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市長所信表明(3月定例会)市長所信表明の全文を掲載しますのでご覧ください

市長所信表明(3月定例会)

平成31年雲南市議会3月定例会開会に際し、市長の述べました「所信表明」の全文を掲載しますので、ご覧ください。

施政方針全文

平成31年雲南市議会3月定例会の開会にあたりまして、市政における私の基本的な考え方を申し上げ、議員の皆様をはじめ市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

国においては、去る1月28日に第198回通常国会が召集され、一般会計総額が初めて100兆円を超え過去最大となる平成31年度予算案が提出され、安倍晋三内閣総理大臣の施政方針演説では、成長戦略、地方創生などに向けた決意と政策が示されたところであります。これに対し、1月31日の参議院本会議での代表質問の中で、橋本聖子参議院議員から、雲南市における取組に触れつつ、人口減少や高齢化に直面するわが国にとってめざすべき一つのかたちであるとの発言があり、あらためて全国的に注目される自治体の一つとして、より一層積極的な取組を進めていかなければならないと感じたところであります。
一方、一般財団法人日本総合研究所と日本ユニシス株式会社総合技術研究所による本年度の47都道府県幸福度ランキングでは、島根県が総合8位、県内8市の中で雲南市がトップでありました。特に、家族や地域の結び付きが強く、若者の失業率の低さや高齢者の福祉活動などが盛んであるとの評価をいただき、1月10日の地元紙で報道されました。また、生活支援コーディネーターが地域の皆様の心身の健康に気を配る活動やショッピングカートを活用した「買い物リハビリ」の活動など、若者が地域社会を元気にしていく健康づくりや介護予防に向けた本市の取組についても、1月9日の全国紙で大きく取り上げられたところであります。
このように、まちづくりに取り組んできた成果の「見える化」が市民の皆様と共有できることを大変喜ばしく、こうした取組の継続により、多くの皆様に「成果の見える化」をより一層実感していただく必要があると考えます。
雲南市は、これまで、市民力を結集し、課題に立ち向かう挑戦を続けて参りました。引き続き、本市ならではの魅力を活かし、地方創生に向け、定住促進や人を呼び込む施策を粘り強く取り組んでいく所存であります。
来年度は、第2次総合計画の中間点となる前期基本計画の最終年次であります。これまでの成果などについて十分な検証を行い、2020年度から5か年の後期基本計画の策定に取り組んで参ります。
また、地域課題の解決に向け、市内外からのチャレンジを促進するため、市議会をはじめ雲南市総合計画推進委員会からいただいた提案をもとに、本議会に「雲南市チャレンジ推進条例」案を提出し、チャレンジにやさしいまちづくりをさらに加速して参ります。さらに、市内外の企業と地域が協働して、地域課題の解決などを進めるチャレンジ創出の仕組みを新たに整備する考えであります。

さて、平成31年度を迎えるにあたっては、これまでのまちづくりの経過を踏まえ、引き続き「安全・安心」「活力と賑わい」「健康長寿・生涯現役」の実現をまちづくりの課題に掲げ、市政運営に努めて参ります。
まず、「安全・安心なまちづくり」に関する取組について述べます。
市民の皆様の生命、財産を守るためには、「危機管理こそ行政における最大の課題」と認識しております。近年、様々な大規模災害が数多く発生する状況にあり、市としましては、防災力の強化を図るため組織機構を見直し、本年4月より新たに「防災部」を設置することといたしました。有事の際の対応はもとより、被害の軽減に向け、引き続き迅速かつ的確に対応して参ります。加えて、災害時における停電や断線を想定した無線システムの導入が防災・減災対策の向上に不可欠であるため、防災情報伝達の多重化を目的に280(メガ)Hz(ヘルツ)の周波数帯を利用する無線システムの2020年度の整備に向け、新年度より実施設計に着手して参ります。
また、雲南市立病院改築事業につきましては、現在西棟の解体工事に着手しており、その後、駐車場を整備することで、平成27年11月から進めて参りました全ての工事が完了し、本年9月にグランドオープンする予定であります。
なお、市立病院は、この3月末で松井(まつい)(ゆずる)事業管理者が退任されることに伴い、4月より新たな体制でスタートいたします。後任の事業管理者には大谷(おおたに)(じゅん)院長が、大谷院長の後任には西(にし)英明(ひであき)統轄副院長に就任いただきます。退任されます松井事業管理者におかれましては、医師として34年もの間、整形外科の第一人者としてのご功績はもとより、市立病院の初代事業管理者として8年間、雲南圏域の医療の発展にご尽力賜り心より感謝申し上げます。また、(はた)和夫(かずお)副事業管理者におかれましてもこの3月末で退任されますが、市立病院の経営健全化に手腕を発揮され、5年連続の黒字決算や新棟建設にご貢献いただいたことに対し、心より感謝申し上げます。
加えて、診療体制につきましても、松江赤十字病院副院長の瀬島(せじま)(ひとし)先生に小児・周産期担当副院長として着任いただくほか、常勤医師1名増員による25名での医療提供体制が整ったところであります。
また、掛合診療所を市立病院に経営統合し、本年4月より「雲南市立病院附属掛合診療所」並びに「雲南市立病院附属波多出張診療所」として開所し、地域医療の充実を図って参ります。

続いて、「活力と賑わいのあるまちづくり」に関する取組について述べます。
中心市街地における新たな商業施設「(仮称)SAKURAマルシェ」が、いよいよ本年夏にオープンする運びになって参りました。市内購買力の向上と活力・賑わいづくりに大きな効果を期待するものでございます。
国民宿舎清嵐荘の改築整備につきましては、本年8月末の完成に向け工事を進めており、今後、備品整備や指定管理者との協議も精力的に行い、本年秋のリニューアルオープンをめざして参ります。
また、JR西日本の豪華寝台列車「TWILIGHT(トワイライト) EXPRESS(エクスプレス) 瑞風(みずかぜ)」は、平成29年6月運行開始から本年1月末までの間、計51回、約1,400人のお客さまにお越しいただき、立ち寄り観光地はもとより、市民の皆様の温かいおもてなしがお客様の大きな感動を呼んでいます。加えて、立ち寄り地への観光客も増加しておりますので、来年度も雲南市のさらなる魅力発信に向けた取組を進めて参ります。
このほか、雇用の受け皿となる企業団地の整備に向け、平成29年10月より神原企業団地の造成工事に着手し、早期完成に向け事業を推進して参りましたが、いよいよ来年度後半に竣工並びに分譲開始を行う予定であります。若者の定住化やUIターンを促進するためには、魅力ある働き場の確保が重要であることから、企業誘致活動をより一層強力に進めて参ります。

続いて、「健康長寿・生涯現役を全うできるまちづくり」に関する取組について述べます。
誰もが住み慣れた地域で安心して自分らしい暮らしを続けることが出来るよう、地域包括ケアシステムの構築をめざし取り組んでいるところであります。地域の皆様と行政、関係団体など多分野、多職種の連携によるさらなる推進を図るため、2020年度からの5か年を新たな計画期間とする雲南市総合保健福祉計画を来年度中に策定し、子どもから高齢者まで、保健・医療・福祉における包括的な取組や持続可能な地域づくりを進めて参ります。
このため、地域包括ケア推進に向け組織機構を見直し、本年4月より「保健医療介護連携室」を健康福祉部長寿障がい福祉課に新設いたします。併せて、地域包括支援センターの業務を雲南市社会福祉協議会に委託し、市との役割分担を図りながら各種関係機関との連携協働のもと、積極的に取組を進めて参ります。
また、身体教育医学研究所うんなんの専門性を活かし、子どもから高齢者まで多世代にわたる適切な身体活動・運動に加え、栄養・食生活に関わる実態把握など、継続的な取組による効果検証に取り組んで参ります。さらに、昨年7月にオープンした加茂B&G海洋センター「ラソンテ」の利用者拡大に向けた情報発信の強化などに取り組み、市の健康づくり拠点としての機能をより一層発揮して参ります。

続いて、“幸せを運ぶコウノトリ”と共生するまちづくりビジョンについてであります。
豊かな自然環境を必要とするコウノトリが2年連続で営巣してくれました。これに続き、本年は、西小学校の人工巣塔で営巣中であり、市民の皆様にはこれまでどおり温かく見守って頂きたいと存じます。
市では、コウノトリの魅力を「(さち)」としてまちづくりに活かし、コウノトリとの共生を図っていくための基本指針となるビジョンをとりまとめましたので、今後パブリックコメントを経て、本年3月に策定いたします。これに続き、来年度は、本ビジョンに基づくアクションプランを策定し、具体的な取組を進めて参ります。
加えて、去る1月28日に島根県・出雲市とともに「出雲・雲南地域広域連携生態系ネットワーク推進協議会」を設立しましたので、コウノトリなどの生息環境に関する学術調査や普及啓発等を広域的に取り組んで参ります。

次に、5つの政策に沿って申し述べます。
最初に「みんなで築くまち」に関わる政策についてであります。
まず、地域と行政の今後のあり方について述べます。
昨年11月に、地域と行政の今後のあり方について、合同検討プロジェクトチームでとりまとめていただきましたので、今後、担い手の育成・確保対策など喫緊の課題の解決に向け地域との協議を重ねて参ります。
また、本年度は、地域円卓会議を、防災や地域の担い手確保などをテーマに4回開催して参りました。地域との協議を踏まえ、引き続き意見交換を行う機会を設け、学び合い・高め合いができるよう取り組んで参ります。

続いて、交流センターの整備についてであります。
春殖交流センター建設工事につきましては、去る1月22日に建物本体が完成したところであり、2月21日から開所し、3月3日には竣工記念式典を行う予定であります。今後、既存建物の解体撤去や外構工事、駐車場の整備等を行い、本年秋頃に事業全体を完了する予定にしております。
さらに、久野交流センターを旧久野幼稚園園舎に移転する方向で検討を進めており、来年度より改修工事の設計業務に着手して参ります。

次に、「安全・安心で快適なまち」に関わる政策についてであります。
まず、環境政策について述べます。
「雲南市環境基本条例」につきましては、昨年末からパブリックコメントを行い、今月4日に開催した雲南市環境審議会の答申を踏まえ、本議会に条例案を提出いたします。
市民・事業者・行政が連携、協力し、これまで以上に環境の保全と創造に協働で取り組んで参ります。

続いて、JR木次線と沿線地域の活性化に向けた取組についてであります。
JR木次線につきましては、駅舎を管理いただく皆様をはじめ、沿線の様々な団体、市民の皆様のご協力により、利用促進の取組に関わる人の輪が広がりつつあり、大変感謝しております。
去る1月29日には、雲南市、奥出雲町及び松江市とそれぞれの議会の代表者が石井(いしい)啓一(けいいち)国土交通大臣に面会し、木次線は生活に欠くことの出来ない重要な鉄道路線であり、安易に廃止されることがないよう強く要望して参りました。
また、1月31日には、木次線強化促進協議会として、雲南市、奥出雲町及び松江市の代表者がJR西日本米子支社を訪問し、梅谷(うめたに)泰郎(やすお)支社長に対し、木次線の存続並びにトロッコ列車の更新について要望を行ったところであります。
今後も、地域の皆様とともに利用促進につながる様々な活動に取り組み、木次線の存続と沿線地域の活性化を図って参ります。

続いて、雲南市消防団の組織再編についてであります。
近年、少子高齢化や人口減少に伴い、消防団員の確保が困難になりつつある中、持続可能な消防団組織の構築に向け、5年先、10年先を見据え、地域の実情に即した方向付けや消防力の低下を招かないことを考慮した組織再編の検討を進めて参りました。
今後、本年4月から随時体制の見直しを図りつつ、全体の定員を含めた再編計画を整備し、2021年4月の新組織体制への移行をめざして参ります。

次に、「支えあい健やかに暮らせるまち」に関わる政策についてであります。
まず、民生委員・児童委員及び主任児童委員の改選について述べます。
地域福祉を支えていただいている民生委員・児童委員及び主任児童委員の皆様は、本年11月30日に任期満了となります。これに伴い、今後、各地区の推薦準備会において委員を推薦していただき、雲南市民生委員推薦会で推薦決定する考えであります。

続いて、放課後児童クラブの整備についてであります。
放課後児童クラブのサービスが無い小学校区の解消に向け、西小学校区で建設を進めていました「西児童クラブ」施設が完成し、本年4月より社会福祉法人たんぽぽに運営を委託し開所いたします。
さらに、吉田小学校児童の掛合児童クラブへの移送サービスも本年4月より開始出来るよう環境を整備しました。
加えて、大東小学校区の「ちゃれんじクラブ」は、現在、元大東幼稚園園舎を活用していますが、施設の老朽化が進んでいるため、来年度に大東小学校グラウンドの一角に新たな施設の整備を進めて参ります。

続いて、公立保育所の保育業務委託と認定こども園化についてであります。
公立保育所の保育業務委託につきましては、保育サービスの充実を図るため、これまで比較的大きな保育所であります「大東保育園」「かもめ保育園」「三刀屋保育所」「掛合保育所」について業務委託を進めて参りました。これに加え、今後、新たに、「加茂こども園」「斐伊保育所」「吉田保育所」「田井保育所」の4施設の保育業務委託も進めて参ります。
なお、本年4月より、「田井保育所」と「掛合保育所」については、認定こども園へ移行し運営を開始いたします。

続いて、木次こども園建設事業についてであります。
現在、2歳児までと3歳~5歳までのお子さんの施設が離れている木次こども園について、安全・安心で充実した教育・保育環境を確保するため、0~5歳児の一体化施設の整備に向け取り組んでおります。
関係する地権者のご理解とご協力をいただき、来年度に用地の確保と敷地の造成工事を進め、2020年度に園舎建設を行い、2021年4月の新園舎開園をめざして参ります。

続いて、第2期雲南市子ども・子育て支援事業計画の策定についてであります。
幼児期の教育・保育及び地域の子ども・子育て支援を総合的に推進するため、平成27年度から5年間の「雲南市子ども・子育て支援事業計画」を策定し、様々な取組を進めております。
今後、保護者のニーズ調査や関係団体への調査結果を基に、子ども・子育て会議で議論をいただき、来年度中に2020年度から5年間の新たな事業計画を策定いたします。

次に、「ふるさとを学び育つまち」に関わる政策についてであります。
まず、全国教育美術展における内閣総理大臣賞の受賞について述べます。
絵画を対象とした第78回全国教育美術展において、木次小学校が内閣総理大臣賞に決定しました。11人の特選受賞者を出すなど、絵画を通じた情操教育の実践が高く評価されたものであります。
木次小学校関係者の皆様にお喜びを申し上げますとともに、引き続き、絵画等を通じ、子どもたちの心を育てる活動を推進して参ります。

続いて、第4次雲南市教育基本計画の策定についてであります。
持続可能な地域づくりに向け、雲南市の将来を担う人材を育成するためには、質の高い教育の提供が必要であります。今後、基本計画の策定委員会を設置し、これまでの取組の評価を踏まえ、魅力ある教育の推進に向け、来年度中に2020年度から5年間の新たな基本計画を策定いたします。

続いて、統合学校給食センターの整備についてであります。
木次・三刀屋・吉田・掛合の4つの給食センターを統合する学校給食センターの整備につきましては、昨年6月に建設工事に着手し、来年度の2学期からの供用開始をめざし取り組んでおり、本議会におきまして、新たな施設の名称を「雲南市中央学校給食センター」とする条例案を提出しております。

続いて、永井隆記念館施設整備事業についてであります。
施設の老朽化に伴い、現地での建替えを進めています永井隆記念館の整備につきましては、本年度中に実施設計を完了する予定であり、来年度から建物本体の建設工事に着手いたします。
新たな施設は、2021年4月のオープンをめざし整備に取り組んで参ります。

続いて、サッカーを通じた魅力ある教育環境の創出に関する取組についてであります。
日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の下部リーグとして位置づけられるアマチュアリーグである「JFL(日本フットボールリーグ)」に昇格した松江シティFCは、将来的なJリーグ参入をめざし、今後、高校生年代のチームを2021年4月に設立される予定であり、昨年8月に同クラブより雲南市を活動拠点にしたいとの要望を受けていたところであります。
これに対し、少子化によりスポーツの競技人口が減少する中、市内の小中学生のサッカー人口が近年増加していること、高校の魅力化や地域の活性化にも寄与すると期待できることから、今月7日に要望を受け入れる回答をしたところであり、実現可能な受入体制とするための調査を来年度から進めて参ります。

続いて、ホッケー女子日本代表・景山(かげやま)(めぐみ)選手についてであります。
「さくらジャパン」の愛称で親しまれているホッケー女子日本代表メンバーとしてご活躍の木次町出身の景山恵さんの後援会が、出身地である日登地区を中心に発足されました。
景山さんは、昨年夏に開催されたワールドカップに日本代表チームのゴールキーパーとして出場され、残念ながら予選リーグ敗退という結果でしたが、その後開かれたアジア大会では見事初優勝を果たされ、優勝に大きく貢献されました。
今後も、日本代表として活躍され、2020年東京オリンピックへの出場を期待するものであります。

次に、「挑戦し活力を産みだすまち」に関する政策についてであります。
まず、食の幸発信推進事業について述べます。
食の幸発信推進事業につきましては、生鮮野菜や農産加工品の販売事業と、米や乳製品を使用した食品加工事業を事業の柱とし、いちごの収穫が体験できる観光農園事業を加えた基本計画をまとめたところであります。
今後、2022年度の完成をめざし、来年度の早期に基本設計などに着手できるよう取組を進めて参ります。

続いて、農業の振興についてであります。
雲南市農業ビジョンに掲げる「担い手と地域が連携し、農地を守り集落機能の維持・発展に向かう農業の実現」をめざした取組により、本年度「農事組合法人三代(みじろ)(ばら)ファーム」、「農事組合法人さとぼう」がそれぞれ加茂町、三刀屋町に誕生いたしました。
農家戸数の減少や高齢化などにより生産基盤の強化が求められる中、新たな担い手の誕生により、農地や生活を守る農業経営が大いに期待されるところであります。
来年度は、農地集積に対する補助金制度、園芸振興リースハウス整備事業を新たに展開するとともに、引き続き施設機械等導入支援を積極的に行い、意欲ある担い手が将来にわたって持続可能な農業経営ができるよう支援に取り組んで参ります。

続いて、畜産振興についてであります。
3年後の第12回全国和牛能力共進会に向け、県の推進協議会等の関係機関の協力のもと、さらに対策を加速して参ります。雲南地域1市2町で協力して、全国共進会のその先も見据え、優秀な県有種雄牛を活用した和牛産地づくりをより一層進めて参ります。

続いて、林業の振興についてであります。
森林経営管理法の施行に伴い、来年度より森林環境譲与税が交付されることになります。また、「新たな森林管理システム」の円滑な実施に向け、これまで県に対し要望しておりました推進組織が本年4月1日に設立される予定であります。県や推進組織との連携により速やかに事業を進めるとともに、新たな制度の運営に向け森林管理の実践的な職員研修を行うほか、森林環境譲与税を有効活用し、市内の森林状況の把握や森林所有者の意向調査に取り組んで参ります。
加えて、市内で6基の木質チップボイラーが稼働していますが、公共施設への木質チップの供給を安定的に進めるため、チップ用の原木を自然乾燥するための一時保管場所として、来年度、雲南吉田インターチェンジ付近にストックヤードの整備を進めて参ります。

続いて、雲南市桜まつりの開催についてであります。
雲南市最大の集客を誇る「雲南市桜まつり」のメインイベントを来たる4月6日、7日の土日に開催いたします。JR木次駅前の特設ステージでの郷土芸能や地元中高生による吹奏楽、木次商店街での雲南食堂、中高大学生や若者の参画による各種イベントなどを実施いたしますので、例年以上の賑わいを期待するところであります。

最後に「行政経営」についてであります。
まず、大東総合センターの移転について述べます。
老朽化しています大東総合センター庁舎を、現在の「大東健康福祉センター」に移転整備する改修工事は、本年3月中に完了する見込みであり、移転後の開所を連休明けの5月7日に予定しております。

続いて、公の施設の使用料の見直しについてであります。
使用料の見直しについては、概ね5年を基本に見直しを行うこととしていることから、今年度見直し作業を進めてきたところであります。
受益者負担の原則のルールによる使用料の算定を行った結果に基づき、本年10月使用分から使用料を引き上げたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願いします。

続いて、雲南市職員のうち管理職の給与減額措置の継続についてであります。
これまで、管理職の職員の協力を得て行っています給与減額措置について、来年度も減額を継続することとし、減額措置で生じる財源を地域経済の活性化につながる事業に引き続き充当して参ります。

続いて、平成31年度一般会計当初予算、平成30年度3月補正予算についてであります。
まず、平成31年度一般会計当初予算は、歳入における普通地方交付税の一本算定への移行等に伴う減額が見込まれるものの、冒頭述べました「地方創生」のさらなる推進に向けた事業に加えて、国民宿舎清嵐荘整備事業、学校給食センター建設事業、企業団地関連道路整備事業、木次こども園建設事業、児童福祉施設整備事業等の普通建設事業費を計上し、前年度比1.5パーセント減となる294億5千百万円で編成いたしました。
また、補正予算につきましては、一般会計では、国の2次補正予算に伴う小・中学校空調施設整備事業1億6千8百万円や消費増税対策プレミアム付商品券事業5百万円をはじめ、病院事業会計補助金5千6百万円、除雪総務管理事業3千8百万円、退職手当特別負担金7千3百万円などを追加計上し、特別会計等では、国民健康保険事業特別会計、後期高齢者医療事業特別会計、生活排水処理事業特別会計、土地区画整理事業特別会計、水道事業会計、工業用水道事業会計及び病院事業会計で、それぞれ事業内容の変更等に伴う予算を計上しています。

その外、議案として、承認事項1件、条例20件、規約1件、一般事件53件、同意事項7件、諮問事項2件、報告事項4件を提出しておりますので、慎重にご審議いただき、可決賜りますようよろしくお願い申し上げます。
平成31年度の市政運営に臨む所信の一端を申し述べ、開会にあたってのご挨拶といたします。

 

平成31年2月27日 

雲南市長 速 水 雄 一


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