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第3回雲南市歴史文化講座を開催しました

内容

 11月18日(土)、大東図書館にて「第3回雲南市歴史文化講座」(演題「『出雲国風土記』所載の大原郡家と郡垣遺跡」/講師:雲南市教育委員会文化財課主幹・志賀崇)を開催しました。当日は約30名もの多くの方に、ご参加いただきました。

 今から約1300年前の天平5(733)年に完成した『出雲国風土記』は、ほぼ完存する唯一の『風土記』です。この『出雲国風土記』には大原郡の役所(郡家(ぐうけ))が移転したことが記されており、その所在地をめぐって江戸時代から現在まで論争が続いています。
 大東町仁和寺で見つかった郡垣遺跡は、7世紀末~8世紀前半の「郡庁(郡家の中心施設)」とみられ、ここが斐伊郷(現在の木次町里方周辺)に移転する前の大原郡の役所跡であった可能性が考えられます。また、8世紀中葉以降の「正倉(米を入れる倉庫)」と考えられる建物跡は、郡家が移転した後に置かれた施設とみられます。
 その他、「大原郡家が移転した理由」や「大原郡家が斐伊郷から再移転した可能性」、「再移転後の大原郡家に関連する施設が郡垣遺跡の周辺の調査で見つかった?」といった話も紹介し、参加者の皆さんは興味深く聞いておられました。古代大原郡の役所については、いまだ明らかになっていないことが多く、今後も継続的な調査が必要です。
 また、講座終了後も多くの方が質問されるなど、充実した講演会となりました。

郡垣遺跡の検出遺構図
上:Ⅰ期(7世紀末~8世紀前半)
下:Ⅱ期(8世紀中葉以降)


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〒699-1392
島根県雲南市木次町里方521-1
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