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雲南病院だより

市報うんなん2011年5月号

 
雲南病院だより
  
  
雲南市立病院 病院事業管理者 松井 譲 
 雲南市立病院


 病院事業管理者 松井 譲 
 このたび雲南市立病院の初代病院事業管理者に任命されました松井でございます。
 就任に当たり一言ご挨拶を申し上げます。
 最初に先の東日本大震災におきます被災地の方々に衷心よりお見舞い申し上げます。医療スタッフの不足も深刻な状況とのことであり、県からの要請に基づき、当院の医療救護班として医師、看護師などの4名による医療スタッフを4月に派遣いたしました。被災地の一日も早い復興を心よりお祈りいたします。
 当院はこの地に昭和23年3月1日に地域の幸せは良い病院作りからの理念で誕生致しました。以来六十有余年、幾多の困難がありましたがそのつど克服し今日に至っています。
 このたび設立母体が一市二町組合立から雲南市単独の自治体立病院となり、公営企業法の全部適用となりました。
 当病院は昨年度、経営上少し明るい光が見えかけています。また、ここもと内科に女性の医師の着任が決まり、23年度を20名(昨年同月17名)体制でスタート出来る状況となりました。しかしながら取り巻く環境は決して好転しているとは言えません。厳しい状況の中ではありますが後任の大谷病院長には、医療法上の責任者として地域が求める医療を地域の医療機関と連携を取りながら最良の形で提供する努力をしていただきたいと思います。
 私は病院事業管理者として大谷病院長が目指す病院の将来像を実現できるようにサポートしたいと思います。
雲南市立病院 病院事業管理者 松井 譲 よく言われるように健全な経営なくして良質な医療の提供は出来ませんが、良質な医療の提供なくして健全な経営が成り立ちません。この相反する命題に全力で取り組む所存ですが、そのためには医師の増員のみならず、当院においてはハード面の充実が早急な課題です。新病棟早期実現に向け努力したいと思います。
 ご協力のほど何卒宜しくお願い申し上げ就任のあいさつとします。

雲南市立病院 院長 大谷 順
 雲南市立病院

 院長 大谷 順
 
雲南市立病院 院長 大谷 順 平成23年4月1日付けで雲南市立病院の病院長を拝命いたしました大谷でございます。紙面を借りまして就任のご挨拶を申し上げます。
 当院は雲南共存病院、公立雲南総合病院と60余年の歴史を経て、このたび雲南市立病院として新しい門出を迎えました。関係各位のご尽力に厚く御礼申し上げます。
 昨今の地域医療を取り巻く医療情勢は大変厳しいところであり、このような時期に大変な職責の仕事を任されたことに身の引き締まる思いがしております。
 さて、私に課せられた重要な使命として、当院の本来持つべき役割をしっかりと把握して着実に実践していくこと、さらに当院だけではなく、雲南二次医療圏の置かれた危機的状況を乗り越える方策を職員、地域住民の皆さんと見い出していくことと考えます。
 そこで当面の病院運営における基本戦略を特に5点挙げさせていただきました。
雲南市立病院 院長 大谷 順1.前松井院長からの基本方針である5事業(救急医療、災害医療、へき地医療、周産期医療、小児医療)の継承と強化
2.医師会との連携強化
3.地域医療人育成センター事業を通じて学生・若手医師の教育
4.女性医師招聘への環境整備
5.市民への情報公開 
 以上の5点を掲げましたが、当院を当地域におきます医療の要として、当院を生み、これまで育て、支えて頂いた諸先輩や地域住民の皆様に感謝し、地元出身者としての熱い想いを胸に病院一丸となって邁進する所存でございますので、皆様のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
 
第1回QC活動発表大会を開催しました
第1回QC活動発表大会を開催しました 3月5日(土曜)、第1回QC(品質管理Quality Control)活動発表大会を開催しました。この活動は、製造業などが製品の質を向上するために用いている手法で、医療界においても「医療の質の向上」を図るため、民間病院を中心に取り入れられています。当院でも、すべての職員が経営に参画し病院経営の健全化と職員の意識改革を図り、患者様の満足と地域に信頼をいただける病院を目指すことを目的に導入しました。

第1回QC活動発表大会を開催しました 今回開催した発表大会では来賓、職員合わせて約170人が参加し、各部署単位で組織した23サークルが活動の成果を発表しました。全体講評をいただいた益田医師会病院の看護部長からは、「すばらしい大会だった」と評価し、今後の活動に弾みが付きました。
  第1回QC活動発表大会を開催しました
 
高校生医療現場体験セミナーを開催しました
高校生医療現場体験セミナーを開催しました 県内東部の高校4校(松江南高校、大東高校、三刀屋高校、横田高校)から13名の学生が参加し、3月28日に高校生医療現場体験セミナーを開催しました。このセミナーは、医療の現場を体験したり、病院のスタッフと触れ合うことを通じて、将来医師・看護師などの医療職を目指す学生を増やすことを目的に開催しています。
 当日は、午前中に島根大学医学部附属病院スキルアップセンターの狩野センター長をお招きし、AED・BLS(救急救命)研修や、聴診器を使った呼吸音・心音体験などを行いました。狩野センター長の熱心な講義に参加した高校生も一生懸命に取り組んでいました。
高校生医療現場体験セミナーを開催しました午後からは、それぞれ目指す職種ごとに別れて実際の現場で体験しました。看護師を目指す学生は、病棟において入院患者さんの手や足を洗ったり車いすの介助などの体験をしました。医師、薬剤師、理学療法士などを目指す学生は、薬局、放射線科、検査科、リハビリなどで働くスタッフの様子を見学したり、腹部エコーなどの体験を行いました。
 参加した学生は、「必ず医師になって地域に貢献したい」、「実際に体験することで医療職を目指したいという気持ちがより強くなった」などの意見が寄せられました。
 高校生医療現場体験セミナーを開催しました また、この日は雲南市の地域枠推薦により島根大学医学部への入学を目指す高校生も5人参加し、1日同じメニューで実習しました。
 当院では、今後も積極的に高校生、中学生などを対象とした職場体験セミナーを開催し、将来の地域医療を担う人材を育成していきます。 
 
平成22年度第2回改革プラン評価委員会開催報告 
平成22年度第2回改革プラン評価委員会開催報告
平成22年度第2回改革プラン評価委員会開催報告 3月25日、標記委員会を開催しました。この委員会は、総務省が提示した「公立病院改革ガイドライン」に基づき作成した、改革プラン(当院ではステップアッププランと命名)の進捗状況の検証や評価を行う組織で、年2回開催します。今回の委員会では、ステップアッププランに基づいて取り組んでいる、果たすべき役割の進捗状況と、経営状況(平成22年度決算見込み)について報告しました。果たすべき役割では、地域医療人育成センターにおける各種育成事業や、センター事業の成果として、平成23年度から当院で初期研修を受講した2名の医師が、常勤医として着任することなったことなどを報告しました。また、経営状況については、平成9年度以来続いていた赤字を14年ぶりに黒字転換できる見通しになり、一定の経営健全化が図れていることを報告しました。
 委員の皆様からは、各種活動の成果や経営健全化の見通しなどについて大変評価いただき、今後、市立病院として更なる展望を望みたいとのエールを送っていただきました。
 
展示コーナーのご紹介
 昨年、患者様の癒しの空間として設置した「ふれあい展示コーナー」が開設以来1年を迎えました。この間、病院ボランティアの会の皆様、雲南市文化協会の会員の皆様を始め大変多くの皆様に作品展示にご協力をいただきました。
 これからも患者様に楽しんでいただけるよう、運営して行きたいと思っています。
 
 【4月の展示作品】
 展示者:大東おりづる会 作品名:花見 展示者:木次写真クラブ 作品:写真
 展示者:大東おりづる会 展示者:木次写真クラブ
 作品:花見 作品:写真 
 
 展示者:古典技法研究会「山本美洋栄 様」 作 品:油絵
  展示者:古典技法研究会「山本美洋栄 様」
  作品:油絵
 
 
 
 
 
 

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