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市報うんなん2016年1月号

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未来をつくる若者チャレンジ

市が毎年実施している若者チャレンジ支援『幸雲南塾』の塾生を紹介します。

第9回目は、矢田明子(やたあきこ)さん(幸雲南塾1期生・NPO法人おっちラボ代表理事)です。

矢田明子さん

~島根で活躍する人材を、雲南市から~

―幸雲南塾に参加されたきっかけは?

尾野寛明(おのひろあき)さん(現NPO法人おっちラボ副代表)の知人から紹介されたのがきっかけで幸雲南塾1期に参加しました。やりたい事の分野は問わず、座学だけの塾かと思い、気軽に参加しましたが、参加してみたら「実際に実行してください」の塾でした。自分の体験から現在の「イイトコ発見プロジェクト」(大学生が地域医療を学ぶフィールドワークプログラム)のもとになるプランをつくりました。イイトコ発見は、その後も4年、続いています。

―塾を卒業して、NPO法人「おっちラボ」としての活動について教えてください

塾が終わり、イイトコ発見プロジェクトをやっているうちに、同じような志を持った2期生、3期生の医療を志すプランに取り組むメンバーとも繋がりができ、実践が次の実践を呼んで活動が広がっていくのを感じました。一方で幸雲南塾が始まり3年がたったころから、「始めの一歩」を踏み出せる人はたくさん生まれたけれど、塾生たちは活動を継続できているのか?これからどうするのか?という混沌とした思いが、幸雲南塾卒業生や市の担当者の中で広がっていました。そんな中、塾生の活動をさらにサポートするための組織を作ることになり、そのお手伝いをしていく中で、私を「おっちラボ」の代表理事にという声をいただきました。答えが全く見えない時に代表に座るのは、すごく怖かったですし、相当な覚悟が必要でした。大学卒業など環境の変化もある中、気持ちを切り替えるのにも、家族の理解を得るのにも、正直、時間がかかりました。

―今後の幸雲南塾をどう考えていますか

幸雲南塾のやり方について模索の毎日です。雲南市にとっての最適をめざして、諦めず繰り返し運営し、雲南市がもっと若者の育つまちになるといいなあと思います。仲間や自分がもがく姿から、どうしたらいいか、考えるきっかけをもらっています。答えは誰かが決めるものではなく、みんなでつくっていくものだと思います。

―地域の皆さんにメッセージをお願いします

若い人たちが実践したり、頑張ってチャレンジすることは、時に周りの先輩の皆さんから見ると、世間知らずで未熟だったりすると思います。若い人たちのチャレンジがいい活動になるかどうかは、周りの方たちの関わり方による部分も大きいと感じています。今、地域の多くの方が若い人のチャレンジを応援してくれています。「おっちラボ」は、若い人のチャレンジが地域の方からもさらに応援してもらえるようにサポートしています。雲南市や島根県を担う人が育つまちとして、雲南の皆さんが誇りを感じてもらえたら本当にうれしいです。

NPO法人おっちラボの紹介
幸雲南塾の卒業生を中心にまちづくり団体「NPO法人おっちラボ」は平成26年4月誕生。若者や地域活動の支援のほか、現在幸雲南塾(大人版)の運営も受託し、塾生のサポートや起業支援も行っている。


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