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雲南ニュース

「市報うんなん」2008年5月号

 
 項 目
 (1) 「加茂岩倉銅鐸を国宝に!」文化審が答申提出
 (2) 尾原ダムの早期完成を願う定礎式
 (3) 企業立地認定 コールセンター事業のCSR
 (4) 島大重点研究プロジェクトの報告 「生き甲斐」「健康」の増進策を探る
 (5) 神話の里を駆ける 11年目のトロッコ列車
 (6) まちづくり基本条例の制定に向け懇談会議が提言書提出
 (7) 地域づくり活動検討委員会 交流センター(仮称)の設置を提言
 (8) 雲南市環境基本計画を策定
 

◆ 「加茂岩倉銅鐸を国宝に!」文化審が答申提出
 
「加茂岩倉銅鐸を国宝に!」文化審が答申提出
 
平成8年10月14日、加茂町岩倉の農道工事現場から39個の銅鐸が出土。一カ所からの出土数が全国最多となる歴史的大発見から12年が経過した平成20年3月21日、文化審議会から「加茂岩倉の銅鐸」を国宝に指定するよう文部科学省へ答申がなされました。
加茂岩倉遺跡では、銅鐸を活かしたまちづくりに取り組む「出雲國・加茂2000年プロジェクト」や遺跡のガイドを行う「遊学ボランティアの会」の会員、地元自治会の住民ら約50人が、古代の衣装を身にまとい提灯行列をつくりました。祝いの鐘の音が鳴り響く中、提灯行列が遺跡周辺を練り歩き、神秘と歴史の香り漂う岩倉の地は幻想的な明かりに包まれました。
 

◆ 尾原ダムの早期完成を願う定礎式
 
 
洪水調節に加え、河川環境の保全と水道水供給機能をあわせもつ多目的ダムとして、平成22年度の完成をめざして工事が進められている尾原ダム。3月23日、ダム建設地では定礎式が行われ、地域住民や工事関係者らがダム建設工事の本格化を喜ぶとともに早期の完成を願いました。
式では、国土交通省の藤田武彦中国整備局長があいさつ。尾原ダム建設を含む治水3点セットを「平成のヤマタノオロチ退治」と例えて、流域の住民生活の確保、向上に向けてさらに努力していくことを誓い、720名に及ぶダム建設地の地権者らの協力に改めて感謝を述べました。
この日は、ダム建設に伴う雲南市及び奥出雲町の移転者ら地元住民をはじめ、工事関係者ら約300人が出席。移転者の1人は「生まれ育ったふるさとの姿が変わっていくのは寂しいが、ダムの水の有効活用で流域がますます発展してほしい」と複雑な胸中を語りました。
 

◆ 企業立地認定 コールセンター事業のCSR
 
企業立地認定 コールセンター事業のCSR
 
3月24日、市役所で企業立地計画の認定書交付式と、その覚書調印式が行われました。
この度、雲南市が誘致企業として認定したのは株式会社CSR。同社は市内で建築・土木業を営む㈲周藤土木とシステム開発やパソコン機器のサポートなどを行う松江市の㈱ジェットシステムの共同出資により木次町里方で新たにコールセンター事業に着手します。
速水市長がコールセンターという新たな分野に参入する意欲に敬意を表し、更なる雇用拡大と市内産業の振興に期待を寄せると、CSRの周藤浩二社長は、「地域の発展のため精一杯尽力したい」と力強く応えました。
 

◆ 島大重点研究プロジェクトの報告 「生き甲斐」「健康」の増進策を探る
 
島大重点研究プロジェクト報告会の様子
 
島根大学と雲南市との包括協定に基づく重点研究プロジェクト調査研究報告会が3月22日、チェリヴァホールで行われ、集まった市民ら50人がまちづくりの方策を探りました。
吹野卓法文学部教授から報告されたのは、掛合町入間の宮崎集落の協力を得て、「生き甲斐」をキーワードに進められた「聞き書き文集」プロジェクト。聴き取り調査で語られた様々な内容を文集にまとめ集落内の全戸に配布し、お互いに読み合うというものです。吹野教授は、家族や周囲の人との繋がりといった自分がそこに「在ること」が生き甲斐の1つの方向性とした上で、集落内の相互理解と共感形成が図られたと研究成果をまとめました。
このほか、経済学分野、医学分野からもそれぞれ、「生き甲斐」、「健康」の研究成果を報告。「広い雲南市の中で考え方や風土などの地域差を感じることがある。そのような違いを検証して行くことも重要」「高齢者の健康はもちろんだが、40~50代の働き盛りの人の健康状態はどうか?」などと会場からも発言が飛び出し、今後の調査研究のヒントとなる活発な意見が交換されました。
 

◆ 神話の里を駆ける 11年目のトロッコ列車
 
神話の里を駆ける11年目のトロッコ列車
 
JR木次線の木次~備後落合間を往復するトロッコ列車奥出雲おろち号が、4月5日午前10時、満員の乗客を乗せた列車は、出発式に訪れた多くの人に見守られ、備後落合に向けて出発。11年目の運行を開始しました。
今年から金曜日も運行されることになったトロッコ列車。山陽との接続も便利になり、沿線の交流人口拡大に期待が膨らみます。
 

◆ まちづくり基本条例の制定に向け懇談会議が提言書提出
 
まちづくり基本条例の制定に向け懇談会議が提言書提出
 
雲南市まちづくり推進懇話会議(畑亮一郎会長)は、雲南市総合計画に定める「市民と行政の協働によるまちづくり」を推進する礎となる「雲南市まちづくり基本条例の制定に向けた提言」をまとめ、3月17日に速水市長へ提出しました。
畑会長は「12人の委員が、これからの時代にふさわしい市民と議会及び行政の役割や責任などを1年にわたり議論してきた」と振り返り、「この提言を十分に活かした条例の制定を」と提言に込めた思いを語りました。
これを受け、市は9月議会での条例制定をめざします。その間、パブリックコメント(7月予定)を行いますので、市民のみなさんの自由な意見をお寄せください。
 

◆ 地域づくり活動検討委員会 交流センター(仮称)の設置を提言
 
地域づくり活動検討委員会が交流センター(仮称)の設置を提言
 
「市民と行政の協働によるまちづくり」をすすめる雲南市は、平成19年6月、雲南市地域づくり活動検討委員会を設置しました。地域づくりを推進する地域自主組織などの活動が活発に展開されるよう、活動拠点の確保及びその運営体制のあり方について検討するものです。同委員会の笠松浩樹会長は3月28日、9回を数えた委員会での検討結果をまとめた報告書を速水市長へ提出しました。
笠松会長は「総合的な地域づくり拠点を整備・運営することが望ましい。生涯学習活動中心の公民館を「交流センター」(仮称)と改称して、「住民活動支援、生涯学習、福祉」の3つの機能を複合的に備えた施設にするべき」と、検討内容を説明。
速水市長は「交流センター(仮称)の設置など、よりよい雲南市のまちづくりに向け市民と相談しながら進めたい」と新たな取り組みへの抱負を語りました。
 

◆ 雲南市環境基本計画を策定
 
雲南市環境基本計画を策定
 
雲南市では平成20年3月、雲南市環境基本計画を策定しました。この計画は、雲南市の都市づくりを環境の面から推進するため、市民・事業者・行政が一体となって、それぞれの立場での実践と相互の協働による環境保全への取組みを進めるための指針となるものです。
今後は、めざすべき環境像とした「ときを超え水と緑と人が育むエコシティ・雲南」の実現に向け、市自らが率先して計画の推進に努力してまいります。
計画内容を抜粋したダイジェスト版を回覧しますので、ご覧ください。
 

 
 
 

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