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市報うんなん2014年10月号

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雲南病院だより

小学生が病院見学にやって来ました!

8月25日、西日登小学校では3年生の親子活動として病院見学会が行われました。児童8人、保護者7人、担任の先生1人、あわせて16人の皆さんが、院内の見学や体験をされました。
参加者の皆さんは、救急車の乗車体験、病棟の見学、リハビリや顕微鏡の体験などをおこない、各医療スタッフからは「こんな仕事をしています」、「どうしたらその職種になれるのか」などの話を聞きました。BLS(一次救命処置)の体験では、救命方法や命の大切さを学び、最後に白衣の着衣体験を行いました。子どもたちは普段なかなか見ることのできない病院内部や医療機器の見学、初めて着る白衣にとても喜んでいました。
当院は、今まで中学生や高校生の体験実習は受け入れていましたが、小学生の受け入れは今回が初めてとなります。子どもたちだけでなく、保護者の皆さんや先生も一緒に楽しみながら、病院のことを知っていただくにはどうしたらよいか、悩みながらの実施となりました。
見学終了後に参加した子どもたちや保護者の方々からたくさんの感想をいただきました。子どもたちからは「はじめて病院を見学して、すごいところをいっぱい見つけられてよかった」、「人の命は最も大切なものだと思った」など、保護者の皆さんからは「子どもたちが将来こういう職場に就いてくれるといい」など、職員の励みになる内容の感想が寄せられました。
今回の見学会を通して、子どもたちが地域の病院を身近に感じ、医療に興味を持ってくれるきっかけになったのなら幸いです。また、保護者の皆さんにも病院の実状を知っていただく良い機会となりました。

メニュー
救急車見学 救急車の説明、乗車、ストレッチャー体験
病棟見学 看護師のお話し、ナースステーション見学
リハビリテーション科見学 理学療法士のお話し、リハビリ体験
薬剤科見学 薬剤師のお話し、薬剤室見学
放射線科見学 放射線技師のお話し、放射線機器見学
検査科見学 臨床検査技師のお話し、検査室見学、顕微鏡体験
その他 BLS(一次救命処置)体験、車いす・ストレッチャー体験、白衣着衣体験など

感想
 ☆3年生児童のみなさん
 ・救急車(の体験)が楽しかった。
 ・顕微鏡で菌を見たのが楽しかった。
 ・はじめて病院を見学して、すごいところをいっぱい見つけられてよかった。
 ・倒れた人がいたら心臓マッサージをしたい。
 ・AEDがきちんと使えるようになりたい。
 ・車いすに乗るとすごく手が疲れた。今まで車いすは楽だと思っていたけど違った。
 ・人の命は最も大切なものだと思った。
 ☆保護者の皆さん・先生
 ・普段見られないところを見ることができて良かった。
 ・昼夜を問わず、いろんな職種の方が働いておられ、お陰で安心して病院にかかることができ、ありがたいことです。
 ・いろんな職種の方が協力し合って患者さんを看ているのだと改めて知ることができた。
 ・新築後の病院にも来てみたい。
 ・自分の子どもたちも将来こういう仕事に就いてくれたらいいなと思った。
 ・将来の職業観を持つ素地になるようなお話しをしていただき、大変勉強になった。(キャリア教育になった)

救急車見学
▲救急車見学
病棟見学
▲病棟見学
リハビリ体験
▲リハビリ体験
放射線機器体験
▲放射線機器体験
顕微鏡体験
▲顕微鏡体験
BLS体験
▲BLS(一次救命処置)体験
白衣着衣体験
▲白衣着衣体験
車いす、ストレッチャー体験
▲車いす、ストレッチャー体験

特別養護老人ホームで出前講座を行いました!

9月2日に特別養護老人ホームあがおの里にて、「高齢者の身体のしくみ・健康管理・施設での看取り」と題して、森脇義弘(もりわきよしひろ)診療局長が出前講座を行いました。当日は施設長をはじめ現場の看護・介護職員21人が参加し、講義1時間、質疑応答を1時間行い、しっかりと説明し、意見交換を行うことができました。
森脇診療局長からは、若年者・壮年者とは違う高齢者の身体のしくみと健康管理の方法、高齢者施設での看取りで注意することを説明しました。その後、日頃現場で困っていることなどを中心に、職員の皆さんから「緊急入院するときに医療機関が求める情報は何か」、「亡くなられる直前苦しそうにされるが、どのように対処すると良いか」など積極的に質問が出され、施設の理念「利用者本位」、「自立支援」、「自己決定」に基づき、熱心に取り組んでおられることを実感しました。
また、参加者全員が施設入居者の看取りを経験されており、亡くなられるまでにどのようなことがしてあげられるのかを考え、入居者さんが希望されれば入浴や散歩などぎりぎりまで見極めて実践されていることなど、病院職員にとっても学ぶことの多い出前講座となりました。
当院では、今後も地域の方々が健康に役立てていただけるよう、要望に合わせて出前講座を行っていきますので、お気軽にお申し込みください。

森脇診療局長による出前講座
▲森脇診療局長による出前講座
えがおの里の皆さんと森脇診療局長
▲えがおの里の皆さんと森脇診療局長

【問い合わせ・申込み先】
 雲南市立病院総務課総務係 電話0854-43-2441、ホームページ:http://unnan-hp.jp/

医師育成プロジェクト“地域暮らし体験”

医学生がホームステイ!!

当院では、島根大学医学部と連携し、医学生の地域医療実習を4月から10月の期間に実施しています。この実習は、地域医療を担う人材を育成するため、院内の実習のほかに地域に出かけ住民の皆さんの声を直接聞いたり、地域の生活を肌で感じてもらうことができるような実習も取り入れています。
今年度は、病院ボランティアの皆さんやNPO法人おっちラボ、久野地区振興会の方々にもご協力いただき、“ホームスティ”と“地域暮らし体験”を行っています。病院ボランティアさんのお宅でのホームステイの様子などを紹介します。
ホームステイの受け入れをしていただいたのは、病院ボランティアの矢壁敏弘(やかべとしひろ)さん、小山繁樹(こやましげき)さんのお宅。病院実習で疲れた医学生に気遣いさせず、一般家庭の雰囲気の中で過ごせるよう接していただきました。最初はお互い緊張の中会話もぎこちなかったようですが、時が経つにつれ徐々に和み、わが子が久し振りに帰ってきたかのような和気あいあいとした雰囲気で、医学生にとっては心の和む大変楽しいひと時となったようです。「医師になるための心がけや目標がしっかりとしている」、「基本的生活習慣がしっかりしている」など大変好印象だったようで、ホームステイをした医学生に対し、できれば島根の地に残ってもらい、地域の医療に携わって欲しいとの感想をいただきました。
また、ホームステイをした医学生は「お世話になったお宅の方が非常に親切で感動し、自分の祖父母の家に来ているような感覚で心温まるひと時でした」と話し、大変心に残る貴重な経験をしたようです。また、島根の魅力・雲南の魅力を肌で感じ、自分はこの地に残りたいとの思いを抱く医学生もいました。
当院では、今後も医学生が地域に出かけ、その地域で暮らす方々の食・住などを自分の目で見て、耳で聞き、地域の実情を知ることができる機会を設け、患者さんの生活背景を思い描きながら診療が行える医師が多く育っていくよう、地域の皆さまのご協力を得ながら取り組んでいきたいと考えています。

 
地域暮らし体験
農作業体験の様子
▲農作業体験の様子
ホームステイ
小山繁樹さん夫妻、医学生、森脇診療局長
▲(左から)小山繁樹さん夫妻、医学生、森脇診療局長
矢壁敏弘さん夫妻と医学生
▲矢壁敏弘さん夫妻と医学生

展示コーナーのご紹介

こども絵画教室

大東おりづる会

院内サロン ふれ愛

【10月・11月の開催日】
 10月10日(金曜)・24日(金曜)
 11月14日(金曜)・28日(金曜)
【時間】
 午後1時30分から3時30分
【場所】
 雲南市立病院 南棟2階 ドック検診室

お気軽にお越しください。

病気についての不安を抱える患者さま・ご家族の交流の場であり情報交換・学習の場です。参加費等は必要ありません。
どなたでも自由に参加できるサロンです。

問い合わせは・・・雲南市立病院 保健推進課 電話0854-43-3602


もしもに備えて

防災情報

急病時の医療機関