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雲南病院だより

市報うんなん2014年1月号

 
 
雲南病院だより
新年のご挨拶
病院事業管理者、松井譲の写真
病院事業管理者、松井譲
新年あけましておめでとうございます。
皆様方には、ご家族お揃いで新年をお迎えになられた事と、お慶び申し上げます。
さて、事業管理者に就任した当時の課題として、「信頼される安全な医療の提供と質の向上」そして「健全な経営」の二つの相反する命題を掲げ、全力で取り組んでまいりました。後者においては平成24年度決算において経常収支が16年振りに黒字決算となり、内部留保資金も着実に上積みが図れているところであります。これも皆様のご支援と、支えてくれている職員のおかげと感謝しております。次にハード面の充実である新棟建設でありますが、本年度基本設計、来年度実施設計、平成27年度着工、平成28年度には完成できるよう進めているところであります。計画立案当時に比べ、消費税のアップ、建設資材などの高騰、更には東京オリンピック誘致の決定により建設資材がますます高騰することが予想されるなど先行きに懸念材料のある状況下でありますが、時代に適応した療養環境を患者さまに提供したい立場にある者として、所期の目的である「安心・安全な医療が提供できる施設」をめざし進めてまいりたく、一層のご支援とご理解を賜りますようお願い申し上げます。
地域医療は依然として厳しい状況であり、平成25年度におきましては4月より週1回(木曜日)ではありますが呼吸器内科の専門外来の体制が図れたものの、常勤医師数は退職医師の補充をするのがやっとであります。まだ医師の充足する状況ではありませんが市民の皆さまの健康を守るため、職員一同更なる努力をしてまいりますので、一層のご支援をお願い申し上げまして、新年のごあいさつといたします。
 
市立病院院長、大谷順の写真
市立病院院長、大谷順
新年明けましておめでとうございます。新年を迎えるにあたり一言ご挨拶を申し上げます。先ずは旧年中、市民の皆様方の病院に対するご厚情の数々に対しまして厚くお礼を申し上げます。平成23年の市立化から早くも三年が経ちますが、この間、市民の皆様に安心・安全な医療を提供すべく努力してまいりました。本年も職員一同、地域医療の維持・発展に、また約3年後に竣工予定の新病棟建設に向けて邁進致しますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、昨年を振り返ってみますと、まさに「不安」だらけの一年でありました。景気の不透明感、難航しているTPP問題、原発・エネルギー問題、巨大地震やゲリラ豪雨、超巨大台風などの異常気象や天変地異、さらには食の偽装、検査データ改ざんなど・・これほど不安要素が出てきた年もないのでは?と思います。
世の中には様々な「不安」が渦巻いておりますが、地域医療に関わる私にとって、一番の不安は高齢化問題です。我が国はこれから未曾有の高齢化社会に突入して行きます。当然のごとく高齢者の医療依存度は高く、一方それに応える病院や施設などの医療資源については、特に地域では量、質とも慢性的な不足に喘いでいます。
不安を解消する方策のひとつとして、「地域包括ケア」といって、医療だけでなく、福祉、介護、ときには地域自主組織なども加わり、高齢者をとりまく各職種・団体が協働して高齢者の健康な暮らしを支えるという概念と仕組みがあります。昨年、講演会等を通じて一部の皆様にはご紹介して参りましたが、これはまさに昨年の世相漢字である「輪」の精神で地域を支えていくというものです。今年も引き続きこの問題について市民の皆様と共に考え、少しでも不安なく地域で過ごして頂ける仕組みを作るべく病院の立場で考えて参ります。
めでたい年の初めに、不安を煽るような話をして、と顰蹙(ひんしゅく)を買うかも知れませんが、地域は高齢化の先進地域であり、その中で生じる諸問題への対処は、必ずや今後の日本の道標となるものとの確信から、先進的取り組みのご紹介という意味もあり、ご紹介させて頂きました。最後に、本年が皆様にとりまして良い年となりますことを心よりお祈り申し上げます。
 
~いざという時に備えて~災害発生時の食事
地震・風水害などの自然災害は、いつ訪れるか分かりません。
家庭で、非常時の備えをするように、病院で治療中の患者さまのための食料・飲料水を備え、災害発生時にも安全な食事を提供でき、治療に支障を来さないように対策をたてておくことは、栄養管理科の大切な任務です。
交通が遮断されても一定期間は食材が賄えるよう在庫を確保したり、電気・ガス・水といったライフラインが絶たれた場合でも、患者さまのいのちを守るために、安全に提供できる備蓄品を保管しています。
備蓄品の一部を紹介します。
災害発生時には、患者さまがさらに体調を崩されることも想定されますので、少しでもおいしく食べられて、栄養確保ができるものを、と購入の都度検討しながら入れ替えを行っています。
幸い、災害もなく、無事に保存期間を終えそうな備蓄品は、カードを添えて、入院患者さまのお食事に提供させていただいています。その都度、未だ癒えぬ、被災地の方々に思いを馳せ、自分達の備えを考える機会にできれば、と思っています。
当院は、島根県から雲南圏域の災害拠点病院に指定されています。災害発生時には、通常時の患者さまに加え、新たに多くの患者さまを受け容れることも想定し、備えを充実していきたいと考えています。
 備蓄品を提供する際に添えるメッセージカードの写真
病院で備蓄している非常用の食事
病院で備蓄している非常用の食事の写真 病院で備蓄している非常用の食事の写真
厨房では…
当院では開院以来、昆布といりこで毎日出汁(だし)をとっています。
まず、前日に出し昆布を一晩冷蔵庫内で浸した濃い出汁を作ります。別に、頭とはらわたを取り除いたいりこを用意しておきます。そして翌朝その二つをあわせて煮出して出汁のできあがりです。
このように、できるだけ、自然の食材を使用するよう心がけています。
昆布を浸している写真
昆布
頭とはらわたを取った、いりこの写真
頭とはらわたを取った、いりこ
 
レントゲン撮影時のお願い
レントゲン撮影のイラスト冬の到来とともに、身体の調子が優れなかったり、職場で検診を行ったりとレントゲンを撮る機会が増えてきます。
朝夕冷え込むようになり、患者さんも厚着で来院されます。
こういった事から、胸のレントゲン(X線撮影)を撮る際に、診断の妨げになるものが一緒に写り込んでしまうケースがよく見受けられます。
胸の部分によく写りこんでくるものには、
下着が写った胸の写真
下着が写った胸の写真
 
Tシャツの柄が写り込んでる写真
Tシャツの柄が写り
込んでいる画像
【衣服】
ボタン、ホック、ファスナー(チャック)、ブラジャー、厚手の服(セーター、トレーナー等)のしわ、アクセサリー、印刷の模様、装飾品(ビーズ、ラメ等)のついた服、クリーニングのタグのホッチキスなど
【健康器具】
エレキバン、ゲルマニウム、つぼに貼る針、スポーツ用のネックレス、コルセット、湿布、カイロなど
【アクセサリー】
ネックレス、ペンダントなど
があげられます。
「ボタンのついてない服です、金具はありません」といった衣服でも、Tシャツにおしゃれな柄が印刷してあるものや、セーターの凝った編み物でも写ってしまうことがあります。
着替えのガウンは準備してありますが、数に限りがあります。
無地の肌着、Tシャツは問題なく検査が出来ますので、このような服装をご準備ください。
診断の妨げとなるものが写り込まないよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

不明な点がありましたら、遠慮なく放射線技師にお問い合わせください。
 
コンセントの点検
平成25年10月11日に発生した福岡市博多区での病院火災を受け、当院では院内の電気設備(電気コンセントや電気コード及びその周辺)の点検・清掃を実施しました。福岡での火災は、コンセントプラグ部分からの発火が原因とされており、同じような火災が当院で発生しないよう、11月11日から19日にかけて病棟はじめ各部署を隈なく点検して回りました。
11月15日にはボランティアの会の皆さんにもご協力いただき、病棟のコンセント等の点検・清掃を行っていただきました。
当院では患者さまの安全を守るため、施設設備の点検を定期的に行い、安心・安全な療養環境の維持に努めてまいります。
ボランティアさんによるコンセントの点検・清掃の写真
ボランティアさんによるコンセント点検・清掃
 
年末年始の診療体制
年末年始の外来診療は、12月28日から1月5日まで休診とさせていただきます。なお、救急外来は通常どおり診療を行います。ご協力よろしくお願いいたします。
 
◆展示コーナーのご紹介
木次写真クラブさんが撮影した写真
「大山と茅葺小屋」
橋本博さん
木次写真クラブさんが撮影した写真
「菊花展於」
大坂敏行さん
木次写真クラブさんが撮影した写真
「滝に魅かれて」
末次弘道さん
木次写真クラブさんが撮影した写真
「収穫」
石原佑次さん
木次写真クラブさんが撮影した写真
「逃げるなよ とんぼさん」
杉原済子さん
【展示者:木次写真クラブ】
 
パッチワークの写真 パッチワークの写真 パッチワークの写真 パッチワークの写真
パッチワークの写真 パッチワークの写真 パッチワークの写真 パッチワークの写真
【展示者:雲南市人権センター、教養文化教室(パッチワーク教室)】
 
院内サロン ふれ愛
1月・2月の開催日:1月10日(金曜)・24日(金曜)、2月14日(金曜)・28日(金曜)
時間:午後1時30分から3時30分
場所:雲南市立病院 南棟2階ドック・検診室

お気軽に、お越しください。 
問い合わせ先:雲南市立病院、健康管理センター保健推進課電話0854-43-3602
 
 
 
 

もしもに備えて

防災情報

急病時の医療機関