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市報うんなん2016年3月号

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未来をつくる若者チャレンジ

市が毎年実施している若者チャレンジ支援『幸雲南塾』の塾生を紹介します。

第11回目は糸原(いとはら)るいさん(幸雲南塾第1期生)です。

糸原さん

~チャレンジの当事者による若者チャレンジ支援~

―幸雲南塾をどの様に知ったのですか?

大学時代は海外に興味を持ち、国際政治を学びました。卒業後、島根県内の地域づくりに関わる機会があり、地域をより良くするために様々な動きが起こっていることを知りました。当時「社会起業」という言葉が出始めのころでもあり、ビジネスだけど社会のためになる様々な活動に興味を持つようになりました。そうした世の中の新しい動きをいろいろ追いかけていたら、雲南市に行き着きました。
幸雲南塾の初代塾長だった宮治勇輔(みやじゆうすけ)さん(NPO法人農家のこせがれネットワーク代表理事)のことも塾に参加する前から知っていて、宮治さんに会いたくて来たような感じでした。

―幸雲南塾に参加してどうでしたか?

幸雲南塾1期生の同期が個性的な人が多く、とても刺激を受けました。講師の話が面白く、毎回の講座をとても楽しみに通っていました。地域づくりを学ぶ塾と聞いていたのに行ってみたら起業をめざす内容だったので、宮治さんからのフィードバックも非常に厳しく、少し戸惑いました(笑)。ですが、地域を良くするために真剣に取り組んでいる先輩実践家の方の話を聞いて、自分の生き方を考え直すきっかけになりました。
宮治さんの「今できない人は一生できない」という言葉をよく覚えています。実際に起業した方から言われる言葉には説得力がありました。
私の塾生としてのプランは高齢者の得意なこととそれに学びたい若者をマッチングすることで、技術の継承と高齢者の生きがいづくりに繋げるというものでした。プレゼンに自分で撮影した動画を取り入れるなど、より伝わる発表にしたいと工夫し、投票で選ばれる来場者賞をいただきました。

―現在、NPO法人で若者チャレンジコーディネーターをされていますね。

ちょうど「おっちラボ」がスタッフ募集をしているということを知り、チャレンジしてみたいと思い応募しました。
「おっちラボ」は、幸雲南塾の卒業生を中心に2013年に立ち上げたNPOです。幸雲南塾に参加した若者が地域を良くする活動を継続していけるように、チャレンジを一緒に頑張る仲間として支援しています。幸雲南塾の卒業生で運営しているので、事業内容にチャレンジの当事者のニーズを反映させるよう意識しています。塾生の声を聞き、幸雲南塾も少しずつ中身をリニューアルしています。
地域で若者がチャレンジするためにどんな支援が必要か考え、地域の方や行政と連携して事業を実施しています。若い人たちのチャレンジを受け入れ見守ってくださる市民の皆さんの存在をとても大きく感じます。

―今後のビジョンや方向性は?

これから誰も経験したことのない少子高齢社会を迎え、若者に求められる役割はどんどん大きくなっていきます。一人ひとりがどう行動するかが、とても大切になると思います。進む方向を主体的に選んでいける人材が必要だと考え、そんな人材づくりを雲南市の皆さんと一緒に取り組んでいけたらと思っています。

※NPO法人おっちラボ…
若者の地域活動への参画や地域を良くする取り組みを支援するため、幸雲南塾の卒業生を中心に2013年に設立。地域で学びと実践の機会を通して、課題解決力を学ぶ『幸雲南塾』、『ラボアカデミー』の運営や、シェアオフィス『三日市ラボ』の運営を行う。3人の若者チャレンジコーディネーターを配置し、地域と若者を繋ぐ役割を担っている。


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