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雲南ニュース

市報うんなん2013年4月号

 
雲南ニュース
 
原発を考える文化講演会が行われました
講演する竹田さん
講演する竹田さん
 3月10日、三刀屋文化体育館アスパルで原発を考える文化講演会が行われ、テレビ番組のコメンテーターとしても有名な作家・慶応義塾大学講師である竹田(たけだ)恒(つね)泰(やす)さんが、「これが結論!日本人と原発」と題し講演されました。
 竹田さんは、「世の中が大きく変化し、原発問題やTPP問題など、既存のイデオロギー対立のような二極対立では語れないところにきており、新たなるイデオロギーの対立ができている。一つは、近代合理主義であり、もう一つの対立の思想が、循環の思想である。近代合理主義がめざしている大規模集約型の非循環型社会を発展させていく先には未来はないということがわかってきた。そこから小規模分散型の循環型社会への転換が必要ではないかという思想が生まれてきた。
 将来は、最新式の火力発電方式(ガスタービンコンバインドサイクル発電→GTCC)にシフトしていくであろう。この方式では、最新のもので発電効率60%を達成しており、普通の火力発電が30~40%ということからしても、半分の燃料で同じだけの電気をつくることができる。もしも今ある火力発電所が全てGTCCに置き換わったら、従来の燃料で原発分を含めた電力をカバーできることになる。
 GTCCは、平成23年現在で、全国で23か所、三千六百万キロワット分あるが、これは原発36基分に相当する。既に国内全体で稼働しており、新設はもちろん、老朽化した火力発電もそうした最新型の発電に切り変えれば燃料も安価で済む。将来は原発からこのような循環型エネルギーへシフトしていくだろう」と語られました。
 当日参加された約300人の皆さんも、将来の我が国のエネルギー施策の行方に関する話を、興味深く聴講されていました。
 
第8回雲南神楽フェスティバル 伝統芸能の出雲神楽を堪能しました
 雲南神楽フェスティバル実行委員会による8回目の共演大会が3月10日、加茂文化ホールラメールで行われ、市内で活躍されている8つの団体が舞を披露されました。
 今年は、出雲神話を題材にした演目を中心に、「伊賦(いふ)夜坂(やさか)」、「八戸(やと)」、「国譲(くにゆずり)」など出雲神楽の共演を、約500人が堪能しました。
民谷神楽団『三番叟』(さんばそう)    佐世神楽社中『伊賦夜坂(いふやさか)』 
民谷神楽団『三番叟(さんばそう)』    佐世神楽社中『伊賦夜坂いふ(やさか)』 
南加茂貴船神楽社中『八戸(やと)』    小河内神楽社中『茅ノ輪(ちのわ)』 
南加茂貴船神楽社中『八戸(やと)』    小河内神楽社中『茅ノ輪(ちのわ)』 
 
産業振興に関する包括的業務協力協定書を交わしました
調印を交わし、握手する山崎しまね産業振興財団理事長と速水市長
調印を交わし、握手する山崎しまね産業振興財団理事長と速水市長
 2月27日、雲南市役所会議室において、公益財団法人しまね産業振興財団の山崎(やまさき)征(せい)爾(じ)代表理事理事長と雲南市の速水市長が「雲南市の産業振興に関する包括的業務協力協定書」に調印を交わしました。
 しまね産業振興財団が県内の自治体とこうした協定を締結するのは初めのことであり、市内で事業展開する企業の経済活動に関する情報提供や相談対応を両者が円滑かつ連携して取り組むことで、雲南市の地域振興・産業振興を強力に推し進めることを目的としています。
 具体的には、市内企業の同意を得たうえで、迅速な相談対応や情報提供等の分野においてそれぞれの立場で協力することや秘密保持等について確認するものです。
 調印を交わした後、速水市長は、「産業振興を図るだけでなく、地域振興に繋がる県内でも初めての取り組みであり、今後も市内外に雲南市産業の魅力や活力ある情報を積極的に発信し続けたい」と力強く語りました。
 
さくらおろち湖周辺は食の宝庫
トークショーの様子
トークショーの様子
 2月24日、木次経済文化会館チェリヴァホールで、さくらおろち湖シンポジウム「さくらおろち湖周辺は食の宝庫」が開催されました。
 このシンポジウムは、さくらおろち湖周辺で活動を展開している「尾原ダム地域づくり推進連絡協議会」が、尾原ダム周辺を含む斐伊川上流域と斐伊川下流域との、地域間交流による尾原ダム周辺の活性化をねらい計画されたもので、雲南市・松江市両市民を中心に約100人が参加しました。
 当日は、「斐伊川流域の上下流交流」をテーマにしたトークショーや「食を通じた地域間交流」をテーマにしたパネルディスカッション等が行われ、参加者は熱心に耳を傾けていました。
 途中のティータイムでは、地域食材を使ったおやつもふるまわれ、尾原ダム周辺の食文化を知っていただく機会にもなりました。また、参加者が談笑される中、斐伊川上下流域間の人々の新たな交流の輪が生まれました。
 
 
 
 

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