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市報うんなん2015年11月号

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平和への願い~永井博士の祈りとメッセージ~

永井隆博士

永井隆(ながいたかし)博士は白血病に侵されながらも、43歳の生涯を閉じるまで、病床から「如己愛人(にょこあいじん)」「平和を」のメッセージを全世界に訴え続けました。また、博士は「長崎の鐘」「この子を残して」などの名作を著し、科学者であると同時にすぐれた文芸家でもありました。
「永井隆平和賞」は、博士の崇高な精神を若い世代に伝え、「平和」や「愛」という人類普遍のテーマに取り組む機会と出会いの場を提供する目的で創設され、25回目を迎えた今年度は全国13都府県より1500点の作文と小論文の応募がありました。1次、2次、最終の選考を経て、選ばれた19点の受賞作品の発表式典9月13日(日曜)に三刀屋文化体育館アスパルで行いました。
式典では、表彰の後、各部門の最優秀賞受賞者が作品の朗読を行いました。市内からは、低学年の部で最優秀賞を受賞した飯石小学校1年岡田陽希(おかだはるき)さんが、学校でのいのちの勉強から学んだ内容について、小学生高学年の部で最優秀賞を受賞した大東小学校6年永井宏樹(ながいひろき)さんが、消防団員として人命救助にあたった父親の姿や、その平和への思いに触れたことについて発表しました。
さらに、今年は戦後70年の節目でもあることから、それを記念し、式典前には市内の中学生、高校生、大学生、社会人の皆さんによる平和への思いを語り合う熟議(熟慮し、議論すること)「永井隆博士から学ぶこと~平和・未来につなごう~」が開催され、活発な議論がなされました。
式典後には、この熟議の様子の報告が行われるとともに、式典記念イベントとして、博士の母校であり、今年度末で閉校となる飯石小学校の全校児童が「永井隆博士から受けつぎ 未来へつなぐ 平和への思い」と題し、これまでの平和学習の取り組みを発表しました。また、会場では、雲南市遺族会の皆さんの協力により、戦中の貴重な資料が展示されました。
その他永井隆記念館や成人式などで募った平和を祈念する寄せ書きの展示を行いました。
博士の平和への願いに改めて触れ、出席者全員で恒久平和への決意をあらたにしました。

「第25回永井隆平和賞」受賞者の皆さん
「第25回永井隆平和賞」受賞者の皆さん

第25回永井隆平和賞 受賞者(敬称略)

  結果 氏名 学年 題名 学校名
小学生低学年の部 最優秀賞 岡田陽希(おかだはるき) 1 ぼくのいのち みんなのいのち 雲南市立飯石小学校
優秀賞 佐次田実結(さじたみゆ) 2 しあわせがつづきますように 那覇市立小禄(おろく)小学校
佳作 奥井晴樹(おくいはるき) 2 あそんでくれるお父さん 雲南市立鍋山小学校
佳作 遠田美苑(とおだみその) 3 平和が続きますように 雲南市立西小学校
佳作 黒田美月(くろだみづき) 2 おじさん、ありがとう 雲南市立三刀屋小学校
小学生高学年の部 最優秀賞 永井宏樹(ながいひろき) 6 平和を願う強い思い 雲南市立大東小学校
優秀賞 若槻伊吹(わかつきいぶき) 6 平和へのかぎ 雲南市立大東小学校
優秀賞 村田 遥(むらたはるか) 6 兄とわたし 雲南市立三刀屋小学校
佳作 永瀬陽菜(ながせひな) 4 大切なお母さんだから 雲南市立掛合小学校
中学生の部 最優秀賞 廣畠薫留(ひろはたかおる) 3 平和のメッセージ ノートルダム清心中学校
優秀賞 寺下日和(てらしたひより) 1 平和への第一歩 長崎市立戸町(とまち)中学校
佳作 古川怜菜(ふるかわれな) 3 長崎で出会ったものと未来 ノートルダム清心中学校
佳作 谷口聖那(たにぐちせいな) 2 「愛」とは何か、「平和」とは何か 長崎市立小島(こしま)中学校
高校生の部 最優秀賞 後藤(ごとう)ゆうひ 2 認め愛~避難者と暮らした一年~ 秋田県立横手高等学校
優秀賞 重松里奈(しげまつりな) 3 つなぐ思い 長崎県立佐世保北高等学校
優秀賞 吉田菜々子(よしだななこ) 1 伝承すべき記憶 ノートルダム清心高等学校
佳作 内藤 舞(ないとうまい) 2 永井隆の夢見た未来 島根県立三刀屋高等学校
佳作 橋本瀬奈(はしもとせな) 2 被爆者の声を聞く姿勢 盈進(えいしん)高等学校
  結果 氏名 年齢 題名 都道府県
一般の部 最優秀賞 該当者なし      
優秀賞 該当者なし      
佳作 溝部貴代(みぞべたかよ) 44 次の世代のために 福岡県

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