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市報うんなん2014年9月号

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雲南病院だより

地域包括ケア病棟開設のお知らせ

9月より4階西病棟を「地域包括ケア病棟」に変更いたします。

【地域包括ケア病棟とは】

急性期治療を終了し、病状が安定した患者さんに対して、在宅等への復帰に向けた医療や支援を行う病棟です。在宅復帰をスムーズに行うために「在宅復帰支援計画」に基づいて、主治医、看護師、専従リハビリスタッフ、在宅復帰支援担当者等が協力して、効率的に患者さんのリハビリや在宅支援を行います。
入院期間は、60日を限度としております。

【地域包括ケア病棟への入棟の流れ】

急性期治療を経過後、病状が安定したと主治医並びに関連職種が判断し、患者さんやご家族の方の了承が得られた場合、地域包括ケア病棟へ移動していただきます。

~地域包括ケア病棟対象患者~
在宅あるいは施設に退院予定の方で主に次の患者さんが対象です。
・症状は改善したがもうしばらく経過観察が必要な方
・症状が安定し在宅復帰に向けてリハビリが必要な方
・在宅での療養準備が必要な方

【医療費について】

定められた地域包括ケア病棟入院料を算定します。月の医療費負担は一般病棟の場合と負担上限は変わりません。

問い合わせ先
 健康管理センター 保健推進課地域連携係 電話0854-43-3602
 事務部情報管理課医事係 電話0854-43-2390(代表) 

ハチにご用心!

今年の夏も「ハチに刺されました」といって救急外来に来られる方が増えてきました。特に最近はメディアを通してハチ刺傷の恐ろしさが伝えられており、不安な表情で受診されることが多くなっています。
そこで、ハチ刺傷の何が恐ろしいのか、ハチに刺されたときにどんなことに注意したらよいのか、そしてハチに刺されないようにするにはどうしたらよいのか、についてまとめてみました。

怖いのはハチの毒ではなくて人間のアレルギー反応

ハチに刺された場合、ハチ毒の直接作用で死に至ることはまずありません。ハチの毒が体内に入ることで全身のアレルギー反応が起こり、全身じんま疹、呼吸困難、意識障害が生じ、いわゆるショック状態となると、早急に適切な処置をしなければ命にかかわります。これを「アナフィラキシーショック」といいます。
小麦やそば等の食べ物のアレルギーで起きることもありますが、日本ではアナフィラキシーショックによる死亡で最も多い原因はハチ刺傷です。ちなみに動物や虫が原因の死因第1位もハチ刺傷で年間30~40人と言われています。

もしもハチに刺されたら・・・

まず何はともあれ冷静になることです。実際軽傷の場合でもパニックとなって全身症状を起こし重症化することがあります。まず冷静になった上で次のような場合は必ず医療機関を受診してください。

(1)ハチに刺された部分だけでなく、他の部分や全身に発疹が出たとき
(2)呼吸困難や動悸(どうき)、息切れなどの呼吸・循環器症状、吐き気や嘔吐、腹痛などの消火器症状が現れたとき
(3)ハチの大群に襲われ、何か所も刺されたとき(特にスズメバチ)
(4)2回目以降のハチ刺傷で、特に以前、全身症状が出たことがある場合

その他、頭痛や顔面蒼白、気分不良など、とにかく刺された部分以外の症状が現れた場合にはアナフィラキシー反応の危険性がありますので、できる限り早く医療機関を受診してください。アナフィラキシーショックは受傷から数分~30分以内に起こり、発症までの時間が短いほど重症といわれています。まずは冷静に、そしてその後の症状の出現にご注意ください。
刺された部分だけの症状(※発赤(ほっせき)、痛み、かゆみなど)でしたら、流水で洗い流し、冷やすのみで徐々に軽快しますが、時間をおいて全身症状が出ることもあり、注意は必要です。

※発赤・・・・皮膚が赤くなること

ハチに刺されないために・・・

この季節、ハチにさされないように心掛けることも大事です。ハチの習性やよくある刺傷状況をもとに別表にまとめてみました。

別表
1.ハチの巣に近づかない(オオスズメバチ10m、アシナガバチ3m)
2.黒い服や花柄の服を着ない
3.野外で甘いものを食べない
4.香りの強い香水をつけない
5.急な動きをしない
6.洗濯物に紛れ込まないように注意する
7.袖口や襟の締まった服装にする

過去にハチに刺されたことがある人だけでなく、全く初めて刺された人でも、アナフィラキシーショックとなる可能性はあります。別表を参考に予防し、万一刺された場合でも冷静にそして迅速に対処することが大切です。

おわりに

ハチの中でも最も毒の強いスズメバチは、春から夏にかけて巣をつくり、11月にかけて出産、子育ての時期を迎え、凶暴化するといわれています。この地域でもまだまだ油断のできない季節です。地域の皆さんどうかお気をつけて。そして万が一刺されてしまった場合は遠慮なく病院にご相談ください。

ハチ豆知識~毒針について

スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチのうち、刺した後に針が残るのはミツバチだけです。これはミツバチの毒針には逆とげがついているためです。スズメバチ、アシナガバチには逆とげがほとんどなく、皮膚に残らないのですが、そのかわり何度も刺すことができるそうです。こわいですね。

スズメバチ
スズメバチ
アシナガバチ
アシナガバチ
ミツバチ
ミツバチ

夏季高校生医療現場体験セミナー

7月29日に雲南圏域の高校生を対象とした医療現場体験セミナーを開催しました。
雲南市内の高校を中心(5校20人)に医師、看護師、薬剤師などをめざす学生が参加し一日体験を行いました。
看護師志望の高校生は、それぞれの病棟で血圧測定体験や車いす介助、実際に患者さんと会話をしながら手足を洗浄するなど、看護の基礎となる体験を行いました。患者さんから笑顔をいただいたり、「ありがとう」と声をかけてもらい、とても良い励みになったようです。
医師・医療技術職志望の高校生は、薬剤科など4部署の体験を行いました。薬剤科では実際に塩を使っての調剤作業を、検査科では超音波検査(エコー)の体験を行い、放射線科ではMRIやCTなどの説明を受けました。
また、体験終了後に医師、看護師、薬剤師などとの意見交換会を行い、高校生は志望する職種について詳しい質問をしたり、職員はこれまでの体験談を語ったりと大変盛り上がりました。セミナーの最後には体験した高校生に対し修了証を交付し、1日の体験活動を終えました。
この体験セミナーを通し、進路の参考にしてもらうとともに、当院を含め地域医療に貢献される学生の皆さんが増えてくれることを期待します。

病棟での体験
▲病棟での体験
薬剤科での体験
▲薬剤科での体験

高校生一日助産師体験

7月30日に高校生助産師体験を行い、3人の高校生が参加しました。
当日は残念ながら新生児を見てもらうことはできませんでしたが、妊婦体験や新生児モデルを使った沐浴・おむつ交換など助産師が行う業務を体験してもらいました。また、4月からスタートした助産外来「ここまち」を見学してもらい、来院された妊婦さんのおなかの赤ちゃんの心音を聞いてもらいました。
参加した高校生からは「この体験を通じ、助産師になりたいという気持ちが一層強くなりました。しっかりと勉強して資格を取り、雲南地域で活動できる助産師になりたいです」という力強い言葉をもらいました。

沐浴体験
▲沐浴体験
妊婦体験
▲妊婦体験

高校生のボランティア活動

7月31日から8月15日まで、大東高校の生徒5人が正面玄関の介助ボランティアを行いました。毎日介助ボランティアをしていただいている病院ボランティアさんと一緒に、患者さんの乗用車から車椅子への乗り換えと移動を手伝ってくれました。患者さんと触れ合うことにより、地域の方々とのコミュニケーションの大切さを実感したようです。
また、8月1日には同じく大東高校の生徒が、七夕行事として行っている大笹の飾り付けや正面玄関へのすいか提灯の取り付け、恒例となった院内七夕コンサートの舞台設営などの作業をボランティアさんと一緒に行い、病院の七夕イベントを盛り上げてくれました。

コンサートの準備を行った大東高校生と病院ボランティアの皆さん
▲コンサートの準備を行った大東高校生と病院ボランティアの皆さん
介助ボランティアを行う大東高校生
▲介助ボランティアを行う大東高校生

展示コーナーのご紹介

絵手紙友の会

 

大東おりづる会

院内サロン ふれ愛

【9月・10月の開催日】
 9月12日(金曜)・26日(金曜)
 10月10日(金曜)・24日(金曜)
【時間】
 午後1時30分から3時30分
【場所】
 雲南市立病院 南棟2階 ドック検診室

お気軽にお越しください。

病気についての不安を抱える患者さま・ご家族の交流の場であり情報交換・学習の場です。参加費等は必要ありません。
どなたでも自由に参加できるサロンです。

問い合わせは・・・雲南市立病院 保健推進課 電話0854-43-3602


もしもに備えて

防災情報

急病時の医療機関