ここから本文です。

ここから本文です。

雲南病院だより

市報うんなん2012年9月号

 
 
病院だより
◆夏季高校生医療現場体験セミナー
病棟での看護体験    作業療法室での体験の様子 
病棟での看護体験    作業療法室での体験の様子 
 7月31日(火曜)に県内の高校生を対象として医療現場体験セミナーを開催しました。雲南市や松江市の学校(5校27人)を中心に医師、看護師、理学療法士などの医療職をめざす学生が参加し、看護師志望と医療技術系志望の学生にわかれて一日体験を行いました。
 看護師志望の学生は、各病棟に3、4人ずつにわかれ、車椅子やストレッチャーに乗ってみたり、学生同士や患者さんの血圧を測りました。また、患者さんとお話をしながら手や足を洗う体験も行い、患者さんからはとても気持ちいいと喜んでいただきました。
 医療技術職希望の学生は、検査科・放射線科・薬剤科・リハビリテーション科の4つの科を見学、体験しました。検査科ではエコー体験や痰を顕微鏡で覗く体験、放射線科ではMRI・CTの見学をしました。薬剤科では薬の飲み方や種類の説明、リハビリテーション科では理学療法士や患者さんと話をしたり、作業療法室でクリップ箸という道具を使って非利き手で所作を行う体験をしました。
 ほかにも、病院食の試食や院長をはじめ理学療法士や薬剤師、看護師などとの懇談会も行い、詳しい質問や体験談などを話し盛り上がりました。
 体験をした学生からは、「いろいろな職業のことがわかってよかった」、「今後の進学に役立てたい」、「患者さんの嬉しそうな顔を見て自分も嬉しかった」などの感想が寄せられました。
 この体験セミナーを通して、進路の参考にしてもらうとともに、当院を含め地域医療に貢献してくれる人が増えてくれたらと思います。
 
◆第6回改革プラン評価委員会開催報告
松井譲病院事業管理者あいさつ
松井譲病院事業管理者あいさつ
 7月13日、第6回改革プラン評価委員会を開催しましたので結果を報告します。この委員会は、総務省から示された「公立病院改革ガイドライン」に基づき平成21年3月に作成した、改革プラン(名称:ステップアッププラン)の進捗状況の評価、検証を行う組織です。改革プランでは、経営改善目標や基本理念、基本目標に基づいた運営方針などを設定し、3年間で達成することが求められています。
 今回の委員会は、3年間の取り組みの総括をする委員会であり、果たすべき役割と経営効率化に分け、この間の主な取り組みと経営状況の推移などを報告し、各委員の方々から評価をいただきました。
 果たすべき役割では、主要施策である地域医療人育成センターにおける各種育成事業や、安心安全な医療を提供するため、電子カルテシステム、画像配信システムなどを導入したこと、連携の重要施策である病病連携、病診連携を構築するため、雲南医師会の事務局を病院内に設置いただいたことや、オープンベッドを導入し活用いただいていること、地域への情報発信や開かれた病院を目指すため、市民の会・病院ボランティアの会の皆様に支えていただきながら、医療出前講座、ケーブルテレビによる病院特集番組の放映、病院祭の開催などを積極的に取り組んだことなどを中心に報告しました。
 また、経営効率化では、平成23年度は病床利用率が約90%という高水準で推移し、結果として内部留保資金を単年度で約2億円蓄積することができた状況などを報告しました。
 委員の皆様からは、「平成21年度から取り組んだステップアッププランについて、プラン達成に向けて大変に努力がなされ、非常に達成度が高い」、「情報がタイムリーに流れるようになり、大変親しみのある病院になって来ている」など、大変良い評価をいただき、改革プランについてはほぼ達成できているという最終評価をいただきました。
 これにより、評価委員会は今回を以って終了することになりましたが、これまでご指導いただきました委員の皆様に感謝を申し上げ、開催報告とさせていただきます。

【評価委員会委員長総括概要】
 雲南病院の評価委員会は平成21年度から設置され、今年で3年目である。雲南市立病院も様々な問題があると思うが、わが国の自治体立病院は多くの問題を抱えている。特に地域の公立病院は厳しい状況にあるが、その背景としては地域の医師不足或いは看護師不足の問題がある。また、高齢化の問題や、医療の専門化、高度化による需要の問題など様々な問題がある。高齢化については、資料によると雲南圏域は更に進むという統計が出ている。今後超高齢化社会になると、人口に占める高齢者の割合は更に増加するが、そうすると慢性的な疾患を抱える患者が多くなり、慢性疾患の管理も非常に重要になって来る。そうなると、院内での様々な職種との連携は元より、介護や終末期ケア、在宅医療などとの関連が非常に重要になって来る。このように、今後地域の医療のあり方というものがどんどん変化して来るが、非常に厳しい状況の中で医療の変化に対応して行かなければいけないという状況にある。このような中で雲南市立病院においては、様々な課題に対応すべく改革プランであるステップアッププランを策定し、その達成に向けて3年間取り組んできた。本日その成果を検証させていただいたが、地域住民の安心安全を守るために、一生懸命取り組んで来ていると思う。数字的には若干足りないという話しではあったが、数年前から比較すると非常に改革が進んでおり、様々な点で改善が図られてい評価委員会熊倉俊一委員長(島根大学医学部教授)る。今後は新病棟建設の話しもあるが、ステップアッププランで示された延長線上に立って、夢ある新病院づくりを進めていただきたい。本日の病院建設構想の中にもあったが、主体は住民・患者である。住民に貢献できるようなすばらしい病院づくりが今後でき、この地が益々発展して行くことを祈念し評価のまとめとさせていただく。
 評価委員会熊倉俊一委員長
 (島根大学医学部教授) 
※評価委員会の開催状況 
委員会  開催日時  開催場所 
第1回  平成21年9月30日(木曜)14時  雲南病院4階大会議室 
第2回  平成22年3月24日(水曜)14時  雲南病院4階大会議室 
第3回  平成22年8月26日(木曜)14時  雲南病院4階大会議室 
第4回  平成23年3月25日(金曜)14時  雲南病院4階大会議室 
第5回  平成23年8月25日(木曜)14時  雲南病院4階大会議室 
第6回  平成24年7月13日(金曜)14時  大東地域交流センター 
 
◆第7回雲南の地域医療を考えるシンポジウムが開催されました!
第2部パネルディスカッション
第2部パネルディスカッション
 雲南地域医療を考える会主催の標記シンポジウムが、7月29日(日曜)三刀屋文化体育館アスパルにおいて開催され、当院からはパネリストとして前島(まえじま)里子(さとこ)看護部次長が参加しました。今回のシンポジウムは、医師と共に人材確保が厳しい状況にある看護師の確保や育成、就労支援や離職防止、キャリアアップ支援策などについて考える内容で開催されました。
 第1部の基調講演では、島根県立大学看護学部長の吉川(よしかわ)洋子(ようこ)先生による「看護の力で地域を支える」と題した講演があり、大きく3つの視点に分けて話されました。1点目は、看護師不足の原因について、2点目は、2,025年問題など日本の社会構造の問題について、3点目は、看護師の力を地域で生かすためにはという3点を中心に、看護師を取り巻く現状や今後の課題などについて分かり易くお話しいただきました。講演の最後に、若者が都会に出て行き過疎化や高齢化で非常に困っている現状の中で、地域には看護の需要が沢山あるので、その看護の力を地域で発揮し地域住民の健康や安心して暮らして行ける支えとしていけるよう、今回のシンポジウムなどを通じて住民が一緒になって考えていけば、雲南市は過疎・高齢化対策の日本のモデルになるというご提言で結ばれました。
 第2部のパネルディスカッションにおいては、雲南保健所の福澤所長の進行により4人の看護師と看護学生1人の計5人により意見交換が行われました。その中で、当院から参加した前島看護部次長は教育を担当する看護師の立場で、雲南病院の研修プログラムの特徴である、島根大学医学部附属病院のクリニカルスキルアップセンターと連携した研修体制などについて紹介しました。
 今回のシンポジウムではこの他に、雲南圏域の各病院、看護学校がブースを設けられ、来場した中・高校生などを対象に病院紹介や学校紹介も並行して行われ、来場した多くの学生さん達が真剣に進路相談などをしていました。
病院紹介ブース 当日は、200人を超える方々が来場され、中・高校生の参加者も非常に多く熱気に包まれる中で、大変成功裏に終わり、今後の雲南の地域医療に明るい兆しを感じました。 
 病院紹介ブース 
 
◆~出前講座「飛び出す!雲南病院講座」のご案内~
 雲南市立病院では、市民の皆さまのもとへ出掛けていき、病気の予防や早期発見など医療に関する知識や情報を提供させていただいています。
2012.3.27「運動機能と介護予防」    2012.7.27 「夏場の健康管理酷暑を乗り切るために~」    2012.8.9「救急医療と救急対応について」 
2012.3.27
「運動機能と介護予防」
 
  2012.7.27
「夏場の健康管理 
~酷暑を乗り切るために~」
 
  2012.8.9
「救急医療と救急対応について」
 
当院の専門スタッフが、ご要望のテーマに沿った内容でお話をさせていただきます。お気軽にお申し込みください

【申込み先】 雲南市立病院 総務課総務係 (電話)0854-43-2441 
  
◆七夕コンサートを開催しました
 8月3日(金曜)に院内で七夕コンサートを開催しました。職員有志による音楽友の会「South Cloud Ensemble」(サウス クラウド アンサンブル)の主催で行い、入院中の患者さんや職員など約130人が参加しました。
 「夏を感じてもらおう!」をコンセプトに、ちょうちんの飾り付けや手作りうちわのプレゼント、出演者の浴衣着用などで夏を感じていただきました。
最初は、ベース、フルート、ホルン、ファゴット、サックスのアンサンブルによる「宇宙戦艦ヤマト」や「ひょっこりひょうたん島」の演奏があり、次に「蘇州夜曲」の歌を披露しました。その後合唱に移り、「七夕」や「浜辺の歌」などを会場のみなさんと一緒に歌い楽しい一時となりました。
 コンサートを聴きに来られた患者さんからは、「心に響きとてもおだやかになりました。明日からまたがんばろうと思います」、「久しぶりに声を出して歌えて良かったです」などの感想があり、大盛況でした。次回は、9月29日(土曜)にある病院祭で演奏しますので、ぜひ聴きに来てください。
アンサンブル    合唱 
アンサンブル    合唱 
 病院ボランティアの会のみなさまにも協力していただきました
病院ボランティアの会のみなさまには、病院正面の大笹の設営やスイカちょうちんの飾り付けをしていただき、七夕を盛り上げていただきました。また、七夕コンサートにも参加していただき、前日の飾り付けやステージ設営などの会場準備、当日入院患者さんを会場まで車椅子で介助するお手伝いをしていただきました。
七夕コンサートのステージ設営    大笹の飾り付け 
七夕コンサートのステージ設営    大笹の飾り付け 
 
◆一日助産師体験 
 8月2日(木曜)に一日助産師体験を行い、雲南市内の高校生3人が参加しました。
 午前は、産婦人科外来で妊婦検診を見学し、超音波を使って妊婦さんのお腹の中の赤ちゃんを見ました。また、当院で数週間前に生まれた赤ちゃんを抱かせていただきました。
 午後は、お腹におもりを着けての妊婦体験をしながら母親教室に参加しました。母親教室では、管理栄養士や産婦人科医師から妊娠中の食事や妊娠中の過ごし方について聞きました。最後に助産師から仕事内容や体験談を聞く懇談会も行い、有意義な時間を過ごしました。
 参加した学生からは、「助産師の仕事内容がわかり、前よりも助産師になりたいという気持ちが強くなった」、「超音波で赤ちゃんの顔や手を見ることができ、感動した」、「妊婦さんの大変さが分った」などの感想が寄せられました。体験した学生は、命の大切さを実感するとともに、将来の妊娠・出産の参考にもなったようです。妊婦さんや赤ちゃん、助産師と直接触れ合うことで助産師という専門職の魅力を肌で感じてもらえたのではと期待しています。 
赤ちゃんを抱っこする様子    母親教室 
赤ちゃんを抱っこする様子    母親教室 
 
◆院内サロンふれ愛
9月・10月の開催日
 9月14日・28日 10月12日・26日

時間:午後1時30分から3時30分
場所:雲南市立病院 ドック検診室

 お気軽にお越しください。

問い合わせ先:健康管理センター保健推進課 電話0854-43-3602
 
 
 
 
 

もしもに備えて

防災情報

急病時の医療機関