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市長 新年のごあいさつ

市報うんなん2011年1月号

 
 


 「ウサギの昼寝」を肝に銘じて


 雲南市長 速水 雄一
 
 新年あけましておめでとうございます。
 皆様には、清清しい新春をお迎えのことと、謹んでお喜び申し上げます。
 雲南市におきましても、島根県政百年の大計として推し進められてまいりました「尾原ダム」の完成、懸案でありました三刀屋中学校校舎等竣工、雲南広域連合と一部事務組合の再編並びに公立雲南総合病院の市立病院化のスタート等これまでの努力が大きな実を結ぶ希望に満ちた年明けとなりました。
 
 昨年国におきましては、円高・デフレに対応するための5兆円規模の「緊急総合経済対策」を含む補正予算が可決され、地方自治体向け地域活性化交付金の新設のほか、社会資本整備や中小企業対策、社会保障、雇用創出などの対策がとられました。雲南市もこれに呼応し約7億6千万円の追加補正予算を編成し地域経済の活性化に取り組んでいるところであります。
 
 さて、「幸運なんです。雲南です。」をシンボルとした「雲南ブランド化プロジェクト」をスタートしてから3年半。雲南市の人、自然、歴史、食といった多くの恵み(=魅力)に私たち自身が気づき、磨きをかけることで、より多くの方に雲南市へ来ていただかねばなりません。高速道路の建設が進み、人口が都市部へ吸い取られる、いわゆるストロー現象を心配する声もあります。しかし、そうした地域から多くの人を迎え入れるチャンスと考えれば、高速道路に期待を寄せずにはいられません。
 
 平成24年の古事記編纂1300年、平成25年の出雲大社平成の大遷宮を機に、島根県では『神話のふるさと「島根」推進事業』が始まりました。近年、出雲神話やヤマタノオロチ神話は全国から注目されています。雲南市は、その主要な舞台の一つ。歴史の幸を生かす絶好の機会でもあります。雲南市に来られた方々をもてなし、リピーターになっていただけるように、プロジェクトを推進してまいります。
 
 変化の激しいこの時代、スピードが命です。『ウサギとカメ』の物語で、ウサギは居眠りしている間に足の遅いカメに追い越されてしまいます。油断や過信は禁物ですが、ウサギのように速く走ることは大事です。とは言え、やみ雲に突き進めばいいというわけでもありません。時にはスピードを緩め、あるいは立ち止まって周りを見渡す、将来を見据える、来た道を振り返り反省することも大切です。それぞれの場面で「迅速、決断、実行、報告」を実践しながら、皆様と一緒に一歩一歩確実に前進していく所存です。
 皆様の一層のご協力をお願い申し上げますとともにご健勝とご多幸を祈念して、年頭のあいさつといたします。
 
 
 
 
 
 

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