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雲南ニュース

「市報うんなん」2008年4月号

 
 項 目
 (1) 第3回雲南神楽フェスティバル開催
 (2) 地域ブランドフォーラムin雲南開催
 (3) 公共施設有効活用調査報告会開催
 (4) 男女共同参画セミナーを開催
 (5) 近畿三刀屋会前会長に感謝状贈呈
 

◆ 第3回雲南神楽フェスティバル開催
 地域に伝わる神楽文化を紹介
 
雲南神楽フェスティバルの様子
 
雲南市内で活動する神楽社中が一堂に集まり、地域に伝わる神楽文化を人々に伝える「第3回雲南神楽フェスティバル」が2月24日、ラメールで開かれ、演じられる巧みな舞が約500人の鑑賞者を魅了しました。
同フェスタは、雲南市が誕生したことを契機に、市内の神楽社中や市観光協会などで構成する実行委員会が、毎年この時期に開催しているものです。3回目となる今年は、10団体が参加。300年以上途絶えることなく受け継がれ、国の重要無形文化財にも指定されている「大土地(おおどち)神楽保存会」(出雲市大社町)も特別参加しました。
舞台上では、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の使者・建御雷神(たけみかづちのかみ)と、大国主命の御子神・建御名方神(たけみなかたのかみ)とが国土をめぐり攻防する「国譲」や、大国主命が幾多の試練を乗り越えながら豊葦原の国を治める様子を描いた「国造」など、出雲神楽の代表的な演目が次々と上演されました。
吉田町民谷の「民谷神楽団」は、須佐之男命が八岐大蛇を退治する物語「八頭」を上演。奥飯石地方の神楽に登場する大蛇は独特で、獅子舞にも似た親子の大蛇が登場すると、誰もが興味津々で、その珍しい姿に見入っていました。
観客らは、神楽を観賞しながら「上手に演じとらいね」などと感想を話し、すばらしい伝統文化が市内で継承されていることを実感。演目が終了する度に、大きな拍手を送っていました。
 

◆ 地域ブランドフォーラムin雲南開催
 地域ブランド構築に向けて
 
地域ブランドフォーラム、シンポジウムの様子
 
中国経済産業局と雲南市産業振興センターが主催する「地域ブランドフォーラム」が3月5日、三刀屋文化体育館アスパルで開催され、企業関係者など100人が基調講演やシンポジウムを通じ、雲南ブランド確立の鍵を探りました。
基調講演では立命館大学経営管理研究科の杉山慎策教授と21世紀の真庭塾事務局長の仁枝章さんがそれぞれ講演しました。
地域ブランド構築についての講演を行った杉山教授は、「価格」「他との差異化」「事業の集中化」を三位一体と捉えるマイケル・ポーターの競争原理に加え、年間30億円もの利益を生み出す高知県馬路村のゆず産業や、脱歓楽街化で他温泉と一線を画する湯布院の事例を紹介しながら、「地域特性の活用」「リーダーの存在」「地域住民の支え」が成功の鍵を握ると話し、ブランド化における人と資源の重要性を教示しました。
岡山県真庭市で豊かな森林資源を生かした「バイオマスタウン構想」を手がけ、地域振興を牽引する仁枝さんは、「企業と行政、市内と市外などのあらゆる期間が連携することで取り組みが深化する」とネットワークの力を示しました。
シンポジウムでは、市から「雲南ブランド化プロジェクト」取り組み状況の報告を受け、パネリスト5人が課題点やその対処法について話し会いました。基調講演を行った杉山教授が、他との違いを明らかにするため「雲南の本質を掘り下げてほしい」と話すと、仁枝さんと中小企業基盤整備機構の新田幹夫さんも、はっきりとしたビジョンの策定と核となる事業の展開が必要であることを指摘。プロジェクトの明確化が、地域住民の協力を得るための大きな求心力となることを示唆しました。
地元企業を代表して木次乳業の佐藤貞之さんが、高齢化社会の進む中、産業の根底を支える「原料生産者の確保」を訴えると、吉田ふるさと村の高岡裕司さんも「人々の心意気を商品に込めたい」と地域をあげた協力体制の確立を行政側に要求。
最後は、コーディネーターの藤岡芳郎さんが「人々の心に地域愛を育みながら、官民連携のもとプロジェクトを推進する必要がある」とパネリストらの意見をまとめました。
 

◆ 公共施設有効活用調査報告会開催
 早大生が用途転用プログラムを提案
 
用地転用プログラムを提案する早大生
 
早稲田大学建築学科古谷誠章研究室の学生らによる、「公共施設の有効活用にかかわる可能性調査」報告会が2月23日、雲南市掛合町の掛合総合センターで開かれ、遊休施設活用に向けたモデル提案が行われました。
調査は、ブランド化プロジェクト事業の中で遊休施設の再生をめざす当市が、内閣官房の行う「全国都市再生モデル調査事業」を利用し、早稲田大学と共同で実施したものです。学生らは昨年8月、市内に長期滞在し、施設の視察や、その利用者である地域住民との懇談会を実施。その後も、データ収集などのため数度来市し、研究を進めてきました。
地域自主組織関係者など約50名が聴講する中、学生らはまず、今回調査対象とした123施設を、施設属性や遊休要因の面から分析し、「過剰重複している施設」、「ネットワーク不全の施設」、「利用停止施設」など、6つの型に分類したことを説明。その上で、調査により明らかとなった問題点への対処法を、タイプごとに提案しました。
利用停止施設への対処法としては、統合小学校の開校に伴い5つの廃校が生じる掛合町の事例を取り上げ、「廃校の用途転用プログラム」を提案。住民生活の核となる機能を保持した上で、それぞれの施設に図書館や宿泊施設などの独自機能を持たせ、機能の相互補完が図られれば、「住民は高度な機能を利用でき、同時に利用者の往来も活発化するため地域の一体感も醸成される」と効果を示しました。雲南市の進めるブランド化プロジェクトに対応し、多根小学校を宿泊施設付レストランとする転用案も盛り込みました。
報告を総括した古谷教授は、「施設は、老若男女が様々な用途で訪れる、広場のような存在でなければならない」と話し、今後の公共施設のあり方について、機能の複合化や時代のニーズを見据えた用途転用の考えが不可欠であることを助言。これに対し、速水市長も「遊休施設の活用は、雲南市にとっての命題。今回の提案を参考に、市民と共に検討を進めたい」と感想を話しました。
学生らは、今回の報告会で住民などから得た意見・要望を踏まえ、3月末までに、市に対し最終報告書を提出することになっています。
 

◆ 男女共同参画セミナーを開催
 男女の対等な関係を
 
男女協働参画セミナーの様子
 
3月1日、チェリヴァホールで「雲南市男女共同参画セミナー」が開催され、約100人の参加者が男女共同参画について考えました。
はじめに、同セミナー実行委員が昨年度雲南市において策定された「雲南市男女共同参画10か条・市民宣言」について説明しました。続いて雲南市から選出されている島根県男女共同参画サポーターが男女共同参画をテーマにした寸劇を公演。その後、社会心理学講師・心理カウンセラーの市場恵子さんを講師に、「素敵にパートナーシップ~友だちのように横並びで歩きたい~」と題した講演が行われました。市場さんはギターの弾き語りや詩の朗読を交えながら、心地よいパートナーシップについて「どちらか一方に従うのではなく、お互いに対等な関係が大切」と話されました。
 

◆ 近畿三刀屋会の奥野菊江会長に感謝状を贈呈しました
 
奥野菊江会長に感謝状を贈呈
 
平成13年に近畿三刀屋会会長に就任されて以来3期6年の長きにわたり雲南市並びに三刀屋町との情報交換や積極的な交流事業の展開など郷土の発展に寄与されました。
特に近畿三刀屋会からは平成6年度から今日まで270本余の桜を寄贈いただいており「桜のまち、雲南市」へ多大な貢献をしていただいています。
その功績を称え深く感謝の意を表します。
 

 
 
 

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