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地域おこし協力隊(たたら文化保存継承担当)の隊員募集について雲南市では、都市部の人材を活用し、地域力の維持・強化を図ることを目的に「地域おこし協力隊」を募集します。

地域おこし協力隊(たたら文化保存継承担当)募集!

【近代たたら操業】

■地域おこし協力隊(たたら文化保存継承担当) とは?
「たたら」は砂鉄と木炭を用いた日本古来の製鉄法のことで、雲南市吉田町に所在する重要有形民俗文化財「菅谷たたら山内」は映画『もののけ姫』(宮崎駿監督作品)に登場する「タタラ場」のモデルと言われています。また、平成28(2016)年には、『出雲國たたら風土記~鉄づくり千年が生んだ物語~』として日本遺産に認定されました。
雲南市では、この「たたら」を活かした地域振興・観光振興等に取り組んでいます。これまでも文化庁の補助事業等を活用し、市民の「たたら文化」に対するシビックプライド(地域に対する愛着や誇り)の向上や地域文化保存活動の促進、「たたら文化」を語り継ぐ人材(「たたら文化伝道師」)の育成などに取り組んできました。
今回、この地域固有の文化遺産である「たたら文化」の保存継承に意欲的に取り組み、地域振興や観光振興等につなげる仕組みを地域の皆さんや行政職員とともにつくりあげていただける地域おこし協力隊を募集します。

■業務内容
地域おこし協力隊(たたら文化保存継承担当)には、下記のような取り組みをしていただきたいと考えています。

(1)たたら文化の保存継承
(公財)鉄の歴史村地域振興事業団が実施する「近代たたら操業」や「小だたら操業」、「鍛冶体験活動」に従事し、地域固有の伝統的な文化の保存・継承を図ります。また、地域の関係者や企業、市役所等とともに「たたら文化」を活かした地域振興や観光振興につなげる仕組みを考えていただきます。

(2)たたら文化に関する調査研究、普及啓発活動
雲南市教育委員会や(公財)鉄の歴史村地域振興事業団が実施する調査研究事業に参加し、その成果を講演会等で発表していただきます。また、菅谷たたら山内や鉄の歴史博物館等における見学者への説明、見学パンフレット等の企画立案など、普及啓発活動をおこなっていただきます。

(3)雲南市たたらプロジェクト会議等の事業への参画
官民協働で組織する「雲南市たたらプロジェクト会議」(事務局:雲南市政策推進課、雲南市観光振興課、雲南市教育委員会文化財課)の事業に参画し、市民の「たたら文化」に対するシビックプライドの向上をともに推進していただきます。また、「日本遺産」に関する事業や文化庁補助事業に関する事業にも参画していただきます。

(4)地域おこし協力隊としての中間報告と活動発表
雲南市では、地域おこし協力隊の中間報告会(概ね10月)と活動発表会(概ね3月)を実施します。中間報告会は、活動状況を関係者が把握し、これからの活動内容や次年度の予算の検討に活かします。また、活動発表会は地域おこし協力隊の活動を広く市民の皆さまに知っていただくことを目的とします。

これらの活動は雲南市(教育委員会文化財課)と業務委託契約を結び、個人事業主として取り組んでいただきます。文化財課とのパートナーシップのもと、(公財)鉄の歴史村地域振興事業団や地域の関係者、市内・市外の企業・団体と事業を進めていきます。

※上記のメイン業務の他に、市や県、国の地域おこし協力隊員向けの研修会への出席、市の地域おこし協力隊についての情報発信のため、専用サイト等へ掲載する活動内容等に関する記事作成、市の業務(地方創生関係の業務、移住定住関係の業務等)に関連するイベントへの出席等、地域おこし協力隊員としての業務も適宜行っていただきます。

■募集の背景と想い
雲南市は、“砂鉄”と“木炭”を原料とする日本古来の製鉄法である「たたら製鉄」による和鉄の産地として栄えた地域です。当地における「たたら製鉄」は大正末期(約100年前)に終焉を迎えましたが、市内各所に「たたら製鉄」の関連施設や遺跡、有力な鉄師(たたら経営者)によって築かれた街並み、「たたら」に由来する神楽・祭事等の民俗文化が数多く残っています。
昭和61(1986)年には、旧吉田村(現雲南市吉田町)が「たたら製鉄」にまつわる有形・無形の文化遺産を保存、公開することを目的として「鉄の歴史村」宣言を行い、「鉄の歴史博物館」等の施設整備や資料の収集・保存、歴史的景観の保全等に取り組んできました。
しかし、社会構造や生活様式の変容、地域コミュニティの衰退により、「たたら文化」の担い手が徐々に減少し、その“記憶”を次世代へ伝えていくことが難しくなりつつあります。
そこで、本市では、「たたら」の歴史・文化の魅力や価値を市民とともに再確認し、共有することで、“シビックプライド”を醸成することを目的として、平成30(2018)年に「雲南市たたらプロジェクト会議」を官民協働で立ち上げました。この組織を通じて、本市の貴重な歴史・文化資源の掘り起こしや、「たたら文化」の見直し活動を全市的に進め、文化資源を活用した市民活動や地域づくりの活性化を促し、関係人口の拡大、観光・産業振興などにつなげていくことを目指しています。

【発掘調査現地説明会】

■サポート
(1)活動のサポート
活動にあたっては、雲南市教育委員会文化財課の職員がサポートを行い、市役所内の政策推進課・観光振興課等の関連部署の職員も協力します。また、本市において鉄の歴史文化の研究や公開に関する事業を行う(公財)鉄の歴史村地域振興事業団の職員の指導を受けます。

(2)暮らしのサポート
住まいのこと、買い物環境や暮らしの必需品など日常の暮らしのこと、子育て世帯には子育て環境のことなどの雲南市での暮らしの相談を、移住定住の専門スタッフ4名がサポートをしています。また、移住後は、UIターン者同士の交流会があり、仲間づくりや情報交換等ができる環境があります。

(3)総合的なサポート
雲南市では「地域おこし協力隊マネージャー」を配置しています。隊員や地域の関係者、市役所の関係者をサポートし、三者のより良い関係構築とお互いを活かしあった活動推進に努めています。マネージャーの三瓶裕美さんは、雲南市の地域おこし協力隊OGであり、全国や島根県の地域おこし協力隊のサポートにも携わっています。

こんなタイプの方にオススメ!
・ 大学等で鉄に関する歴史(考古学、文献史学)や金属工学を学んだ方
・ 「たたら文化」の保存継承に意欲があり、地域振興や観光振興に興味がある方
・ 「たたら」に対する並々ならぬ興味関心を有する方

こんなお仕事の経験や資格はとくに活かせます!
・  博物館・資料館等勤務
・  製鉄・鉄鋼・鉄工業関係勤務
・  鍛冶技術保有者

■業務イメージ
【1年目~2年目】
市の担当職員および(公財)鉄の歴史村地域振興事業団の職員とともに下記の業務を行いながら、地域の関係者等との関係を構築します。
・  「たたら文化」の保存継承
・  「たたら文化」の調査研究
・  「たたら文化」の普及啓発
・  「たたら文化」の情報発信(※自身の取り組みに関することも含む)
・  そのほか、市が実施する「たたら」関連事業に係る業務

【2年目~3年目】
上記業務に加えて、
・  任期終了後に向けた取り組み
を行います。

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お問い合わせ先

教育委員会 文化財課
〒699-1392
島根県雲南市木次町里方521-1
Tel 0854-40-1075
Fax 0854-40-1079
bunkazai@city.unnan.shimane.jp
(注意)メールアドレスの「@」は半角「@」に書き換えてください。

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