともに、名称を「子ども医療費助成事業」に変更し実施して参ります。

 続いて、不妊治療費助成についてであります。
 現在、不妊症の夫婦に対する一般不妊治療費助成事業を行っておりますが、高額な治療費を要する特定不妊治療に対する支援策として、平成25年度から特定不妊治療費助成事業を新設し、妊娠を望む夫婦の経済的な負担軽減による子育て支援の充実を図って参ります。

 続いて、就学前の教育・保育の一体的環境の整備についてであります。
 木次幼稚園と木次保育所の幼保連携型による認定こども園について、認定申請を行っておりましたが、昨年12月末に島根県知事より認定を受けました。これにより、本年4月から「木次こども園」を開設し、幼児教育・保育及び子育て支援機能の充実を図って参ります。
 また、掛合保育所につきましては、平成26年4月の保育業務委託に向け、引き続き保護者の皆様と協議を進めながら、業者選定の準備を進めて参ります。
 児童クラブ等施設整備につきましては、老朽化により地元から要望の出ておりました加茂放課後児童クラブ施設を平成25年度に建替えるなど、幼児期の学校教育・保育の更なる充実・向上に向けた環境整備を図って参ります。

 施策の6点目は、安心・安全な教育環境のもと、子ども達が伸び伸びと楽しく学び、成長できる教育の振興です。
 まず、雲南市のいじめ対応についてであります。
 本年度、小中学校の管理職を対象にいじめの未然防止・早期発見に向けた研修会を開催しました。また、いじめに対する基本認識や早期発見のチェックポイント及び対応方法等をまとめたマニュアルを新たに教育委員会で整備し、各学校においてもこれを基に、従来のマニュアルを見直ししていただきました。これにより、これまでのいじめに認知件数は、小学校において1学期が15件、2学期が8件。中学校はメールによる誹謗中傷を含めて1学期が6件、2学期が3件でありました。小・中とも減少傾向にはありますが、引き続き生徒指導に関する学校訪問の実施、より良い学校生活を送るためのアンケート等対策を講じていき、更なる減少を目指す考えです。
 さらに、体罰への対応であります。学校教育法第11条の体罰禁止規定を待つまでもなく、絶対にあってはならないことであり、これまでも学校等へ指導して参りました。しかしながら、調査の結果、平成24年度の1・2学期中に教師による体罰が小学校において1件発生しておりました。この状況を受け、去る2月18日に、小・中学校の管理職、中学校の部活動主任、スポーツ少年団の指導者を対象とした研修会を開催いたしました。今後もこうした取り組みにより、体罰防止に努めて参ります。

 施策の7点目は、木質バイオマスや水力、太陽光などの自然エネルギーの活用です。
 まず、森林バイオマスエネルギー事業についてであります。
 整備を進めて参りました波多温泉「満壽の湯」へのチップボイラーの整備が、この度完了いたしました。3月18日から合同会社グリーンパワーうんなんによる、エネルギー供給が始まりますので、これを契機に更に取り組みを加速して参る所存であります。
 平成25年度におきましては、三刀屋健康福祉センターへのチップボイラーの整備を進め、給湯と空調への利用を図って参ります。
 さらに、林地残材などの市民参加型収集運搬システム並びに地域通貨「里山券」の利用を全市に拡大するとともに、森林組合による民有林からの残材搬出を促進するための助成制度や、市民の皆様による残材搬出を効率的に行うための機械導入に対する助成制度、加えてチップ以外の利用を促進するため、薪ストーブなどの導入促進助成を新たに創設して参ります。
 また、チップの利用用途の拡大を図るため、農業用小型チップボイラーの研究開発にも着手する考えです。このような一体的な取り組みにより、森林バイオマス資源の新たな需要をさらに創出して参ります。

 続いて、事業所用太陽光発電導入促進事業補助金の新設についてであります。
 一昨年の東日本大震災以降、国のエネルギー政策の見直しや自立分散型エネルギーシステムへの移行が打ち出され、昨年7月からは、固定価格買取制度がスタートするなど再生可能エネルギーの導入が進められています。
 雲南市では、平成17年度より住宅用太陽光発電設備の設置にかかる経費の一部を補助しておりますが、平成25年度より事業者に対する補助制度を新設することといたしました。これは、最大出力の合計値が10キロワット未満の太陽光発電設備を設置される経費に助成するもので、再生可能エネルギーの導入推進を図って参ります。

 以上、7つの施策を申し述べましたが、続いて、総合計画の体系に沿って平成25年度の取り組みを申し述べます。
 1点目は、市民が主役のまちづくりについてであります。
 近年、田舎で子育て環境を求めたり、地域貢献・社会起業を志す方が増加しております。こうした方達に、雲南市の定住支援情報を引き続き積極的に発信するとともに、農地付き空き家の活用や移住体験プログラムの提供など、雲南市ならではの移住支援策を展開し、若い世代のUIターン促進を図って参ります。
 特に最近では、「農ある暮らし」を求めての移住希望者が増加傾向にあることから、雲南市農業委員会との協議の結果、昨年11月、農業委員会総会において農地取得「下限面積」の見直しが図られ、市に登録された空き家物件に付随する遊休農地で、予め農業委員会の区域指定(地番指定)を受けた農地については、全国で初めて1アール以上で取得可能となったところであります。
 また、結婚対策においても、昨今の課題である未婚化・晩婚化の進行を止めるべく、地域自主組織、まちづくりグループ、NPO法人の皆様との協働により、結婚相談事業や若い男女の出会いの場の創出などに、引き続き取り組んで参ります。

 2点目は、定住環境の充実についてであります。
 まず、地籍調査事業の推進についてであります。
 現在、雲南市における地籍調査の進捗率は大東町が76%、三刀屋町が47%であり、その他の4町は全て完了しております。特に山林部における境界の管理が年々困難となってきている状況を踏まえ、平成25年度より推進体制を強化し、平成36年度末の完了を目指して参ります。

 続いて、雲南市都市計画マスタープランの策定についてであります。
 都市計画マスタープランは、都市計画に関する基本的な方針を定めるものであり、市の将来都市像を示すとともに、都市施設の整備方針を明らかにするものであります。策定委員会との連携を緊密に図りながら、より質の高いプランとなるよう平成25年度中に策定して参ります。

 続いて、住宅改修促進事業についてであります。
 住宅改修促進事業は、安全で快適な住まい環境づくりの促進を支援し、加えて経済活性化への期待に応えることを目的として昨年7月から取り組んでおります。平成25年度からは、補助金の利用度がより一層高まるよう、助成メニューを見直して取り組んで参ります。

 続いて、中国横断自動車道尾道松江線の開通記念事業についてであります。
 中国自動車道から吉田掛合インタ-チェンジ間が完成することを祝し、庄原市・三次市・雲南市の3市による開通記念プレイベントを計画しております。
 3月10日には、庄原市と三次市の主催により、口和インタ-チェンジを会場に、3月17日には、雲南市の主催により「たたらば壱番地」を会場にそれぞれプレイベントが開催の予定です。是非、多くの皆様の参加をお待ちしております。
 同じく3月17日には、西日本高速道路株式会社により整備が進められてきました加茂岩倉パ-キングエリアがオ-プン致します。このパ-キングエリアから、加茂岩倉遺跡に直接散策できるよう、手続きを進めて参ります。

 続いて、雲南市道路整備計画についてであります。
 合併前からの継続路線の市道改良につきましては、平成24年度で概ね完了したことから、今後10年間を見据えた道路網の整備計画を策定しました。この道路整備計画では、優先度や緊急性のほか、6町村の道路整備バランス等を考慮した路線選定を行うこととしており、今後も着実に、市民の皆様の安全と利便性の向上を目指したインフラ整備を進めて参ります。

 続いて、雲南市道路維持管理計画についてであります。
 道路付属施設の老朽化や車両の大型化による路面損傷など、施設更新や道路補修の要望はますます増加する傾向にあります。また、近年、頻発している、豪雨、豪雪、地震などの自然災害の際には、容易に寸断されない交通網の確保が強く求められるようになっております。これらを踏まえ、日常的な道路の維持管理の基準と修繕計画を定めることを目的に、雲南市道路維持管理計画を策定いたしました。この計画に基づき、点検等を強化するなど、道路を常時良好な状態に保つとともに、危険箇所や老朽箇所について、計画的に修繕、更新を行って参ります。

 続いて、市民バス再編計画の取り組みについてであります。
 平成23年度策定の市民バス再編計画に基づいた、デマンド型交通システムの海潮及び鍋山地区での実証運行の継続を経て、平成25年度から大東町及び三刀屋町の全域での運行拡大に取り組んで参ります。また、市内他地域においても、地域の声を聞きながらデマンド型交通システムの導入を検討して参ります。

 続いて、飯南町生活路線バス赤名吉田線の運行開始についてであります。
 本年4月より松江・出雲から広島間を結ぶ高速バスが、国道54号から中国横断自動車道尾道松江線に路線変更して運行されることに伴い、これまでの国道54号沿線での乗降利用が不可能となることから、飯南町や島根県とともに、走行ルートや財政負担等について協議した結果、飯南町営バスによる飯南町生活路線バス赤名吉田線を代替路線として運行することとしました。
 この路線は、飯南町上赤名の「赤名駅」から雲南市掛合町の道の駅「掛合の里」を経由し、吉田町道の駅「たたらば壱番地」を結ぶ全長45キロ間を、1日5往復運行するもので、「たたらば壱番地」に隣接する停留所において、松江・出雲行きあるいは広島行き双方の高速バス利用が可能となるものです。

 続いて、出雲エネルギーセンターの施設更新後の対応についてであります。
 現在、吉田町及び掛合町内から排出される可燃ごみについては、いいしクリーンセンターで収集梱包し、出雲エネルギーセンターで処理を行っています。しかし、出雲エネルギーセンターが稼働後10年を迎えたことから、去る2月1日に出雲市、大田市、雲南市、飯南町の関係4自治体の首長で協議を行い、耐用年数が経過する平成34年度からは、雲南市と飯南町で構成する事務組合と出雲市、大田市がそれぞれの責任で手立てを行うことの確認をいたしました。
 今後、次期可燃ごみ処理施設について、雲南市・飯南町事務組合の枠組みを基本に、施設整備や維持管理のあり方、広域連携の展開等について検討して参ります。

 続いて、汚泥共同処理施設整備事業についてであります。
 雲南広域連合では、し尿及び浄化槽汚泥等を処理する雲南クリーンセンターが老朽化したことから、隣接する雲南市の公共下水道施設である木次三刀屋浄化センターの水処理施設を活用した、次期汚泥処理施設の整備計画を策定しました。このほど関係機関等との整備に向けた調整が完了したことから、平成28年度内の供用開始を目指し、平成25年度から整備事業を開始して参ります。

 3点目は、安心安全のまちづくりについてであります。
 まず、第5期雲南地域介護保険事業計画の推進についてであります。
 平成26年度に、三刀屋地域へ新たな社会福祉法人による特別養護老人ホーム50床、短期入所10床の開設が決定しており、平成25年度は建設費用を支援いたします。一方、掛合町の「えがおの里」は、平成27年度に20床の増床が計画され、平成25年度に設計、平成26年度に増床工事を実施する予定です。
 また、福祉施設の宇寿荘・笑寿苑の土地については、既にかも福祉会に有償譲渡していますが、建物についても同じくかも福祉会に、本年4月1日に無償譲渡し、更に、きすき福祉会のさくら苑敷地の市有地を5月21日から有償貸付とするため、関係議案を本議会に上程しておりますのでよろしくお願いいたします。

 続いて、障がい者福祉の充実についてであります。
 本年4月1日から、「障害者自立支援法」が「障害者総合支援法」に改められ、障がい者の定義に新たに難病等が加わり、さらに平成26年4月1日からは、重度訪問介護の対象者の拡大、ケアホームのグループホームへの一元化が実施されます。一方、雲南市では、障がい者福祉計画に基づき、大東町幡屋地区に今年3月からあおぞら福祉会の新たな障がい者生活介護事業所が開設されます。平成25年度は、ひまわり福祉会により、障がい者グループ・ケアホームの新たな整備が予定されており、市としても設置に対し支援を行って参ります。
 また、本年4月1日から、障害者優先調達推進法(国等による障害者就労施設等からの物品等の調達の推進等に関する法律)が施行され、国や地方公共団体等の公機関には、物品やサービスを調達する際、障がい者就労施設等からの優先的・積極的に購入を推進することが求められています。雲南市におきましては、3月から先行して、市役所と総合センター間のメール便事業を、障がい者就労支援事業所に委託し、障がい者の就労支援の充実、啓発に努めて参ります。
 続いて、地域福祉の推進についてであります。
 地域で市民の福祉を支える大切な役割を担って頂いております民生児童委員及び主任児童委員の任期が本年11月30日をもって満了となります。各地区において推薦準備会を立ち上げ、委員の推薦をいただき雲南市民生委員推薦会で決定することとしています。
 また、平成25年度から社会福祉法人の指導監査および許認可事務が県から市へ権限移譲されることから、体制を整え業務を行って参ります。

 続いて、原子力防災についてであります。
 本年3月18日を期限として策定することとなっていた地域防災計画(原子力災害編)をまとめ、また、島根県と連携して調整してきた原子力災害に備えた広域避難計画を策定いたしました。今後、課題解決に努め、計画の充実を図って参ります。また、去る1月26日には今回、雲南市として初めて住民避難を盛り込んだ原子力防災訓練を実施したところであります。こうした経験を重ねて、今後の防災活動に活かして参りたいと考えております。なお、3月10日には、東日本大震災が起きた一昨年3月11日にちなみ、「原発を考える文化講演会」を三刀屋文化体育館アスパルにおいて開催いたしますので、多くの方の聴講をお願いいたします。

 4点目は、人が輝く教育・文化の振興についてであります。
 まず、学校適正規模適正配置についてであります。
 本年3月をもちまして、開校137年の歴史ある中野小学校を閉校することとなりました。地元やPTAの皆様など多くの関係者にこれまで準備を頂き、3月24日に閉校式を挙行することとしております。今後は、地域の要望を受け、閉校後の地域づくりを支援していくため、地域おこし協力隊員を1名配置したいと考えております。
 また、これまで協議をして参りました温泉小学校と温泉幼稚園につきまして、地元の皆様との協議が整い、平成26年3月31日をもって閉校、閉園することを決定いたしました。平成25年度には複式学級の調整に入ることとしております。今後、久野小学校につきましても、閉校に向け地元と協議を進めて参ります。

 続いて、青少年海外派遣等交流事業についてであります。
 平成25年度は韓国清道郡(ちょんどぐん)との相互交流の年であり、7月から8月にかけて雲南市からの中高生派遣と韓国からの学生受け入れを相互に行い、ホームステイ等を通じた国際交流に取り組む考えです。さらに、これまでは、雲南市からアメリカ・インディアナ州リッチモンド市への学校生徒等の派遣交流でしたが、平成25年度は、初めてリッチモンド市の中高生を雲南市へ受け入れる予定です。これを機に、両市の交流がますます発展していくものと期待しております。

 続いて、第23回日米草の根サミットしまね大会についてであります。
 財団法人ジョン万次郎ホイットフィールド記念国際草の根交流センター主催の第23回日米草の根サミットを、本年は日本が受け入れることとなり、7月2日から8日まで島根県において開催されることとなりました。アメリカ合衆国から約200名が県内各地に滞在し、草の根交流をする計画であります。雲南市といたしましても、市民の国際理解を深める好機と捉え、可能な限りの受け入れを行う考えです。
 いずれの事業につきましても、雲南市国際文化交流協会などとの協力連携のもと進めて参ります。

 続いて、雲南市人権施策推進基本方針の改訂版の作成についてであります。
 雲南市民一人ひとりの人権が尊重される社会の実現を目指して、平成19年に雲南市人権施策推進基本方針を策定し、同和問題をはじめとするあらゆる人権課題について、その早期解決のための施策を推進してきました。しかし、策定から6年が経過し、人権施策を取り巻く社会状況の変化や新たな人権課題が生じてきており、これらに柔軟に対応していくため、平成25年度において基本方針を改定して参りたいと思います。

 続いて、雲南市男女共同参画都市宣言及び記念式典の開催についてであります。
 平成20年に雲南市男女共同参画センターを開設してから5年が経過いたしま
した。男女共同参画社会の実現に向け、平成26年度には「第2次雲南市男女共
同参画計画(気づいて築くうんなんプラン)」の策定を目指しており、平成25年度に、行政、市民が一体となって「雲南市男女共同参画都市宣言」及び「記念式典」を行い、更なる気運の醸成を図るとともに、雲南市が取り組む姿勢を市内外に表明して参りたいと考えております。

 続いて、平成28年度全国高等学校総合体育大会ボート競技の開催についてであります。
 平成28年度全国高等学校総合体育大会は、岡山県を主会場に中国5県で開催され、島根県ではテニス、柔道、体操、新体操、ボートの4競技5種目を行うことが決定しました。このうち、ボート競技について「さくらおろち湖ボート場」での会場受け入れについて、雲南市と奥出雲町に対し、島根県教育委員会及び島根県高等学校体育連盟より依頼があったところです。「さくらおろち湖」及び周辺地域の活性化の推進も念頭に、誘致に向け積極的に検討して参ります。

 5点目、ふるさと産業の創出についてであります。
 まず、雇用促進住宅の取得についてであります。
 雇用促進住宅については、平成13年に閣議決定された特殊法人整理合理化計画により、早期に廃止あるいは譲渡する方針が示されており、市内にある雇用促進住宅木次宿舎、木次東宿舎及び加茂中宿舎の3宿舎についても、遅くとも平成33年度までにいずれかの対応が求められています。
 市では、3宿舎の取得について検討・協議を行って参りましたが、平成25年度において、これら3宿舎を独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構から有償で譲り受けて、引き続き定住促進住宅として管理・運営する予定であります。
 次に、これまで述べました施策を実現していくための行財政運営についてであります。
 まず、限定特定行政庁の設置についてであります。
 合併後、待望しておりました限定特定行政庁については、本年4月1日に開設する運びとなりました。これにより、建築確認などにおける業務の効率化及び市民サービスの向上を図って参ります。
 
 続いて、第2次雲南市総合計画の策定についてであります。
 現行の総合計画の計画期間は残すところ2年となっており、新たな総合計画の策定に着手いたします。なお、平成23年の地方自治法の改正により、市町村における総合計画の基本構想の策定義務はなくなりましたが、基本構想策定の必要性は変わらないものと認識しており、これまでと同じく議会の皆様にも関与いただく中で、策定を進めていく必要があるものと考えております。
 この策定にあたって、5月25日、26日には、雲南市が誕生以来、市民が主役となり地域特性を活かして取り組んできた活動を検証するとともに、これからの雲南市の将来ビジョンを考えるフォーラムを開催することとしております。

 続いて、合併10周年記念事業についてであります。
 来年、平成26年11月1日には合併10周年を迎えます。市政施行10年という節目を迎えるにあたって、「式典」の開催や「雲南市の歌(雲南市民歌)」の制定など記念事業を計画して参りたいと考えております。
 平成25年度において、全庁的な検討組織を立ち上げ、全体計画を立てて準備に入りたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。

 次に、本議会にご提案申し上げる議案等についてであります。
 平成25年度一般会計当初予算は、前年度比2.3%増の総額281億3千万円の規模で、平成23年度決算認定の際に市議会からご提言いただいた内容も踏まえて編成いたしました。新規・拡大事業としましては、地域づくり活動等交付金、子ども医療費助成事業、特別養護老人ホーム補助金、木次こども園運営事業、児童福祉施設整備事業、不妊治療費助成事業補助金、農地有効利用支援整備事業、バイオマス関連整備事業、道路安全確保維持修繕事業、雇用促進住宅取得事業、特別支援教育推進事業等について予算計上しています。
 また、補正予算につきましては、国の補正予算に係るもののほか、通常分として、一般会計では、退職手当特別負担金1億2千6百万円、除雪総務管理事業3千9百万円などの追加等の予算を計上し、特別会計等では、国民健康保険事業特別会計、簡易水道事業特別会計、生活排水処理事業特別会計、土地区画整理事業、ダム対策事業特別会計、清嵐荘事業特別会計、水道事業会計、工業用水道事業会計、及び病院事業会計で、それぞれ事業内容の変更等に伴う補正予算を計上しています。

 その外、議案として条例41件、規約改正1件、一般事件42件、諮問事項3件、報告事項1件を提出しておりますので、慎重にご審議いただき、可決賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 「生命と神話が息づく 新しい日本のふるさとづくり」に向け、平成25年度の市政運営に臨む所信の一端を申し述べ、開会にあたってのご挨拶といたします。