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平成24年度 市長所信表明

市報うんなん2012年4月号
生命と神話が息づく新しい日本のふるさとづくり 平成24年度 市長所信表明
市長所信表明
 3月1日、平成24年雲南市議会3月定例会の開会にあたり、速水市長は平成24年度の市政運営における基本的な考え方を述べました。(詳しくは雲南市ホームページをご覧ください。)
平成24年度主要重点施策
1.「安心・安全」なまちづくり
 東日本大震災の原発事故を踏まえた原子力災害対策を市民の安心・安全を確保するよう精力的に取り組みます。
 雲南市立病院の改築に向け基本構想の策定に着手するとともに、学校施設の耐震化や幼保一体化に向けた具体的検討を進めます。
2.「活力と賑わい」のあるまちづくり
 これまで7年間活用いただいてきた地域振興補助金に代わる新たな地域づくり支援制度をスタートさせます。
 UIターン者向けの賃貸住宅制度の創設や「夢」発見プログラムの充実による次代を担う人づくりを進めます。
 尾原ダム湖(さくらおろち湖)や周辺施設の活用、高速道路沿いの活性化施設を整備するとともに、古事記編纂1300年関連事業を積極的に展開し、雲南市PR大使を設けます。加茂岩倉パーキングエリアの整備が平成24年度中の完成に向けて西日本高速道路株式会社によって進められます。
3.「健康長寿・生涯現役」のまちづくり
 高齢化率が32.9%と全国平均より20年以上も早い状況下、全国に先駆けた子どもから高齢者までを対象とした「健康長寿・生涯現役」を目指した取り組みを進めます。特に「身体教育医学研究所うんなん」が発足7年目を迎え、「健康長寿・生涯現役」を目指すための役割強化を図り、今後の取り組みの全体構想を策定します。
 後期高齢者や障がい者の皆様に市民バス優待回数乗車券を発行し、交通手段の確保を図るとともに、さらに認知症の早期発見・早期治療に取り組みます。
3つの大規模プロジェクト
 雲南市立病院の改築、新庁舎建設、医療と保健の融合による健康づくり拠点の整備の3つの大規模プロジェクトは、財政負担を考慮し、同時期にすべての大規模プロジェクトに着手することは困難なため、まず、地域医療を確保する観点から、緊急性の高い雲南市立病院の改築を最優先に考え、基本構想の策定に続き、平成27年度に着工、平成28年度の主要施設の完成を目指します。
 新庁舎建設は、平成25年度に着工し、合併特例債の活用期限となる平成26年度に完成できるよう進めます。
 医療と保健の融合による健康づくり拠点の整備は、平成28年度に実施設計に着手し、平成29年度の完成を目指します。
 これらの大規模プロジェクトを進めつつ、一方では平成27年度からのふつう交付税の一本算定以降による交付税の削減に対応すべく、今後も弛むことなく行財政改革に取り組みます。
たたらの里山再生特区の指定
 昨年12月、雲南市から申請した「たたらの里山再生特区」が全国で26の地域活性化総合特別区域の一つに指定されました。
 かつての農村社会では、里山を中心とした循環型の豊かな暮らしが営まれていましたが、農村部の過疎化や地球温暖化など、様々な弊害をもたらしています。かつての里山を中心とした暮らしの中にこそ現代社会が抱える解決の糸口があり、里山を中心とした暮らしを再興することが必要であると考えました。このたび指定を受けた特区では、雲南ブランド化で進めてきたプロジェクトや里山がもたらす幸の利活用に取り組み、木質バイオマスエネルギーを活用した再生可能エネルギー分野への挑戦や、里山を使った山地放牧、里山の暮らしを支えるためのコミュニティビジネスなどを展開するスーパーコミュニティ法人の設立などを盛り込んでいきます。
 特区の指定を受けたことにより、計画の実現を図るうえで必要な規制の特例措置や国の財政支援措置が得やすくなります。現在、国と協議を行っており、整ったものから計画に盛り込み、実現を図ります。
「財政非常事態宣言」解除
 平成24年度当初予算は、財政調整基金・減債基金の繰入を行わずに編成し、目標としていた平成24年度での収支均衡を達成したことから、平成17年度に発した「財政非常事態宣言」を解除します。
これまで、行財政改革大綱を策定し、ふつう建設事業費の圧縮や補助金の見直しなど、あらゆる対策を講じて参りましたが、市民の皆様のご理解ご協力があったからこそ達成できたものであり、心から感謝申し上げます。 
雲南市名誉市民
 3月1日の市議会3月定例会で、名誉市民の称号を次のお二人に贈ることが決まりました。 
坂本精志(さかもとせいし)さん  坂本精志(さかもとせいし)様
 (愛知県名古屋市) 
  佐藤忠吉(さとうちゅうきち)さん  佐藤忠吉(さとうちゅうきち)様
 (木次町宇谷) 
主な功績 
現在の株式会社ネスターを設立され、加茂町へ島根工場を開設されたほか、雲南地域の雇用創出に多大な貢献をされています。ホシザキ電機株式会社では、製氷機の事業化に中心となって成功され、平成20年には、東京証券取引所、名古屋証券取引所への一部上場により、経営基盤強化と事業拡大に尽力されました。また、市内すべての中学校でご講演いただき、中学生に夢や希望の大切さを語っていただいたほか、雲南市に多額のふるさと納税をいただいています。 
  主な功績 
今や安心・安全の代名詞ともなっている木次乳業有限会社を創設され、日本ではじめて低温殺菌のパスチャライズ牛乳の生産・販売に成功されたほか、子どもたちに安全な食べ物を供給したいという想いから学校給食にも提供されました。また、乳製品はもとより、ワインづくりなどにも先駆的に取り組まれています。地産地消の全国的な先駆けとして地域自給論を提唱・実践されるなど、全国の様々な分野の方々に及ぼした影響は計り知れず、雲南の幸を体現されています。 

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