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雲南ニュース

市報うんなん2011年1月号

 
雲南ニュース
 
県道大東東出雲線小河内工区が完成 ホタルの里で渡り初め
県道大東東出雲線小河内工区竣工
 
 主要地方道大東東出雲線小河内工区が、平成12年度の工事着手から10年あまりの歳月を経て完成(総事業費約4億円)。12月12日、小河内なごやか会館前で渡り初め式が行われ、地元住民ら約100人が工事の完成を祝いました。
 6月にはホタルが乱舞し、多くの見物客でにぎわう小河内地区は、道幅が狭く見通しが悪い急カーブも多いため、交通の支障となっていました。今回、550メートルの区間がバイパス方式により2車線改良されたことで、通りやすく便利になりました。
渡り初めで工事の完成を祝いました。小雨の降る中、式典では、記念撮影、神事、テープカット、くす玉割りに続いて、完成した道路橋梁の渡り初めが行われました。
 松江市八雲町へ越える峠部のトンネル建設実現と地域のさらなる発展に出席者一同、期待を寄せていました。
 渡り初めで工事の完成を祝いました。
 
認知症徘徊SOSネットワークが発足 地域で支える認知症
11月26日、大東・加茂・三刀屋の各町で模擬訓練を実施。通知を受けた協力会員が想定行方不明者に声をかけ事業所内に招きました。 行方不明になった認知症の方を早期発見するための「認知症徘徊SOSネットワーク」の開始式が11月11日、チェリヴァホールで行われました。
 これは地域の事業所・団体等が協力会員として認知症の見守りの輪に加わる補助的なネットワーク(情報網)。行方不明者の状況を会員へ通知し、会員から目撃情報を集めて、徘徊などの早期発見につなげます。
 現在、約450人が協力会員に登録。協力会員の募集は随時行っていますので、多くの皆様の登録をお願いします。
11月26日、大東・加茂・三刀屋の各町で模擬訓練を実施。 
通知を受けた協力会員が想定行方不明者に声をかけ事業所内に招きました。 
 
 
 徘徊による行方不明の相談・届出は雲南警察署(0854-45-9110)
または雲南市地域包括支援センター(0854-40-1066)まで。(24時間受付)
 
海潮温泉温浴施設整備に関わる最終答申 「歴史ある名湯で健康増進を」
加藤一郎会長(右)から速水市長へ答申書が手渡されました。
加藤一郎会長(右)から速水市長へ最終答申書が手渡されました。
 11月15日、海潮温泉の温浴施設整備の方向性について検討を進めてきた海潮温泉温浴施設整備検討委員会の加藤一郎会長から速水市長に最終答申が行われました。
 加藤会長は「昨年6月に委員会が発足して以来、14回にわたる検討を重ね、最終答申を取りまとめた。答申内容を踏まえた施設整備を進めてもらいたい」と、最終答申書を速水市長に手渡しました。
 「長期間にわたり、真摯な検討をいただいたことに心からお礼申し上げる。答申に盛り込まれた内容をしっかりと受け止め、施設整備に繋げていきたい」と速水市長。雲南市では、平成23年度中のオープンをめざし、施設整備を進める予定です。
 
 【最終答申の主な内容】
・海潮温泉所在の市営3温浴施設をひとつに整理統合することを前提に、施設整備を進められたい。
・施設整備については、桂荘の増改築による整備とされたい。
・シンプルな構造、設備とし、維持管理経費の軽減を図られたい。
・かけ流しが基本の男女浴室、サウナ室、休憩室等を設けられたい。
・歴史ある名湯を堪能いただくこと自体が健康増進であり、水中ウォーク機能は併設すべきでない。
・事業費は2億円程度と見込まれるため、予算確保に努められたい。
・利用料金については、施設整備後の収支予測、市内施設間の均衡を保つ観点から設定されたい。
・施設運営については、指定管理者制度の導入を図られたい。

※「最終答申書」の内容については、市ホームページで公開しています。
 
雲南市教育フェスタ2010 学校を支える・地域を創る
雲南市教育フェスタ2010
 
 三刀屋交流センターで11月28日、雲南市教育フェスタ2010が開かれました。
 雲南市では、学校と地域、学校と行政、学校と学校を結びつけるため、平成18年度に「教育支援コーディネーター(教育委員会職員)」7人、20年度に「地域コーディネーター(地域住民)」30人、22年度に「社会教育コーディネーター(教育委員会職員)」7人を市内の小中学校に配置。学校、家庭、地域、行政の「協働」により、社会全体で子どもたちを育む仕組みづくりに取り組んでいます。
 フェスタの第1部では、和歌山大学地域連携・生涯学習センター長を務める出口寿久教授が「地域を元気にするためには?」と題して講演。出口教授は「子どもたちが地域とかかわる機会が少なくなってきた」実態を説明し、「子どもと高齢者」をキーワードにした地域社会再構築の必要性を訴えました。
 第2部は事例発表とパネルディスカッション。高知県南国市立稲生小学校の前PTCA会長で同市議会議員の前田学浩さん、雲南市学校支援地域本部統括コーディネーターの小林和彦さん、熊本県教育庁社会教育課長の小野賢志さんがそれぞれの取り組みを発表し、出口教授をコーディネーターに、学校や地域のあり方について議論しました。
 市内小中学校のPTA役員など会場を埋めた出席者も、今後の活動の参考にしようと話しに聴き入っていました。
※PTCAとは、PTAに地域を意味するC・コミュニティを入れた組織。
 
入間交流促進施設の竣工 昔ながらの雰囲気と現代的なデザインが融合
入間交流施設の竣工 掛合町の旧入間小学校を改修した「入間交流促進施設」が完成。12月12日、同施設で竣工式が行われ、地元住民や工事関係者が施設の完成を祝いました。
 同施設は、地区住民の拠り所となっていた保育所や小学校の統廃合、現在の地域拠点施設の老朽化を背景に、再び地域活力を向上させるために地域コミュニティの活動拠点として整備。入間交流センターとして地域の福祉や防災拠点の機能を持ち、同時に豊富な地域資源を生かした都市交流活動拠点として都市交流人口の拡大をめざすこととしています。。
 総事業費は1億8百万円で、財源は国の農山漁村活性化プロ入間交流施設の見学ジェクト支援交付金(1月2日)及び平成21年度経済対策臨時交付金(1月2日)。木造一部2階建て(延べ床面積836.28㎡)の施設は、和室ホールやダイニング、体験厨房、シャワー室などを備えています。基本設計には、平成19年から雲南市との交流関係にある早稲田大学の「古谷誠章研究室」が参加。古谷教授や同研究室の学生が何度も地元に足を運び、住民と施設のあり方を協議しました。
 竣工式では、テープカットの後、出席者が施設を見学したりして完成を祝うとともに、地域づくりにむけた新施設の活用法に思いをはせていました。
 
食の安心・安全講演会 誤解も多い「安全な食」
食の安心・安全講演会 「食の安全・安心講演会」が12月11日に木次町のチェリヴァホールで開催されました。
 大東町の女性の集いのみなさんによる寸劇「野菜たちのつぶやき」の後、科学ライターの松永和紀さんが「『食の安全』を理解し、島根のすばらしさを再発見しよう!」と題して講演。松永さんは、「現在市販されている農薬は、28種類の毒性試験に合格したもので適正な使用方法を厳守する限り人体に影響を及ぼすことはない。農薬を使用することにより農業の省力化や生産性向上に貢献してきた。農薬は家庭で使う包丁と同じで使い方次第で道具にも凶器にもなる」と、農薬を例に食の安全を科学的に考えることが重要と訴えました。
 食の安心・安全講演会 食の「安全」が科学的、技術的な評価に基づく客観的なものであるのに対し、「安心」は個人の受け止め方や主観によって決まることから、マスメディアの冷静な情報発信を求めました。
 松永さんは、島根県の農蓄林水産物の安全とおいしさを認証する「美味しまね認証制度」も紹介。「生産者が安全性、品質を確保することで消費者との信頼を強める」と島根県の食の豊かさを語りました。
 
第5回雲南の地域医療を考えるシンポジウム 病院間の連携強化へ
第5回雲南の地域医療を考えるシンポジウム 
 11月14日、木次町のチェリヴァホールで「第5回雲南の地域医療を考えるシンポジウム」が開催され、市民や雲南圏域の医療関係者など約200人が、医師不足が深刻な圏域の医療確保について話し合いました。
 はじめに、島根大学医学部地域医療支援学講座の谷口栄作教授による講演が行われました。「雲南圏域における地域医療の再生に向けて」と題し、谷口教授が雲南圏域の各病院の医師数、医師の年齢構成、医療機能などを説明。医師不足の実情や医師の高齢化の実態が浮き彫りになりました。そして、「医師不足を改善する特効薬は無い。これ以上医師を減らさないために、住民組織を中心に医師を支える体制をつくってほしい」と、医療機関と患者、地域、行政のコミュニケーションの大切さを訴えました。
 パネルディスカッションでは、雲南保健所の長﨑みゆき所長をコーディネーターに雲南圏域の4つの中核病院(公立雲南総合病院、町立奥出雲病院、町立飯南病院、医療法人平成記念病院)の代表者が意見を交換。医師不足の現状をお互いが補完し支え合うための連携体制の構築などを話し合いました。 
 
三刀屋町旭町二自治会館竣工 地域の活動拠点整備 
三刀屋町旭町二自治会竣工 
 12月12日、三刀屋町三刀屋地内の旭町二自治会館の竣工式が行われました。
 市道南通り線道路新設工事に伴い、旧旭町二自治会館が支障となったために、自治会館を移転。同自治会の皆様の格別なご配慮とご協力により無事に移転が完了しました。
 竣工式は晴天に恵まれ、出席者一同、地区の新しい活動拠点の完成を喜びました。 
 
 
 
 

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